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105 ○○会とケジメ

お父さんと伊織さんが帰ってきた

父「さくら…。今回だけは許せるか」

えっ……
もっと怒って帰ってくるかと思ってたのに……

伊織さんはお父さんの後ろで下を向いている

ワタシ「お父さん?どういう意味?」
父「何処でやってたかはさくらも知っているんだろう?」
ワタシはビクッとなった
父「こういうのはすぐには辞められない。現に今までさくらを伊織は裏切ってきたんじゃないか?」

ワタシ「はい……」

父「俺もあそことは話してきた。
伊織にはあげない事。破ったら色々とややこしくなる事も。」
母「あら。良かったじゃない?
変に揉めるよりいいわ」

えっ。ワタシが我慢しろって事?

そんな顔を見て悟ったのか

父「次はもう無い。そうだよな?伊織。」
伊織「はっはい……!」

伊織さんはワタシに近づき
伊織「ごめん!さくらちゃんを裏切ってごめん!」

ワタシは何も答えられなかった
ワタシも現在進行形で悪い事しているのに、伊織さんばかり責められないからだ

ワタシ「……」
伊織「さくらちゃん?」
ワタシ「分かりました……」

こうやって薬関係の話は終わった

今だけ。

後はワタシの出産だ。

お母さんもお父さんも既に赤ちゃん用のグッズを見て楽しんでいる

……どうしよう

伊織さんがワタシの手を握ってきた

*伊織さん…ごめんなさい!*

ふと思い出した事がある
ワタシ「えみなは?!」

お父さんもお母さんも変な顔をしている

伊織さんは何も答えず
伊織「大丈夫だから。また言う」
とだけ言った

本当に大丈夫なのだろうか
あのえみながそんな簡単に堕ろすだろうか

ワタシは龍星に連絡する事を決めた
続く

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