日本で衛星放送が始まったのは、1984年5月のNHK-BS1でしたが、1989年6月にNHK-BS2が始まり、映画がたくさん放映されるようになり、1991年にWOWOWが開局してからは、テレビで映画三昧という贅沢ができるようになりました。衛星放送が始まるまでは、地上波の各テレビ局が1週間サイクルで、何曜日はどこのテレビ局が映画を放映すると大体決まっていました。金曜日は、日本テレビ系列の「金曜ロードショー」は、1985年から始まり、解説は「いやぁ、映画って本当にいいもんですね～」が決まり文句の水野晴郎さんでした。

その金曜ロードショーのオープニングに流れた哀愁を帯びたトランペットの音楽がフランスの作曲家ピエール・ポルトさんが作曲した「Cris D'amour（愛の叫びという意味。邦題はフライデーナイト・ファンタジー）」でした。

このトランペットは、ドミニク・ドラッス（Dominic Derasse）さんは、1959年（？）にフランスで生まれたトランペット奏者です。この曲のトランペットを吹いた当時は、日本ではほとんど知られていなかったので、一体誰が吹いているのかと話題になったこともあったようです。音源としてはバロック音楽集がありました。

「フライデーナイト・ファンタジー」は、1980年代から90年代に映画好きだった人なら誰でも知っている音楽であり、名曲であり、名演奏であると言えると思います。

また、ピエール・ポルトさんは、映画やテレビなどに多く楽曲を提供しており、他にも聴いたことがあるという方もたくさんいらっしゃるかと思います。

(by R)