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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第6番ニ長調 朝 (Sinfonia No.6 "Le matin", 1761)

ハイドンさんは、1757年ころ(25歳ころ)、ボヘミア・ルカヴィツェのモルツィン伯爵の宮廷楽長の職に付きますが、1761年ころ(29歳ころ)、モルツィン伯爵の経済的困窮から解雇され、次にハンガリーの大貴族であるエステルハージ家の副楽長の職を得ます。そこで、ハイドンさんはひと踏ん張りして、たくさんの曲を書き、楽団に仕事を与えました。

副楽長になったばかりのハイドンさんは、おそらくエステルハージ侯爵から、「朝」「昼」「晩」をテーマにした曲を書くように言われたのだと思います。交響曲第6番、第7番、第8番は、それぞれハイドンさん自身により「朝」「昼」「晩」という副題が付けられました。ハイドンさんの交響曲のうち、ハイドンさん自身が付けた副題はこの3曲だけだそうです。また、楽団員のご機嫌をとるため(?)、各パートの独奏部分を入れました😄

交響曲第6番ニ長調(Sinfonia No.6 D Dur, Hob.I:6)
第1楽章 Adagio - Allegro 開始部分はまさしく「日の出」です。そして、各楽器が目を覚ましてそれぞれが歌い始めます。
第2楽章 Adagio - Andante - Adagio 緩徐楽章ですが、弦楽合奏と独奏ヴァイオリン・独奏チェロが活躍します。弦楽器の腕の見せ所です。
第3楽章 Menuet & Trio メヌエットですが、次は管楽器が活躍します。フルート、オーボエ、ファゴット、ホルンが腕を見せ、そこにコントラバスが割り込んできます。
第4楽章 Finale. Allegro オーケストラ全員でのバッチリ目が覚めた大合奏です。第2楽章と第3楽章はウオーミングアップでした。

ハイドン生誕300周年のスイス・バーゼルでの企画ですが、今回は、イタリアの古楽アンサンブル、イル・ジャルディーノ・アルモニコ(Il Giardino Armonico)による演奏です。

ノルウェー室内管弦楽団による演奏です。

(by R)


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