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仮面ライダーエターナル~復活のE~第1話「不死身の男が目を覚ました裏風都という世界」

大道「ここはどこだ?俺は…俺は確か風都であの忌々しい仮面ライダーに倒されたはずだろう?」
W「大道克己!」「『さあ、お前の罪を数えろ!』」
エターナル「今さら数えきれるか!」
大道「風都タワーを支配してあいつらと最後の戦いに挑んだはずだよな。」
エターナル「お前達とはメモリの数が違う!終わりだ!!」
W「『俺達の街の風が力をくれる!』」
大道「そうして金色のエクストリームに倒された俺は本当にこの街の風になったはずだった。」
エターナル「これで終わりか。ようやく…死ねるんだな…。」
大道「それなのにあの光はなんだ?なぜ、なぜ俺を導くんだ?」
?「克己!なんで、なんで私を置いていなくなったの?また会いたかったのに!どこにいるの?克己!」
大道「この声はミーナか。おい、俺はここにいるぞ!ミーナ、ミーナ!くそ、あそこまで行かないとミーナにも会えないのか!」
ミーナ「克己、助けて!キャー!」
克己「ミーナ!どうした、ミーナ!何があったんだ!って俺は何を熱くなってるんだ。あいつは人間で俺は死人。ただの不死身の化け物じゃないか。」
自身が過去に風都で仮面ライダーWに倒された事やNEVER結成当初に助けた少女、ミーナの声が聞こえたためにその光の方向に向かおうとしたが、自身が死人であることから助けに行くことを克己は躊躇したのだった。しかし、そんな克己を謎の光が包み込まれた次の瞬間、克己は路地裏で目を覚ますのだった。
大道「ん?ここは、一体どこだ?ミーナ!どこにいる?どこにいるんだ、ミーナ!返事をしてくれ!」
?「目を覚ましたようだね。大道克己君。」
大道「誰だ、お前は?」
万灯「私の名前は万灯雪侍。この裏風都を仕切るハイドープという組織のリーダーを務めている。」
大道「ハイドープだと?ということはお前らはミュージアムと関係しているのか。」
万灯「ミュージアムですか。確かに彼らの意思を継いでいると言っても過言ではありませんが、彼らは何年も前に壊滅しましたよ。」
大道「壊滅だと?一体誰がそんなことを?」
万灯「あなたも一度は戦ったことがある相手だと思いますよ?」
大道「一度は戦ったことがある相手だと?まさか!」
万灯「そのまさかですよ。仮面ライダーWこと左翔太郎とフィリップですよ!」
大道「またあいつらか。全く良いよな、あの街の英雄様はよ。」
万灯「実はあなたをこの裏風都に呼び出したのは協力して欲しいからなんですよ。」
大道「協力だと?俺がお前に協力するのか?何のために?悪いが俺は意味のない計画には協力しないぞ。」
万灯「もう一度仮面ライダーWを倒して欲しいんですよ。」
大道「何?俺がまたあいつらを?」
万灯「ええ。実は彼ら、我々裏風都の事件に関わってこようとしましてね。出来れば以前彼らと戦ったことがあるあなたの力をお借りしたいなと思いまして。」
大道「なるほど。報酬は?」
万灯「は?」
大道「聞こえなかったのか。俺は報酬がなきゃ動かないぞ。なんせ不死身の傭兵だからな。」
万灯「報酬の件はもう少し待ってもらえませんか?とりあえず我々の協力者として。」
大道「断る。」
万灯「何故です?私達に協力したらあなたは再びWを倒せるんですよ?」
大道「聞こえなかったのか?俺はお前らからの協力を必要としていない。俺にはメモリがある。そのメモリを使ってあいつらを倒すことも出来るし、メモリと共鳴した奴を仲間に率いれて新しいNEVERを結成することだって出来る。だから悪いがお前らの仲間になるのはナシだ。」
そう告げて路地裏に佇んでいたハイドープのリーダー、万灯雪侍の目の前から姿を消そうとした大道は最後に1つ万灯に質問をした。
大道「なあ、あんた。ミーナという女を知らないか?」
万灯「ミーナさんですか。知っていますよ!」
大道「どこにいる?今すぐ教えろ!」
万灯「どこというか急がないと手遅れになるかもしれませんね。」
大道「何?」
万灯「彼女は動く道路に追われていましたから。急がないと大変なことになりますよ?」
大道「お前、俺より悪党だな。」
万灯のミーナに対する酷い仕打ちを聞いた大道は、そんな捨て台詞を吐いて大通りへと姿を消した。

ミーナ「何なの?私はただ克己に会いたいだけなのに!克己、克己!助けて!」
?「待ってよ、君を食べさせてよ!」
ミーナ「誰か助けて!助けてよ!克己ー!」
大道「どこにいる?一体どこにいるんだ、ミーナ!ん?今の声はもしかして!」
そして、大道は路地を曲がると動く道路から実体化したドーパントに襲われそうになっていたミーナを見つけた大道はそのドーパントに向けてコンバットナイフを投げるのだった。
ロード・ドーパント「誰だ、お前は?」
大道「その女、ミーナに手を出すな!」
ミーナ「え?誰?」
大道「全くお前は俺を散々探していたくせにいざ本人を前にすると忘れてしまうのか?」
ミーナ「え?」
大道「かつてお前の隣で言ったはずだぜ?過去が全て消えていくなら俺はせめて明日が欲しい。だからあがき続けてるんだとな。」
そう告げてロード・ドーパントにキックを放つと共にミーナの前に立ち塞がるかのように克己は現れたのだった。そして、ミーナの記憶の中では先程の言葉が流れ続けていた。
回想
大道「過去が全て消えていくなら俺はせめて明日が欲しい。だから足掻き続けてるんだよ!なあ、死人の俺の方が懸命に明日を求めてるってのは一体どういうわけなんだ?」
回想終了
ミーナ「もしかして克己?克己なの?」
大道「ああ、久し振りだな。ミーナ!」
ミーナ「克己!やっと会えた!」
久し振りの再会を喜ぶように抱きついたミーナをそっと抱きしめた大道は正面を向きロード・ドーパントと対峙したのだった。
大道「俺の名前は大道克己。これからはミーナのために戦う戦士だ!」
そして、腰にロストドライバーを装着すると共にエターナルメモリを起動したのだった。
『エターナル!』
大道「変身!」
『エターナル!』

そして、ここに仮面ライダーエターナルが復活したのだった。そして、その姿を影から見つめる白いハットを被った男、果たして彼の正体は誰なのか?
?「仮面ライダーエターナル、大道克己か。あいつも俺と同じこの世界の人間ではないということか。」




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