見えない星が見えたんだよな

何も知らなくてもいいのよ
ただ知らずに勝手に語らないで
容易く下に見るのは楽
だからなの? 気を遣えないだけなの?

何も調べなくていいのよ
頭でっかちになってほしくない
それで理不尽に扱っては
唾吐いて 土足で蹴っ飛ばすのね

そんな腑に落ちない落ち葉の風巻(しまき)に
私の全身は巻上がり しかも半端に嘲笑(わら)われる

たった一瞬だけど 見えない星が見えたんだよな
あそこは私の逝く場所か? 私を照らすものか?
どっちにしても明日もまた明日 何かが起こるのよ

その目は何を見ているのよ?
その耳は何を聞いているのかな?
嘘か誠かも気にしないで
踏み付けて 脇腹に刃を刺すのね

私が歩く道をどうしたいのよ
掃除屋になったつもいかい? そして正義を翳すのかい?

たった一瞬だけど 見えない星が見えたんだよな
空全体を覆う雲が 急にひらけたときに
私の視線を奪った星なら 赤く染まっていた

何の為に言葉を選ばないの?
自分を上に見せていたいの?
馬鹿にされる為に生まれてくるなんて
私でも思ってなかったのよ

たった一瞬だけど 見えない星が見えたんだよな
そして久々に泣きだして 落ち葉を顔に付けて
だらしない姿が私に似合う そんな夜の中で…

帰るわ 帰るわ 一人でしか帰れない道を
帰るわ 帰るわ 優しさもない風巻(しまき)の道を
帰るわ 帰るわ 帰るわ 帰れるわ…

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