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仮面ライダーチェイサー~奇跡の復活、そしてダチとの再会~序章「なぜ、チェイスに奇跡が起きたのか?」


チェイス「ここは…どこだ…俺は誰だ…」
ゴルドドライブ「砕けろ!」
剛「チェイス!」
チェイス「そうだ…こいつは剛…詩島剛。」

チェイス「剛。俺とお前はダチではないが、こいつを託す。」
そして、俺は剛に自分の免許証を託した。そしてボロボロの体で俺はゴルドドライブに抱きつき爆発した。はずなのに、俺は何故この世界に復活しようとしているんだ。誰か俺を必要としているのか?まさか泊進ノ介か。それとも霧子か。まさか俺をダチだとも思っていないあの男がおれをふっかつさせようとしているのか?そんなことを考えているうちに俺は目を覚ましていた。何者かが俺に呼び掛ける声によって。

?「…ですか?」
チェイス「ん?なんだ、何かが聞こえる。誰かが俺に声をかけているのか?」
?「あの、すいません。大丈夫ですか?」
その声に反応した俺がその目を開けると目の前にはクリクリとした大きな可愛い目をしながらどこか俺に怯えているような表情を見せた少女のような女性が心配そうに立っていた。

チェイス「おい、人間。ここはどこだ。」
ひかる「いや、人間ってあなたは人間じゃないん?」
チェイス「そんなことはどうでも良い。ここはどこなんだ?」
ひかる「ここは東京です。東京のどこかのエレベーターにあなたが寄りかかってたけん。怪我でもしてるんかな?と思って声をかけたんやけど。」
チェイス「それで、今は何年だ?2015年か?」
ひかる「へ?今は2021年の4月やけど大丈夫ですか?本当に。」
チェイス「2021年、だと。俺はあの後から6年近く眠っていたのか?いや、俺のコアは一体誰が復元したんだ?」
ひかる「あの、本当に大丈夫ですか?」
俺は今が2021年であることやコアの復元をしたのが誰なのかを考えていると重加速現象、いわゆる“どんより”が発生したのだった。すると、そんなチェイスの元にプロトスピードのシフトカーがやってきたのだった。
チェイス「これは俺のシフトカー。それよりも何故お前は人間なのに動けているんだ?」
ひかる「いや、ある人にこういうものをつけられたからかな?」
そして、人間が振り返ると背中に見覚えのある機械を小さくしたようなものを装備していたのだった。
チェイス「その力、りんなか。」
ひかる「え?りんなさんの事、知ってるん?」
チェイス「まあな。腐れ縁って奴だ。」
ひかる「そうやったんですね。あ、ダーク・ロイミュード!」
そう人間が告げると目の前に見覚えがありそうな姿をしているが別の何かであるような気配を感じさせるロイミュードがいた。
チェイス「ダーク・ロイミュードだと?」
ひかる「あ、はい!つい最近出現したんやけど確かそのダーク・ロイミュードと戦う人もあなたみたいに私達の事を人間って呼ぶんよね。」
そんなことを話しているうちに識別番号のないロイミュードとフリーズ・ロイミュードに酷似したロイミュードが現れたのだった。

ダークフリーズ・ロイミュード「何をしている?チェイス。」
チェイス「何故お前は俺を知っている?」
ダークフリーズ・ロイミュード「何を言っている?お前は俺達と悪事を繰り返してきただろうが。」
チェイス「俺はお前らの事など断じて知らない!」
そして俺は人間を守るかのように立ち塞がったのだった。
チェイス「この人間に手を出すと言うのならお前を倒す!」
しかし、チェイスに残された力はブレイクガンナーのみだった。
ダークフリーズ・ロイミュード「そんな銃一つでお前に何が出来る?チェイス!」
すると、俺の後ろにいた人間がこう叫んだ。
ひかる「そうか!あなたがチェイスさんやったんやね!」
チェイス「どういう意味だ?」
ひかる「あなたに会ったら渡して欲しいものがあるって言われてたんよ。」
そして、人間が俺に渡したのはシフトブレスとドライブドライバーだった。
チェイス「これを、俺に。」
ひかる「はい!」
そして、俺はそのドライバーに声をかけた。
チェイス「クリム、クリム!目を覚ませ、クリム!」
クリム「その声は君か、チェイス!久しぶりだね。」
チェイス「感動の再会は目の前の敵を倒してからだ!」
クリム「ようやく君がプロトドライブとして再び走り出す日が来たということか!」
チェイス「ああ、かもな。行くぞ、クリム!」
クリム「OK、チェイス!スタートユアエンジン!」
そして、ドライブドライバーを腰に装着した俺はイグニションキーを捻るとシフトブレスにプロトスピードのシフトカーを装填した。
チェイス「変身!」
『ドライブ!タイプスピード!』

ダークフリーズ・ロイミュード「な、なんだ!その姿は!」
プロトドライブ「名乗る必要はない。これから倒す相手に。」
ダークフリーズ・ロイミュード「な、なんだと!」 
プロトドライブ「人間は…俺が…俺が守る!」
今、ここに仮面ライダープロトドライブが復活を遂げるのだった。


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