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仮面ライダーローグVSマッドローグ第5話「エボルトが思い描く野望と新たな未来!」

前回のあらすじ仮面ライダーグリスこと猿渡一海は、ナクシタにいる仮面ライダービルドこと桐生戦兎と仮面ライダークローズこと万丈龍我にカイザーこと最上魁星の話を聞きに行くのだった。そこで戦兎と万丈から明らかにされたのは、最上魁星が2人いることや2人全員揃うと大変なことになることや最上魁星がエニグマと呼ばれる装置を開発していたことを聞くのだった。一方、その頃猿渡ファーマーで大喧嘩をしていた仮面ライダーローグこと氷室幻徳とスタッグハードスマッシュこと青羽は突如として姿を現したカイザーリバースこと別の最上魁星を止めるために不仲ながらその場しのぎのためにタッグを結成して戦うことになるのだった。そして、不仲ながらの連携攻撃でなんとかカイザーリバースを追い詰めていった2人だったが、カイザーリバースのカウンター必殺技であるファンキードライブを食らった上に逃がしてしまうのだった。一方、遠い惑星から新世界の地球の様子を見ていた地球外生命体エボルトは、石動惣一と一体化を果たした状態だったのだが、内海の行動に嫌気がさしたようで新たな行動に移ることを声高らかに宣言しながら新世界の地球に降り立つ準備を始めるのだった。

戦兎「それよりも一海、聞いてくれよ!」
一海「なんだよ。万丈に彼女でも出来たか?」
万丈「出来ねぇよ!お前みたいにそばに彼女がいる光景なんて羨ましいけど俺には無理なんだよ!」
戦兎「だって筋肉バカだもんな。」
一海「それにバカだし。」
万丈「お前らなんなんだよ!揃いも揃ってバカ、バカってよ!」
戦兎「だって真実なんだからよ。」
一海「そうだな。」
戦兎が一海に話したいという話題から何故か変な方向へと話が進み、最終的には万丈に彼女がいるとかいないとかなど訳の分からない話に発展したのだった。そんな中、再び戦兎から一海にとある真実を語ることにしたのだった。
戦兎「聞いて驚くなよ、エボルトが新世界に現れた。」
一海「何だと?エボルトが?」
万丈「本当だぜ!俺達はこの目でしっかりと見たんだよ!目の前に現れたエボルトが美空の父さんと一体化した所まで見たんだよ!」
一海「なんてこった。俺たちが内海の野望を止めようとしていた裏でそんなことが起きてたとは。それで、みーたんは大丈夫なのかよ?」
戦兎「まあ、美空の事だから無理をしてるとは思うんだけどさ、大丈夫の一点張りなんだよ。」
一海「みーたん。」
万丈「それで、美空の父さんにまで旧世界の記憶を植え付けたんだよ、エボルトのやつが!」
一海「そんなバカな!そこまでしてこの世界に関わりたいのかよ!」
戦兎「多分な。ただマスターの身体を使うってことはまたスカイフォールを引き起こそうとしているのかもしれない。」
万丈「新たなスカイフォールを引き起こそうとしてるって事はやはりこの前の宣言は宣戦布告って事か。」
戦兎「ああ。まさかとは思ったが今度こそエボルトは俺達を倒そうとしているのかもしれないな。」
一海「となるとあいつらも危ないじゃねえかよ!」
戦兎「でも大丈夫だろ?だって玄さんがいるんだからよ。」
一海「それはそうなんだけどよ、なんか心配なんだよな。」
万丈「何が心配なんだよ。」
一海「ヒゲの野郎、俺がいない間にあいつらと揉めてなきゃ良いなと思っただけでよ。」
戦兎「なるほどな。まあ、玄さんの事だからそんな簡単に揉めはしないと思うんだけどな。」
万丈「俺もそう思うぜ!考えすぎなんだよ、カズミン!」
一海「そうだといいんだけどな。」
そんなことを話している戦兎達が話していたその頃、内海のアジトでは2人の最上魁星が遂にあの作戦を実行しようとしていたのだった。
最上「これでようやく我々の計画を実行できるな。」
別の世界の最上「そうだな!俺達ファンキーコンビが協力すればもう一度あの作戦を実行するなど造作もない事だからな!」
内海「いい加減私達にも教えてくれませんか?貴方たちが一体この世界で何をしようとしているのかを!」
そんな事を内海が尋ねると思いがけない言葉が2人の最上から帰ってきたのだった。
最上「なぜ、お前に話さなければならないんだ?」
別の世界の最上「そうだぜ!ファンキーでもないお前にわざわざ教えると思うのか!その考えこそが甘いんだよ!」
内海「一体どういうつもりですか?貴方たちを復活させたのはこの私なんですよ?」
最上「だからなんだ。これから俺達が何をしようとお前には関係ないだろ。」
別の世界の最上「俺達ファンキーコンビが何をしようとノットファンキーであるお前に教えると思ったら大間違いなんだよ!ハーハッハッハ!」
内海「一体どういうつもりなんだ、貴方たちは!」
最上「ただ言えることは一つだけ。今度こそ氷室幻徳は俺がこの手で倒してやると言う事だ。」
別の世界の最上「俺じゃないだろ?俺達があいつらを倒してやるんだよ、思いっきりファンキーにな!ハーハッハッハ!」
そして、2人はネビュラスチームガンを手にするとアジトから姿を消したのだった。一方、青羽とのその場しのぎの連携でなんとかカイザーリバースを撤退させることに成功した幻徳だったが、猿渡ファーマーでは未だに全員が無口を貫こうとしていたのだった。
幻徳「どういうつもりだ?さっきまで口を開いていた奴らが揃いも揃って敵を追い払ったと思ったら無言を貫き通すとはな。」
青羽「言っただろ?俺達はカシラがあんたを仲間に引き入れたことをまだ認めてないってな!」
赤羽「ああ。あんたが前の世界で俺達にしたことは絶対に許さないってな!」
黄羽「そうだ、そうだ!俺達をヘルブロスの力で倒したことや赤羽を自分の手で倒したことは絶対に許さないってことを忘れるなよな!」
幻徳「またその話か。そんなに俺をお前らがこの畑から追い出したいのならポテトに言えと言っただろ?」
そんな話をしていた矢先、幻徳達に向かって2発の銃弾が飛んできたのだった。
幻徳「誰だ!」
最上「全くいつになったらグリスは帰ってくるんだろうな?」
別の世界の最上「まあ、帰ってこない方が俺たちにとっても都合がいいからな。ノットファンキーなお前達をこうやって倒せるんだからな!ハーハッハッハ!」
そう叫んだ2人の最上魁星はそれぞれが所持していたネビュラスチームガンにギアリモコンとギアエンジンのフルボトルを装填したのだった。
『ギアリモコン!』
『ギアエンジン!』
『ファンキーマッチ!』
「「バイカイザー!」」
『フィーバー!』
『パーフェクト!』
「遂に復活したぞ…帝王の力がな!」

