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本日の一曲 vol.92 カルロス・クライバー ヴェルディ 椿姫 (Giuseppe Verdi: La Traviata, 1853. Cond. by Carlos Kleiber)

オペラ「椿姫」のイタリア語の原題は、「道を踏み外した女」という意味だそうで、主人公はパリの社交界の高級娼婦ヴィオレッタです。ヴィオレッタが純朴な青年アルフレードに口説かれて、娼婦をやめて田舎に引っ込むのですが、そこにアルフレードの父親がやってきて、娘(アルフレードの妹)の結婚にじゃまだから身を引いてくれと。ヴィオレッタは仕方なく身を引き、アルフレードには黙って社交界に戻ると、アルフレードが後を追ってきて、社交の席で怒り狂って札束を投げつけます。ヴィオレッタはアルフレードに言います。「あなたは何もわかってない」と。場面はかわり、ヴィオレッタは死の床に臥せっています。そこへアルフレードとその父親がやってきて、ヴィオレッタに謝るのですが、それも虚しく、ヴィオレッタは死んでいく、というお話です。

「椿姫」には、カルロス・クライバーさん指揮による、まさに名盤中の名盤があります。カルロスさんは、やはり名指揮者と言われていたウィーン出身のエーリッヒ・クライバーさんのご子息で、エーリッヒさんがナチスから逃れていたアルゼンチンで、1930年7月3日(蟹座)に生まれ、2004年に74歳で亡くなりました。最後の「金の稼げる指揮者」だったんですが、その求道的な姿勢から演奏会や録音が少なく、その晩年、たまに開かれる演奏会には「追っかけ」まで発生したという指揮者でした。

まず第1幕の導入部をお聴き下さい。

以下、全曲です。

オペラ対訳プロジェクトさんの方では、音源に合わせた音無版をご用意されていますので、物語の中身が気になる方はご覧になって下さい。

(by R)

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