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本日の一曲 vol.183 スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン ダンス・トゥ・ザ・ミュージック (Sly & The Family Stone: Dance To The Music, 1968)

スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンは、スライ・ストーン(Sylvester Stewart, "Sly Stone"、写真一番手前)さんの3人兄妹、弟でギターのフレディ・ストーン(Freddie Stone、3列目中央)、妹でヴォーカルとキーボードのローズ・ストーン(Rose Stone、2列目中央)さん、ベースのラリー・グラハム(Larry Graham、2列目右)さん、ドラムのグレッグ・エリコ(Greg Errico、3列目左)さん、サックスのジェリー・マティーニ(Jerry Martini、3列目右)さん、トランペットのシンシア・ロビンソン(Cynthia Robinson、2列目左)さんの7人がメンバーでした。バンドは1966年に結成され、ご覧のとおり、人種・男女の混合編成であり、このような編成はアメリカのメジャーなバンドとしては最初であり、彼らの音楽は、「サイケデリック・ソウル」とも「ファンクの完成形」とも言われています。

1968年にリリースされたセカンド・アルバム「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック(Dance To The Music)」からタイトル曲と「ダンス・トゥ・ザ・メドレー(Dance To The Medley)」を紹介します。このバンドの最も勢いのある時期の曲です。

彼らのライブのピークは1969年のウッドストック・フェスティバルだったと思います。ウッドストックでの彼らのパフォーマンスはウッドストック3日間の中で最も盛り上がったものでした。

しかし、この後、バンド内の人間関係の悪化、薬物の濫用、レコード会社やブラック・パンサーの圧力などにより、バンドが崩壊したのみならず、スライ・ストーンさん自身も厳しい人生を歩まざるを得なくなりました。

確かに、1971年にリリースされたアルバム「暴動(There's a Riot Goin' On)」や、1973年にリリースされたアルバム「フレッシュ(Fresh)」などは「ファンクの完成形」などと呼ばれ、名盤の誉れ高いものでしたが、その後は残念な作品が多く、ジョージ・クリントン(George Clinton)さんなどがフォローしようとしても再浮上しないままでした。

2011年には、たくさんのミュージシャンのフォローを得て、かつての曲をほぼそのままセルフ・カバーしたものを中心とするアルバムがリリースされました。しかし、このアルバムには3曲ほどの新曲と新しいミックスによるものが3曲収録されており、すばらしい出来だと思うのですが、いかがでしょうか。

(by R)

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