不骗你

しょうがないさ あたしならそうするよ
しがないこった あんたが決めたんだから
あたしが口出しする権利なんてない
夢と幻の境にいるみたいな感覚で
暗黙の了解みたいなもんがあったんだ

それを先に破ったのはあんたのほうだったけど
あんたが選んだ女さ きっといい女なんだろうよ

でもね 初対面からあたしはあの子の目の敵
女の勘か 男にはいい子ぶって
こっちに敵意丸出し
あたしならわかるさ あたしならわかるさ
嬉しそうにしっぽ振ってるあんたが見えたんだ

しょうがないさ 恋するのは自由で
しがないこった あたしだってそうだって
あんたを好きでピエロを演じてたのさ
小指の性別だけでお近付きになれるなんて
まぁ 武器は使ったもん勝ちって 特権さ

あの子の意地の悪さを見抜いても意味はないから
あんたのタイプなんだろう 簡単に股を開く娘(こ)がさ

嘘じゃないよ 信じたくないだろうから
云わないんだ 選んだあんたがいいなら
嘘じゃないよ それでも嬉し顔見せるから
あたしはあんたの倖せを願うだけ

でもね 嫌われる覚悟があたしにあるとするなら
あんたの腕を掴んでは
とっくのとうに連れ去ってるだろうさ
あたしならわかるさ あたしならわかるさ
もしそうしたら どんな結果もあたしのせいにして憎む

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