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俳優に求められる「Sense of Truth」

メソード演技を勉強していく上で、俳優にとって幾つかの大事なキー・ワードがあります。レッスンのなかで繰り返し語られるこういった言葉をメモとして書き記しておきたいと思います。

俳優に求められる「Sense of Truth」

舞台という虚構の世界で、俳優が自分の見ているもの、自分のやっていること、そこで起こっていることなどがほんとうに信じられるのかどうか・・・信じられるなら、そのとき自分はどう行動するのか、どう言葉を発するのかなど、俳優が少しでも良い演技をめざそうとするなら必ず出てくる問題なのだけれど、そこにこだわりが持てるかどうかなのだと思う。

自分にとって何が「本当」なのかというこだわり・・・俳優は常にこの感覚、つまり「Sense of Truth」に敏感であることがとても重要だということ。

ただ、これにはもう一つの問題がある。それは、やってみてもいないのに「これは違う。これはうそだ。」と自分で決めつけて「やらない」ことだ。やろうとしないことの弊害は大きい。演技がドンドン小さくなっていく。

やってみた上で「これは違うな。」と感じて、それじゃ何をどうやったら「本当」になるのか・・・いろいろ探ってまた別なことを試みる。ときにはオーバー・アクションも大事な試みなのだ。身も心も声も言葉も使って探ること!

「本当」に対しての感覚は、失敗を恐れず、実践を伴って身体で磨いていくこと! それが俳優の大事な仕事。


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