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本日の一曲 vol.257 ジョニ・ミッチェル ウッドストック (Joni Mitchell: Woodstock, 1970)

ジョニ・ミッチェルさんは、1943年11月7日、カナダのアルバータ州フォート・マクラウドに生まれたアーティストです。

ジョニ・ミッチェルさんは18歳のころからライブ活動を始めるとともにアルバータ芸術大学に進学し美術を学びましたが、20歳のとき1年生で中退し、フォーク歌手になりたいということでライブ活動に没頭しました。21歳のとき1965年2月、当時の恋人との間で女の子を出産しましたが、育てられずに養子に出しました。その年の6月には、チャック・ミッチェルさんと結婚、23歳の1967年の初めには、チャックさんと離婚してしまいますが、音楽活動は地道に続けていました。

1967年、ジョニさんがフロリダでライブをしていたところ、このライブに来ていたバーズ(The Byrds)のデヴィッド・クロスビー(David Crosby)さんに見出されることになります。1968年3月、ジョニさんが24歳のときにデヴィッド・クロスビーさんのプロデュースでファーストアルバム「モダン・フォークの新星(Song To A Seagull)」をリリースしました。

このファーストアルバムからしてジョニ・ミッチェルさん独自の音楽であり、単なるフォーク歌手という枠から飛び出していることがお分かりになると思います。1969年1月にはセカンドアルバム「青春の光と影(Clouds)」がリリースされ、アメリカのビルボード200では31位にまでランクインしました。


そして、1970年3月にはグラミー賞のベスト・フォーク・パフォーマンス賞を受賞し、その年の4月にサードアルバム「レディズ・オブ・ザ・キャニオン(Ladies Of The Canyon)」をリリースしました。

本日ご紹介する「ウッドストック」は、1969年8月に開催されたウッドストック・フェスティヴァルに出演できなかったジョニさんがこのフェスティヴァルを讃えた曲です。

We are stardust
We are golden
And we've got to get ourselves
私たちはスターダスト
私たちは黄金
そして私たちは自分自身を見つけなければ

この曲は、ジョニさんを見出し、ジョニさんの当時の交際相手だったとされるデヴィッド・クロスビーや、ファーストアルバムのレコーディングから参加していたスティーヴン・スティルス(Steven Stills)さんのバンド、クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)がカバーしました(ただし、リリースはこちらの方がジョニさんのサードアルバムのリリースよりも1か月ほど先でした)。こちらのバージョンの最初のギターリフはニール・ヤング(Neil Young)さんが弾いています。ビルボードホット100では、1970年5月に11位を記録しました。

また、イギリスでは、マシューズ・サザン・コンフォート(Matthews Southern Comfort)がカバーして、同年7月にリリースしました。こちらも10月には全英トップ50の1位に輝きました。

ところで、ジョニさんのオリジナルの録音は、すべてジョニさんが弾いているということですが、このエレピは、バッド・カンパニー(Bad Company)の同名の曲を思い出します。

サードアルバム「レディズ・オブ・ザ・キャニオン」には、有名曲「サークル・ゲーム(The Circle Game)」が収録されており、こちらは前に「本日の一曲」でも紹介しました。

(by R)


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