見出し画像

仮面ライダーディケイド~再び巡る旅と乃木坂46の世界~第1話「ダークディケイドとゼインが紡ぐ門矢士の旅の終焉パート1」

この世界には20もの世界があった。そこにはそれぞれの仮面ライダーの物語があり20人もの仮面ライダーがいた。しかし、その世界全てを破壊しようとする世界の破壊者と呼ばれていた仮面ライダーディケイドこと門矢士は全ての世界を巡り破壊者とは別の意味である通りすがりの仮面ライダーとして世界を旅してきた。しかし、士には一つだけ解決していない問題があった。それは鳴滝の正体がわからないことと仮面ライダージオウこと常磐ソウゴと共に地球を救って以降姿を見なくなったことだった。そんな中、光写真館に帰る途中だった士は久しぶりにマゼンタのカメラで写真を撮っていたのだった。まるで束の間の休息を楽しむかのように。

士「たまにはいいもんだな、こうやって写真を撮るのもな。しばらく撮った記憶もないしな。」
全くぶれることがなくなった士の写真。その写真に満足した士は光写真館に帰ろうと歩みを進めたのだった。すると不意にスマホに夏海から連絡が入るのだった。
士「ん?どうした、夏海。」
夏海「士君、大変です!ユウスケが…ユウスケが!」

士「落ち着け、夏海。ユウスケがどうしたんだ?」
夏海「ユウスケが…クウガに変身できないって…それに大樹さんも…」
士「海東がどうした?夏海!」
夏海「大樹さんもディエンドになれないって…だから士君も気をつけるようにって2人が。 」
士「だいたい分かった。」
夏海「分からないで下さい、士君、今どこですか?」
士「どこって写真館に戻るところだけど。」 
夏海「そこにいてください。私が迎えに行きますから!」
士「分かったよ!」
それから数分後、血相をかいた夏海が士を迎えに来た。
夏海「士君!」
士「どういう事だ、夏海。海東もユウスケも変身できないって!」
夏海「それが分からないんです。急に力が出なくなったとそればかり…」
士「どういう事だ…何がどうなってるんだ。」
そんなことを話していると背後から声がした。
?「それは私の仕業だよ、ディケイド!」
士「誰だ!何、なんだこいつ?」
夏海「黒い…ディケイド?」

ダークディケイド「いかにも!僕は仮面ライダーダークディケイド!小野寺ユウスケと海東大樹から力を奪ったのは僕だよ?そして君には地獄を見てもらうよ、ディケイド!」
士「何?」
そして懐からディエンドライバーを取りだしたダークディケイドはとあるカードを装填した。
『カイジンライド!アナザージオウ!』

アナザージオウ「ウオーッ!」 
士「アナザージオウだと。貴様、スウォルツか?」
夏海「スウォルツ?」
士「気にするな、詳しい話は後でだ。」
そしてアナザージオウが走り出した瞬間、オーロラカーテンがアナザージオウをふきとばしたのだった。
士「誰だ?」
?「やっと会えたな、ディケイド。我が命の恩人よ。」
士「何?俺がお前を?人違いだろ。」
?「まあ、あの時は子供だから仕方ないさ。改めて自己紹介だ。俺の名前は鳯桜・カグヤ・クォーツだ。」
夏海「彼、王族ですかね?」
士「かもな。」
カグヤ「再会ついでに見せてあげよう!伝説の輝きを!」
『レジェンドライバー!』
『ケミーライド!』
カグヤ「変身!」
『LELELELEGEND』

夏海「金ピカの」 
士「ディケイドだと?」
レジェンド「違うな、俺は仮面ライダー…レジェンドだ!さあ、ゴージャスタイムだ!」
そう叫んだレジェンドはアナザージオウに向かって走り出したのだった。そして格闘攻撃を叩き込むがレジェンドの攻撃はアナザージオウには効いていなかった。
アナザージオウ「ウオーッ!」
逆にアナザージオウの格闘攻撃でダメージを受けたレジェンドを見た士はネオディケイドライバーを腰に装着した。
士「夏海、下がってろ。」
夏海「はい。」
士「変身!」
『カメンライド!ディケイド!』

ディケイド「待て。俺も相手だ!タアッ!」 
アナザージオウ「グハッ!ウワーッ!ハアッ!」
そしてディケイドの連続攻撃を叩き込まれたアナザージオウは吹き飛ばされたのだった。
ディケイド「大丈夫か?」 
レジェンド「ハハ。貴方は忘れたかもしれないが…前もそうやって助けてくれたんですよ。」
ディケイド「そうか。だいたい分かった。」
そしてレジェンドはディケイドが差し出した手を掴んで立ち上がるのだった。
ディケイド「さあ、行くぞ。」
レジェンド「ええ、ゴージャスタイムと行きましょう!」
ディケイド「なんなんだよ、ゴージャスタイムって…」
そしてディケイドはライドブッカー、レジェンドはレジェンドライドマグナムを手にしてアナザージオウの前に立ちはだかるのだった。
レジェンド「さあ、行ってください。援護は私がしますから。」
そしてレジェンドライドマグナムをアナザージオウに向けて放ち、そのアシストを受けたディケイドは空中からライドブッカーを振り下ろしたのだった。
ディケイド「ハアーッ!」
アナザージオウ「グハッ!ウオーッ!」
そしてディケイドとレジェンドの連続攻撃で吹き飛ばされたアナザージオウはゆっくりと立ち上がるが今度はディケイドとレジェンドはお互いにジオウのカードを持っていたのだった。
ディケイド「ソウゴ、お前の力を借りるぞ。」
『カメンライド!ジオウ!』 

