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本日の一曲 vol.118 ブラック・サバス ナショナル・アクロバット (Black Sabbath: A National Acrobat, 1973)

ブラック・サバスは、ロックを語る上で避けて通れないバンドです。ブラック・サバスは、「ヘヴィー・メタルの開祖(Pioneers of Heavy Metal Music)」と呼ばれ、また、そのバンド名が「黒い安息日」という悪魔的なものを連想させるものだったり、最初期にヴォーカルのオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)さんのステージアクトが鶏を食いちぎるなどちょっと気持ち悪かったことがあったりして、何となくダークなイメージがつきまとっているかもしれません。

ブラック・サバスは、現在は活動を停止しているようですが、結成から現在まで一貫してギターのトニー・アイオミ(Tony Iommi)さんが在籍し、結局、トニーさんのバンドだったと言えると思います。トニーさんの作り出す音楽は、半音階や減5度を多用した愛すべきギターのリフを中心としたものであり、そこが聴きどころであると思います。

1979年にオジーさんが解雇された当時、サバスも終わりかと思ったものですが、リッチー・ブラックモアさんのレインボウ(Ritchie Blackmore's Rainbow)にいたサバスの2代目ヴォーカルになったロニー・ジェイムス・ディオ(Ronnie James Dio) さんを迎えたとき、これが意外にトニーさんの音楽とぴったりで、極めて相性がよかった風に思いました。

以後、サバスは紆余曲折のメンバーチェンジを辿りますが、その中心にあったのは、やはりトニーさんのギターのリフだったのでした。

本日は、オジーさん在籍時のサバスの低迷期(この時期は曲の構成にひと工夫があったりします)にあっても、不動だったトニーさんの愛すべきギターリフの曲を紹介します。まず、1973年にリリースされた「血まみれの安息日(Sabbath Bloody Sabbath)」に収録された「ナショナル・アクロバット(National Acrobat)」。

1972年にリリースされた「Vol4」に収録され、サバス・ファンだったフランク・ザッパ(Frank Zappa)さんが推していた「スーパーナート(Supernaut)」。

1975年にリリースされた「サボタージュ(Sabotage)」に収録された「悪魔のしるし(Symptom Of The Universe)」。

どの曲もギターリフと、曲構成のひと工夫をお楽しみください。

(by R)


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