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C国の「奇跡の繁栄」は先代の蓄えを浪費するボンボンと同じ。

 まず習金平を見ると、鄧小平が蓄えた外貨とインフラで(実質的に)軍隊を買った。つまり兵器を買い、兵士に金を注ぎ込んだ。
 また海外の技術を買いまくった。結果が今のあれです。そして今日現在、蓄えは底を突きつつあります(注0)(注0.5)。

注0:なお、(鄧小平と)習金平は、共産党が所有する不動産(土地)を人民に販売し、人民が個人的に蓄えた資産を共産党が「収奪」しました。
 <国有地>の使用権を民間に販売し不動産市場を作り出すのが、C国の基本的な経済戦略です。これで得た、膨大なキャッシュを再び民間に融資して、今のインフラ、生産設備、都市(≑マンション群)を作りました。

注0.5:ついでに言うと、習金平は鄧小平が創り上げた信用も「販売」し、軍事力に変えました。
 つまり習金平は、鄧小平時代に築き上げた信用(特に米中関係)を利用して、各国と外交関係を結び、資本を招き入れ、知財を集めました。またアフリカや南アジアに拠点を作り、共産党の支配力を強化した。それがAIIBや一帯一路計画です。
 でも、後先考えずに強引に突っ走ったために、国際的信用は地に落ちました。香港、南沙諸島、知的財産盗用、ウイグルなどなどです。

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 では、その鄧小平は何をやったかというと、毛沢東が作った(注1)「奴隷労働者(≑人民)」から労働力を吸い上げて、外貨とインフラに替えたのです。当時のC国人は貧困で、僅かな賃金で共産党の命令に従い働きました。
 結果としてC国人の賃金は上昇しました。しかしそれは、人件費の増大であり、もはやC国の労働力は国際競争力を失いました。価値が激減したのです。
 しかも1979年から始まった一人っ子政策が原因で、彼ら<奴隷世代>の老後を支える若者はいない。彼らは、毛沢東に作り出され、鄧小平に奪われ、習金平に捨てられたのです。

注1:毛沢東は文字通り労働者を作り出しました。結果として、C国は世界最大の人口となった。GDPとは<個人の給与>x<人口>なので、第一義的には人口で決まります。
 また文化大革命で知識人を排除し、人民を<奴隷化>したのも毛沢東です。

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 つまり習金平は、初代、二代目の蓄えを浪費する三代目です。同族企業は三代目で潰れることが多い。C国も同じ道を辿ると思います。
 組織は、
  初代が激戦を勝ち抜いた人物
  二代目が、初代に選ばれ、初代を見て、初代に鍛えられた人物
  三代目は、立ち回りが上手で権力を引き継いだ凡人
 という流れになりがちです。だから成功した企業でも、大方は100年ぐらいで没落します^^;
 トヨタやソニーもそんな感じですね(注2)。

注2:従業員の質も数十年で変わります。大企業に就職する人間は「寄らば大樹の陰」です。そうではない実力者は自ら起業するでしょう。
 だから創業者とは気質が全く異なる。社風は引き継げないのです。特にメーカーは、(外様ではなく)生え抜きの社長が多い。

 2月にソニー社長に昇格した十時裕樹氏は、ソニーが大企業になってから入社した世代です。盛田昭夫氏とは気質・価値眼が全く違うでしょう。
 さらりと「昇格」と書きましたが、これは重要ポイントです。外部からハングリーな<プロ>の経営者を雇っても良かったのです。

 ちなみに日産は一度はそれをやりました。ゴーン氏のことです。そして成功した。でも、日本の企業文化はそれを良しとしなかった。生え抜きである西川氏はゴーン氏を排除した。そして日産は今、崖っぷちに向かっています。リーフがあるのに欧米のEV市場に食い込めません。

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