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『センチメンタル・チェリー』~目覚めのエミリ~

こんばんは。

寂しい事に慣れてしまった自分自身を寂しく感じるチェリー、錯乱坊★迅迅丸です。

齢三十のチェリーボーイのワタクシが自身が歩んできた童貞の道程を振り返り、センチメンタルになる「センチメンタル・チェリー」

まずはどこから振り返ってみるべきかと考えてみたところ、こういう時はまずは原点回帰、振り出しに戻るべきではないかと。

自分の「目覚め」はどこだったのか。

この「目覚め」というのはいやらしい意味ではなく、単に「異性を意識する」という意味です。初恋と似ているけど、ちょっとニュアンスが違います。

童貞というのは基本的に「女性が苦手」とされています。

苦手というのは間違いはないのですが、あくまでも「女性と上手く接するのが苦手」というだけであって、女性自体は無論好きです。

しかし好き故にどこか歪んだアプローチや思想を持ってしまい、玉砕。

そのショックでさらに自身が歪み、さらに上手くいかなくなり、またさらに歪み・・・という負の歪みスパイラルに童貞はハマってしまうものです。

無論ワタシもその一人です。

しかし自身の「目覚め」を紐解けば、何か今の歪んだ童貞である自分を見つめ直すキッカケが見つかるかもしれない。

どんな童貞でも最初はまっすぐ。

まっすぐだった頃の自分、初心を思い返して歪みを矯正しようという魂胆です。

これ、マジで案外いい考えだと思うんです。


というわけで自身の目覚めを可能な限りで思い返してみました。

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小学生時代、まだ土曜日に学校があった時代に午前授業から帰ってきたらテレビで再放送していたルパン三世(赤ジャケ2ndシリーズ)の峰不二子のセクシーシーンを見た時の何とも言えなかったあの興奮。

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うん、興奮した。

特に不二子が敵に捕まってるシーンやピンチシーンなどを見て、何だかいけない気持ちになったものです。

いやいや、ちょっと待ってくれや、とっつぁんよ。

それよりももっと幼い頃にまだあった気がするのだよ・・・




・・・・・・嗚呼、そうだ。思い出した。

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中山エミリ

「目覚め」というカテゴリにある古い記憶の引き出しを片っ端から開けていったら、彼女がいました。

時は遡る事二十余年、齢五つ程のボク。

僕は当時幼稚園の年中さんでした。

背も小さくてボーっとしていた少年だったボクが、ある日テレビを見ていて衝撃を受けました。

「なんだ、このキレイなヒト!?」

それは、ポカリスエットのCMに出ていた中山エミリ氏でした。

そのCM自体はエミリ氏が野生のダチョウに乗ろうとして悪戦苦闘しているという謎の演出でしたが、僕はそのダチョウに乗っているエミリ氏に釘付けになりました。

「イルカに乗った少年」ならぬ、「ダチョウに乗ったエミリ」に五歳のボクは心を惹かれ夢中になりました。

なぜそんなにも五歳のボクをエミリ氏が惹きつけたのかは分かりませんが、この時ボクの中に「オンナノコ、カワイイ、オレ、スキ」という哀しきモンスターのような感情が産まれました。

というわけで、ボクの目覚めは五歳時に見た中山エミリ氏でした。

クレヨンしんちゃんもそうだけど、やっぱ男の子は五歳では目覚めているもんなんですね。良い発見が出来ました。

めでたし、めでたし。




ここで締められていたら、恐らく今の自分はチェリーになっていなかったのかもしれません。

五歳の子供が中山エミリ氏を好きになるというのは、少し変わってはいるのでしょうが健全と言えば健全です。


ダチョウに乗ったエミリ氏の事が大好きになったボク。

この胸の高鳴り、一体どうすればいいんだろう。

五歳のボクは必死に考えました。

お母さんや先生に相談する?

いや、それは違う。

まずもって、そんな気持ちになっている事を人に知られるのが恥ずかしい。

ではお手紙を書く?

でも書いた所でどうする?どうやって届ける?

ボクは悩みました。悩んで悩んで出した答えを出しました。

「毎日ひたすら中山エミリの似顔絵を描く」

これが答えでした。

当時のボクがこの気持ちを発散しつつも形に残すべきだと思ったのかまでは不明ですが、ボクはそれから狂ったように毎日家に帰っては中山エミリの似顔絵をクレヨンで描きつらねました。

来る日も来る日も、エミリ、エミリ。

テレビに中山エミリが映るたびに目を血眼にして脳にインプットして、さらに描くという行為を約半年程続けていました。

ルールとして、幼稚園のお絵描きの時間には描きませんでした。

幼稚園にいる時はみんなと同じ感じのアンパンマンや自分なりの理想のうどんの絵などを描いてどこにでもいる五歳児を装いつつ、家に帰ってから親に見つからないようにひっそりとエミリを描き、描き終えたらそっと引き出しにしまうという謎の行為。

この謎の行為、不健全とかそういった物とは正直また違う気もするのですが、自分なりの愛情表現の仕方が「似顔絵をひたすら描く」だったのは、やはり歪んだ三十路チェリーになった今の己に通ずる所が多少はあるのかもしれません。

ちなみに約半年描き貯めて、日めくりカレンダー状態になりつつあった中山エミリ似顔絵集ですが、その後無事に両親に発見されて後日ボクのいない所でしっかり家族会議にかけられたそうです。どんな会議をしたのかは、真相は今も闇の中です。


またこの話を芸人仲間にすると一応は笑ってくれたりしますが、八割方はガチ目に引かれるので、トークとしては取り扱い注意ボックスに入れてあります。

今回自分の「目覚め」を改めて確認した事で、今の歪んだ自分への関連性を見つける事が出来ました。


見つけたところで、何にもなりませんでした。


歪みを矯正しようと思ったら、既に元から歪んでいました。

物件の問題かと思ったら地主さん自体の問題となっちゃ、もうどうしようもないね!


そしてこれを書いた事で、また違う隣接した悲しい記憶の引き出しを開けてしまったので、それはまた後日書かせて頂きます。


錯乱坊★迅迅丸

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