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記事一覧

ダイオプサイド

I Don't Have A Thing To Show Off

昨日までの道にあなたが居た
手招きして 私を待っていた 何が道しるべ?

上階の生活音 隣の部屋のTVのボリューム
僅なトラックの振動 私の溜息
いったい何がなんになるかわからない

どのあなたの手が正しい導き?
何重にも見えてしまう 私の目には
求めていない泪が潤んでいる
間違ったほうへ行かないように 死なないように

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Becomes Jet And Lives

私の頭の中はいつもナノ単位の縦列の文字
いつも回る 早送りで回る 読まなきゃ喰われる

特別じゃないと思いながら普通じゃない心体が
壊れてしまうほどの勢いで
壁にぶつかってばかり

憧れは Becomes Jet And Lives
自分のことすら忘れられたらいいのに
それが許されない舞台に立っている

幼い頃から呪縛から離れられずに苦痛に埋もれ
文字は回る 永遠と回る 言葉は人を喰う

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良薬は口に苦し

刺々しい砦をあなたは土足で来たけど
私の警戒心は強く 難関が多い
上手く働かなくて脳内を調べたくなる
そこの隙を突いて あなたは私を抱きしめた

こんなボロボロな身体と頭でも
あなたは愛おしいと傷だらけでやって来た

頑なな一路で 私を潤わせて
あたたかい I LOVE YOUは喉越し悪くても
気の毒な回路を あなたが正しくして
良薬は口に苦しよ だけど あなたのなら
私の幸せを満たしてく

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浅い眠り

遺憾の意があふれだし 私のシーツを濡らし
夢も真でも変わらず 勘違いの枕が合わない

不眠がつづく 家電の音で目を覚ます日々
午前がつづく もう時間の感覚に疎(うと)い

浅い眠りの隣に あなたという人いたら
どれほど安らぐのだろう? 私は知らない
浅い眠りに落ちても 慣れてしまえば寝れない
あなたという人の温度に包まれたくなる

ひとりぽっちが退屈 仕事で紛らわせても
限界が来てしま

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LuLuLu

最期のボクを見て 最期のボクを見て
愛からも見棄てられた 夢さえも雲に散った
最期のボクを見て 最期のボクを見て
見上げても見えない場所から
真っ逆さまに下る Lu-LuLuLu-Lu Lu-Lu

一か八かなんて存在しない
0か百かだけがボクを決め付ける
あっちもそっちも盥廻(たらいまわ)し
ボクの居場所は何処に行けば…

夜中のボクを見て 夜中のボクを見て
真っ黒ずくめで隠れて 裏道を

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あしもと

なんも知らんで よく此処まで来れたね
そうな鈍感で 笑い話にもして
その下を見ず その階段は上り易かったかい?

見なよ この背中の足跡はあんたのだろう?
人を踏み付けて上り行く景色はどうだったんだい?
結局 今は私とおなじとこに居るけどね

高嶺を目指し 足を踏み外しては
落ち行く景色は さぞ爽快だったろうね
快晴の中 スムーズにどん底に来たんだからさ

此処の連中みんな あんたの階

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生姜の花

晴れた日の気持ち 雲ひとつなく
青く染まる空はいつ見られるんだろう?
たった一言で変わる未来が
きっと いつか私に寄り添ってくれるはず

あなたが私にそう思わせてくれた

笑顔があふれる日々を送りたい
ただその願いを叶うまで支えてくれた
怖くないものなんかない時代だけど
だから 私の周りには生姜の花が咲いてる

言葉は大事で 天候も変える
荒々しかった心が鎮ることもある

あなたが

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飛んでけ

公園の鉄棒で逆上がりしてる少年
うまく上がれないみたいで 私とおなじ
夕焼けが影をつくる 少年が黒く染まり
キミが昔の私だと知った

何かに懸命にならなくちゃ忘れられない
私の性分 飛んでけ

公園のブランコで何度も靴を飛ばした
立ち漕ぎして 『雨になれ』と願った私
時間が経つことばかり伺ってた少年が
今も変わらずに息をしている

何かに費やす時間で自分を埋め尽くす
阿漕(あこぎ)な性

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ジュブナイル

言葉という言葉が不条理に浸る
愛してると云われても不思議と泪がでる
重なる温度にはかならず終りは来るから

興味津々に声かけられて
おいおいと付いて行く私を正して

いつか いつか 変わるかもしれないと
そんなバカな考えしか思い付かなかっただけ
棄て切れない感情に落ち込んで
斬り刻まれた心は杜撰(ずさん)にされたまま
いつしか大人になった

少年少女という不条理に穢(けが)れ
不利益の

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あたたかい夕焼けに

一歩一歩 長い上り道を
あたたかい夕焼けに背中を押されて
上りきったら ほら後ろ振り向いて
水平線に沈むグリーンフラッシュを見た
いいことあるかな? いいことあるかな?
急な上り坂を上ったんだから

いいことあるかな? いいことあるかな?
あたたかい夕焼けに背中を押されて

泣いた泣いた 思い出を棄てたら
あたたかい夕焼けにホッと深呼吸
まだまだ私 坂道の途中でも
雨も降ってないのに 空に

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曖昧ME

曖昧な私が 「甘いな」なんて云われ
「ただ逃げてるだけだろう」
そうね 意味のない避難所ね

好きで男棄てて 女に成るんじゃない
なんもわからないんだけど
出口のない地獄を渡ってるのよ

やってみれば?
血管に一本ずつ縫い針を刺し込んで
流してみれば? それが私の普通よ

曖昧な身体よ 心と矛盾してる
「出来損ないのくせに」と
本心突かれたら 痛いわ

誰だってそうでしょ 私だって

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勝負下着

私の風は私を過ぎて
前向きとごまかし 明日(あす)へと進む
人生のレギュラー 外されたりも
笑わす私をネタに持ち換えて

泪なんて 笑顔よりも簡単で
だけど隅に置けない私は女優

いつになっても グッバイバイ
正直なんて グッバイバイ
私は私らしく行けないもんだと思ってた
そんな過去から グッバイバイ
したくて変わる グッバイバイ
答えはどこにあるのかな?

"哀れな鬱は心の逃避行"

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ペンギンだって空を飛ぶ

「私なんか…」と思わせないで
「私だから…」と愛して
本物の時間を費やしたいから
貴方とじゃないと出来やしない

なんてね そうなら ぶり返すトラウマはない
蹴飛ばされ 蹴り倒される愛はもう飽きたわ

ひとりで水族館に行ったら
ペンギンだって空を飛ぶ時代よ
私だって 私だって 不思議じゃないんだから

「バカじゃないの…」 考えたくない
「棄てないで…」とすがらない
副作用のない恋を教

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すき

声に出来ない言葉を唾液と一緒に飲み込み
倖せなひとときを感じながら 今 となりにいる

伝えたい気持ちばかりの風が通りすがる中で
倖せなひとときに挨拶だけ忘れないように

気付かれたら きっと縁が切れてしまいそうで

すきが怖くなる

手相の生命線が短くたって構わない
倖せなひとときが今あるから となりにいるから

風に遮られたって平気 想いは雲で表される
倖せなひとときを確実

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