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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第28番 運命 (Sinfonia No.28, 1765)

第28番から第31番「ホルン信号」までは、自筆譜からエステルハージ家時代の1765年の作曲であることが分かっているそうです。第21番から第24番までが1764年の作曲でしたので、その翌年の作曲ということになりますね。この第28番は一つのリズムを繰り返して曲を構築するという手法が使われています。

交響曲第28番イ長調(Sinfonia No.28 A Dur, Hob.I:28)
第1楽章 Allegro di molto タンタタタ タンタタタという3拍子のリズムが躍動する楽章です。ベートーヴェンの運命につながるのでしょうか。
第2楽章 Poco adagio 弦楽合奏の楽章で、ヴァイオリンには弱音器が装着されます。
第3楽章 Menuet & Trio. Allegro molto タラタラタラタッターンというリズムが支配する楽章です。ちなみにWikipediaの日本語版には「何かが欠けたような異様な音楽になっている」、ドイツ語版には「ヨハン・アダム・ヒラーはこのトリオを『愚か』であると批判した」などと散々な言われ方がされています。
第4楽章 Presto assai 第1楽章とほぼ同じリズムが再現します。

バーゼルのハイドン生誕300周年企画では、イル・ジャルディーノ・アルモニコが演奏しています。

先ほどのWikipediaのドイツ語版には、第3楽章はエステルハージ王子のお気に入りだったという記述もあります。クリストファー・ホグウッドさん指揮古音楽アカデミーのエステルハージ城での演奏です。

(by R)

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