レジェンド「私も…この力を使おう!」
『ケミーライド!ゴ・ゴ・ゴージャス!ジオウ!』
そしてディケイドはディケイドジオウ、レジェンドはゴージャスジオウに姿を変えたのだった。
ディケイドジオウ「ハアっ!」
ゴージャスジオウ「タアッ!」
アナザージオウ「グハッ!ウオーッ!」
ディケイドジオウのジカンギレードとゴージャスジオウのジカンギレードによる連続攻撃を喰らい、吹き飛ばされたのだった。
アナザージオウ「ウワーッ!」
そして武器を振り回したアナザージオウの攻撃を受け止めたディケイドジオウは連続斬りでアナザージオウを追い詰めていくのだった。そして、アナザージオウがターゲットに狙った人物にディケイドジオウは見覚えがあった。
アナザージオウ「オンナ!ミツケタ!」
夏海「士君、カグヤ君!」
レジェンドジオウ「え?」
ディケイドジオウ「なんだと?ん…あいつは…まさか!やめろ!」
そしてディケイドジオウはアナザージオウに向かって走り出したのだった。
?「え?何?」 
アナザージオウ「シネ!ニンゲン!ハアっ!」
?「キャー!」
ディケイドジオウ「させるか!ハアッ!」
ディケイドジオウはアナザージオウの一撃をジカンギレードで弾き返したが2発目の斬撃は受け止めきれずに女性の盾になって攻撃を喰らい、片膝をつくのだった。
ディケイドジオウ「どうやら…間に合ったな…飛鳥…」
飛鳥「え…士さん…士さんだよね?姿が違うから…ソウゴかと思った…」

最近、乃木坂46を卒業した齋藤飛鳥を助けたディケイドジオウは飛鳥の頭を撫でた。
ディケイドジオウ「もう大丈夫だ…俺がお前を守る!」
アナザージオウ「ウオーッ!」
そしてアナザージオウの一撃を受け止めたディケイドジオウは怒りの一撃を放つのだった。
ディケイドジオウ「おい、飛鳥はな。俺にとっても今まであったヤツらと同じく宝物なんだ。そいつに手を出すってことは覚悟、出来てるんだろうな!タアッ!」
そしてジカンギレードによる連続攻撃を喰らい、吹き飛ばされたアナザージオウを見たディケイドジオウはゴージャスジオウを呼び寄せたのだった。
ディケイドジオウ「カグヤ、お前も斬れ!」 
ゴージャスジオウ「なるほど!それがゴージャスタイムか!ならば私も加勢しよう!」
そしてジカンギレードによる斬撃をアナザージオウの背後と正面から斬りつけたゴージャスジオウはディケイドジオウと並び立った。
ディケイドジオウ「一気に決めるぞ。」
ゴージャスジオウ「ああ!」
そしてゴージャスジオウはレジェンドライバーを回転させ、ディケイドジオウはネオディケイドライバーにカードを装填した。
『ゴージャスアタックライド!ジ・ジ・ジ・ジオウ!』
『ファイナルアタックライド!ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
ゴージャスジオウ「受け取れ!ハアッ!」
ディケイドジオウ「テヤーッ!」
アナザージオウ「グハーッ!」
そしてアナザージオウを倒した瞬間、ゴージャスジオウに異変が起きた。
ゴージャスジオウ「あ、く、くそっ…なんだ、これは…」
ディケイドジオウ「どうした、カグヤ?まさか!」
ダークディケイド「言ったろ?これが僕の力、だと!」
『ダークアタックライド!ロック!』
レジェンド「何?ジオウの力が…消えた?」
ディケイドジオウ「貴様!」
?「ディケイド、門矢士だな。お前の旅はもうすぐ終わりを告げる。力の消滅と共にな。」 
ディケイドジオウ「なんだ、お前。」
侑斗「おれは桜井侑斗。またの名を仮面ライダー…ゼイン。」


ディケイドジオウ「はあ?ゼインだかノーペインだかノーゲインだか知らないがお前は俺には勝てないぜ。」
侑斗「舐めるなよ。お前に正義はない。」
『ゼインドライバー!』
『ゼイン!』
侑斗「変身!」
『ゼインライズ!ジャスティス!ジャッジメント!セイギ!ゼイン!』
『Salvationofhumankind.』
ゼイン「お前を粛清する…」

ディケイドジオウ「舐めるな!」
中央のスロットにグランドジオウのゼインカードを読み込ませた後、右手側のプログライズキーを押し込んで発動する。
『執行!ジャスティスオーダー!』
そしてグランドジオウの必殺技であるオールトゥエンティタイムブレークをディケイドジオウに放つのだった。
『オールトゥエンティタイムブレーク!』
ゼイン「ハアッ!」
ディケイドジオウ「ウワーッ!」
飛鳥「士さん!」
そしてディケイドの姿に戻るとジオウのカードはブランクカードになっていた。
ディケイド「そんな…馬鹿な…飛鳥!」
飛鳥「誰ですか…?」
ディケイド「何言ってるんだ、俺だ!門矢士だ!」
ディケイドの変身を解いても士を覚えていない飛鳥は一言呟いてから姿を消した。
飛鳥「あの…人違いだと思います…本当に…」
士「飛鳥…」
カグヤ「どういう事だ?ディケイド。」
士「分からん。そういえば飛鳥、俺が上げたペンダントしてなかった…何故だ、俺はあいつを守ったのに…」
カグヤ「なるほど。ディケイドが力を失えば…関わった人の記憶が消える…か。」
夏海「士君…」
そして落ち込む士を他所にダークディケイドとぜインは新たなターゲットを探していた。
ゼイン「また力を奪うか、ディケイド。貴様から大事な人の記憶と共にな。」
ダークディケイド「そして、お前は…消える…」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?