さらぬわかれ 78

「確かに、『あれ』は恒太の顔つきではなかったね。
他人を殺すのに躊躇がない感じだった。」
恒孝は気絶している恒太の手から妖刀を外した。

「じゃあ…恒太の中にいるのは、『誰』なの?」
波留日は顔面蒼白で意識のない息子の手を握った。

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