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仮面ライダーデモンズ~ハイスクールヒストリー~SEASON1第1話「幼なじみを守るために新たなデモンズが誕生する!」

○○「はあ、今日から高校生か。俺ちゃんと出来るのかな?」
これからこの物語を始めるにあたって自己紹介しておかないとですね!俺の名前は門田○○って言います!まあ、この門田という名字を聞いておおよその方は理解出来ているとは思うんですが兄貴が誰かを知れば納得できると思いますよ!では、兄さんの登場です!
ヒロミ「どうした、○○?」

○○「兄さん。おはよう!」
ヒロミ「おはよう。それで何をそんなにボヤいてたんだ?」
この人が俺の兄である門田ヒロミ。かつては仮面ライダーデモンズとして活躍していたが最近はもっぱら後方支援に回っている。最後に変身したのも大二さんとムラマサとかっていう自分の悪魔を倒した時だって言っていた。でも最近はブルーバードの仕事が忙しくない時はこうやって俺の傍にいてくれる優しい兄さんなんです。
○○「だってさ、今日から高校生だろ?なんか上手くいくのかなと思ってさ。」
ヒロミ「なんだ、そんな事か。」
○○「なんだよ、そんな事って。こっちにしたら第一印象はメチャクチャ大事なんだよ!兄さんだって分かるだろ?」
ヒロミ「確かにな。だが、一度限りの高校生活だ。あまり気負わずに楽にやったら良いんじゃないか?」
○○「でもさ…」
ヒロミ「全くお前って奴は。そうやってウジウジ考えないためにお前は天ちゃんと同じ高校を選んだんじゃないのか?」
○○「そりゃそうだけどさ…」
そんな事を話していると玄関の扉が思いきり開くと共に元気に幼なじみである山﨑天が入ってきた。
天「ヒロミさん、○○おはよう!」

ヒロミ「おはよう、天ちゃん。高校でも弟のことをよろしくね!」
天「はい!○○は天ちゃんがいないとダメですから!ね?○○。」
○○「うっせぇよ、行くぞ!」
天「あ、待ってよ!じゃあ入学式で!」
ヒロミ「ああ。」
そして玄関で2人を見送ったヒロミのスマホに1本の電話が入るのだった。
ヒロミ「どうした?狩崎。」
狩崎「Hey、ヒロミ!大変なことになったよ。デッドマンが君の弟くんの高校に向かったよ。」
ヒロミ「なんだと!という事はあいつが…○○がデモンズを受け継ぐ日が近付いてきたという訳か。」
狩崎「ああ、とにかく高校で落ち合おう!」
ヒロミ「分かった。」
ヒロミがジョージ・狩崎とそんな話をしていた頃、○○と天は高校に向かっていたのだった。
天「ねぇ、○○ってピーターとは絶対に違うよね?」
○○「ピーター?誰だよ。英語が苦手なお前にいつから外人の友達が出来たんだよ?」
天「ちーがーう!ピーターはピーターパーカーでしょ!スパイダーマン!ピシュ!」
そんな事を隣で言いながら手首から蜘蛛の糸を出すマネをした天に○○は話すのだった。
○○「スパイダーマン!ピシュ!じゃねぇよ。現実にあんな人がこの街にいたらそれだけで大騒ぎだろうが!あれは映画の中だけだから良いんだよ!」
天「まあ、それはそうなんだけどさ。あ、そうだ!高校だから可愛い人とか綺麗な人いるのかな?」
○○「いるだろうな。そりゃ色んな所からこの高校に来るんだからな。」 
天「○○も可愛い人見たら固まるの?」
○○「まあ、そうだな。一目惚れってやつが起きたらそうなるだろうな。ってかなんだよ、さっきから!」
天「たまには…天ちゃんにもドキドキして欲しいな…なんて。」
そんな事を急に言われた○○は照れながら天にこう告げたのだった。
○○「ま、まあ気が向いたらな!ほら、もう少しだぞ!」
天「あ、うん!」
そしてなんとか高校に辿り着いた○○と天は入学式に参加したのだった。しかし、○○は新入生入場の時、来賓席に明らかに違和感のある人を目撃したためにただ事では無い事が起きるのではないかと考えたのだった。
狩崎「Hey!○○、入学おめでとう!GREATだ!フー!」

ヒロミ「やめろ、狩崎!なんでそんな恥ずかしいことしかお前は出来ないんだ!」
○○「兄さん、狩崎さん…。」
天「ねぇ、あの人って狩崎さんだよね?」 
○○「うん。」
天「来賓というか血縁関係ないのに来てもいいの?」
○○「さあな。」
この時の○○はヒロミと狩崎がいる段階でデッドマンが近くにいるのではないかと考えながらソワソワしていた。しかし、そのソワソワは校長先生からの言葉の際に現実のものとなるのだった。
校長先生「えー。こうしてこの高校に入学した君達と出会えたことは運命だと思っています。えー。この3年、明るく楽しい学生生活を…」
天「あ、スパイダーマン。」
○○「は?」
唐突にそんな事を天が言った為に窓の方を見ると蜘蛛の姿をした何かが窓をつたいながら校長先生の目の前に降り立つのを目撃したのだった。
スパイダー・デッドマン「お前の話、長いんだよ!」


