「人に愛されたければ まず自分を愛しましょう」
その方法をダレもボクに教えてくれないまま
ボクは時間を歩いて こんなオトナになりました

そして 紫陽花の色を変えていきます

真っ赤な紫陽花が 雨に打たれて心地良く
この景色を訝(いぶか)しげに見てる者に
人の痛みなど判るものか
「まず自分を愛しましょう」 夜も黙り込む

東京タワーとスカイツリーの間を通って
見つけた公園もボクの時間になり得る暇も
夜風がくしゃみを生む そんな媒体を撒くのよ

そして 紫陽花は鮮やか過ぎるほどに

真っ赤な紫陽花が 雨に濡れては美しく
今日はダレの血が染まったのか判らない
ほざくのは簡単にできるの
「まず自分を愛しましょう」月も傾げてる

気持ちいいほどの差別の慣れ合いに
優しい人ほど 私には恐怖に変わるけど
判ってなんて云わないわ 余計なことを云わないでよ

真っ赤な紫陽花に 吸われる私の人生
コンクリートの冷たさに叫んだって
阻(はば)まれる声は通らなくて
「まず自分を愛しましょう」 膿が匂いだす
ありきな言葉は伝わらない
「まず自分を愛しましょう」 今夜も孤独に

たった1本の街灯に 冷ややかにどうぞ愛されましょう

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