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本日の一曲 vol.253 キッス キッシン・タイム (Kiss: Kissin' Time, 1974)

現在ではビッグ・ネームのキッスですが、デビュー当時には売れない時期がありました。本日ご紹介する「キッシン・タイム」は、現在ではファーストアルバム「地獄からの使者」に収録されていますが、1974年の初発リリースのときには、収録されていませんでした。ファーストアルバムのリリース後、その売れ行きが芳しくなかったので、レコード会社(カサブランカ・レコード)から、1959年のボビー・ライデル(Bobby Rydell)さんのヒット曲であるこの曲をレコーディングするように命ぜられ、キッス2枚目のシングル曲になるとともに、以降、追加でファーストアルバムに収録されるようになった曲です。

ボビー・ライデルさんのオリジナル・ヴァージョンです。

レコード会社としては、バンド名の「KISS」と曲名の「KISSIN' TIME」を引っ掛けて名前を売ることを狙っていたのだと思いますが、キッスのメンバー受けは非常に悪く、キッスのファーストアルバムには、現在までライヴで演奏される曲がたくさんあるにもかかわらず、この曲は、その後、現在までライヴで演奏されることはほとんどありませんでした。

そして、シングルの売れ行きもパッとせず、キッスがブレイクするまでにはまだまだ時間が必要でした。

ちなみにキッスのファーストシングルは、「ナッシン・トゥ・ルーズ(へるもんじゃないし。Nothing To Lose)」(何を歌ったのかについては興味のある方だけお調べください)で、そのB面は、インストゥルメンタル・ナンバーの「キッスのテーマ(Love Theme From Kiss)」でした。

この「キッスのテーマ」は本当の初期に「アクロバット(Acrobat)」という曲の前半部分として演奏されていました。そして、「アクロバット」の後半部分はおそらくキッスの名曲「デトロイト・ロック・シティ(Detroit Rock City)」の元になった曲だと思います。

(by R)




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