校長先生「グハッ!」
生徒「キャー!誰か助けて!」
目の前にいきなり現れた蜘蛛の姿をした怪物、スパイダー・デッドマンが校長先生を襲撃したり生徒を攻撃したりと入学式が行われている体育館は大変な事になるのだった。
スパイダー・デッドマン「安心しろ。お前達もすぐに校長先生のように痛めつけてやる!」
天「○○、怖いよ…」
○○「大丈夫だ、俺が着いてるからな!」
そう優しく告げると涙目になりながらも天はしっかりと頷いたのだった。するとそこに生徒を逃がすことに成功したヒロミと狩崎が姿を現したのだった。
狩崎「大丈夫かい?○○、天ちゃん。」
○○「はい、大丈夫です!」
天「天ちゃんも! 」
狩崎「OK!それくらいの元気があれば大丈夫さ!なぁ、ヒロミ?」
ヒロミ「ああ。ところで○○。お前、あのデッドマンから天ちゃんを守りたいか?」
○○「もちろん!守れるなら俺だって守りたいさ!でも、俺にはそんな力なんて…」
狩崎「今じゃないか?ヒロミ。」
ヒロミ「ああ、そうだな。」
狩崎の助言を受けたヒロミは1つのアタッシュケースを○○に渡したのだった。
○○「これは? 」
ヒロミ「開けてみろ。お前へのプレゼントだ!」
○○「俺へのプレゼント?」
そしてヒロミに促されるようにアタッシュケースを開けるとそこにあったのはデモンズドライバーとスパイダーバイスタンプだった。
○○「これって兄さんが前に使ってたやつじゃ…」
ヒロミ「ああ。だが俺はもうデモンズにはなれない。新しいデモンズはお前なんだよ、○○!」
○○「俺が…新しいデモンズ…」
天「○○!化け物が!」
そして天の声に正面を向いた○○はスパイダー・デッドマンが近づいていることに気づいたのだった。
狩崎「君ならできるさ、○○!なんせあの門田ヒロミの弟だからね!」
ヒロミ「これからの事はこいつを倒してから考えろ!だから今は天ちゃんを守る事に集中するんだ!」
○○「わかったよ、兄さん!」
そして○○はアタッシュケースからデモンズドライバーとスパイダーバイスタンプを手に取りデモンズドライバーを腰に装着したのだった。
『デモンズドライバー!』
○○「よし、行くぞ!」
『スパイダー!』
『Deal…』
○○「変身!」
『Decideup!』
『Deep.(深く)Drop.(落ちる)Danger…(危機)』
『(仮面)riderDemons!』 


ヒロミ「よし!」
狩崎「あとは任せたよ、○○!」
天「○○が仮面ライダー…スパイダーマンよりカッコええやん!でも、迷うわ…」
スパイダー・デッドマン「なめやがってよ!ハアッ!」
そしてデモンズに対して蜘蛛の糸を放ったスパイダー・デッドマンだったがデモンズは華麗に躱すと共にデモンズは強烈なパンチとキックを繰り出したのだった。
デモンズ「同じ蜘蛛同士。そんな攻撃は喰らわない!ハアッ!」
スパイダー・デッドマン「なぜだ!なぜ俺の偽者がいるんだよ!」
デモンズ「偽者だと?俺とお前を見比べてお前は俺が偽者だと言うのか!ハアッ!」
スパイダー・デッドマン「グハッ!当たり前だろ、蜘蛛の先駆けは俺だ!」
デモンズ「ふざけるな!どう見たってお前より俺の方が正義のヒーローだろうが!だからな…偽物かどうかじゃないんだよ!俺が正義、お前が悪!それがこの戦いの結末になるんだよ!ハアッ!」
そして仮面ライダーであるデモンズをあろう事かニセモノ呼ばわりしたスパイダー・デッドマンに対して怒りを爆発させたデモンズはその怒りを力に変えて連続パンチとキックでスパイダー・デッドマンを吹き飛ばしたのだった。
スパイダー・デッドマン「ふ、ふざけるな!お前はこの蜘蛛の糸で今度こそ動きを止めてやる!」
そう叫んで放ったスパイダー・デッドマンの蜘蛛の糸を躱したデモンズにヒロミがアドバイスをしたのだった。
ヒロミ「○○、デモンズドライバーにスパイダーバイスタンプを押印してトドメを刺せ!」
デモンズ「分かった!」
『Charge』
『デモンズフィニッシュ!』
デモンズ「これで終わりだ!ハアッ!」
デモンズドライバーにスパイダーバイスタンプを押印して背中から赤い蜘蛛の足を生やして、右足に囲って飛び蹴りを発動するデモンズフィニッシュを食らったスパイダー・デッドマンは爆散し、○○が変身したデモンズのデビュー戦は大勝利となるのだった。
○○「はあ、疲れたな。」
天「カッコよかったで、○○!」
○○「ありがとうな、天!」
天「エヘへ!」
戦いを終えた○○を労うかのように駆けつけた天の頭を撫でていた○○の元にヒロミと狩崎が現れた。
狩崎「どうだい?○○、これからもデモンズとして戦ってくれないかい?」
ヒロミ「俺からも頼む、○○!デモンズドライバーを託せるのはお前しかいないんだ!」
○○「兄さん、狩崎さん。分かったよ、俺やってみるよ!新世代の仮面ライダーデモンズとして!」
狩崎「GREAT!ありがとう、○○!」
ヒロミ「さすがは俺の弟だ!俺からも言わせてくれ!ありがとう、○○!」
こうして○○は新たな仮面ライダーデモンズとして戦うことを誓うのだった。一方、この時誰も知らなかった。デッドマンズを率いているのがあの悪魔であることとかつてデッドマンズと戦っていた歴戦の猛者達が帰ってきたことを。
?「なあ、知ってるか?バイス。ヒロミさんの弟、もう高校生だって!」
?『そうなの?じゃあ会いに行っちゃう?』
?「フッ、そうだな!」

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