見出し画像

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第9番 フィナーレ (Sinfonia No.9, 1762)

エステルハージ家での1曲。後世、交響曲の第9番は最後の交響曲との不吉な番号になりますが、ハイドンさんは無関係ですね。交響曲と言っても、まだ型が決まらないで、いろいろ試していたのでしょう。この9番も3楽章しかありませんし、第1楽章が後世の交響曲のフィナーレのようでもありますし、第3楽章がメヌエットになっていますし。もし現代の演奏会で「交響曲第9番」として演奏するとすれば、この第3楽章のフィナーレが終わっても、なんとなく拍手しづらい居心地の悪さがあります😄

交響曲第9番ハ長調(Sinfonia No.9 C Dur, Hob.I:9)
第1楽章 Allegro molto フィナーレといってもよい快活な「さよなら」の楽章です。
第2楽章 Andante 優美なアンダンテの楽章です。
第3楽章 Finale. Menuetto & Trio 愛らしいメヌエットです。

バーゼルでの生誕300年企画ではバーゼル室内管弦楽団が演奏しました。

このハイドン・シリーズでは、アダム・フィッシャーさんの全集盤を紹介しているのですが、これは1987年~2001年にかけて録音されたものです。これより以前にハイドン交響曲の全集といえば、ハンガリー出身の指揮者アンタル・ドラティさんのものがありました。フィッシャー盤が室内楽的な演奏であるのに対し、ドラティ盤はもう少しシンフォニックに演奏されています。

(by R)


読んでくださってありがとうございます!サポートしていただけるととても嬉しいです!