遂に2人の最上魁星が合体することによって誕生した最強最悪の帝王、バイカイザーを目の前にした幻徳達だったが戦いの疲れからか中々動くことが出来なかったのだった。そんな中、1人だけ戦っていなかった黄羽がバイカイザーに立ち向かうために立ち上がったのだった。
黄羽「3人とも疲れが取れてないんだろ?だったらここは俺が相手になってやる!」
そう叫んだ黄羽がフクロウボトルを首に装填すると共にオウルハードスマッシュに姿を変えたのだった。

オウルハードスマッシュ「一気に終わらせてやる!」
そう叫んだオウルハードスマッシュは一気に決着をつけるために空中からの高速突撃を繰り出したがバイカイザーはそれをいとも簡単に歯車状のエネルギーで叩き落としてしまうのだった。
オウルハードスマッシュ「なんだと?」
バイカイザー「おいおい、そんな弱々しい攻撃でこのバイカイザーに勝とうとしたのか?お前のようなスマッシュは赤子をひねるような攻撃で蹴散らしてやる!」
そう叫んだバイカイザーのパンチとキックの連続攻撃、そしてネビュラスチームガンによる銃撃を受けたオウルハードスマッシュは地面を転がるのだった。
オウルハードスマッシュ「クソッ。カシラのためにもみんなのためにも踏ん張らなきゃいけないのに!」
そう告げたオウルハードスマッシュの目の前に立ちはだかったバイカイザーはとどめを刺すために拳を振り上げたのだった。
バイカイザー「言っただろう?お前ごときに倒される私達ではないと。これで終わりだ!」
しかし、バイカイザーが振り下ろした拳はこの戦場に乱入したあの人物によって受け止められたのだった。
?「おいおい、合体してるとはいえ2人に1人は多勢に無勢だろうが!」
そして、その拳を受け止めていた赤い煙はようやくその実体を周囲に明らかにしていくと共に幻徳達は驚くことになるのだった。
赤羽「あ、あいつは!」
青羽「おいおい、嘘だろ?」
幻徳「その姿にその声。なんでお前がここにいるんだ、エボルト!」
バイカイザー「貴様!何故、そちら側に協力する?内海にパンドラボックスを与えたのはお前なんじゃないのか?エボルト!」

そこに現れたのは石動惣一に擬態した地球外生命体エボルトだった。
エボルト「よう、久しぶりだな。幻徳!それからマッドサイエンティストさんよ!」
そして、華麗な回し蹴りでバイカイザーを吹き飛ばしたエボルトは、こう告げたのだった。
エボルト「確かに俺は内海に着いたがようやく分かったんだよ。その行動自体が大間違いだったとな。あいつにパンドラボックスを与えたがために俺の代わりになろうとしたあいつはお前達や浦賀の野郎を復活させやがった。だから俺はこう考えたんだよ。お前らについて幻徳を倒すより逆に幻徳の味方としてお前らを完膚なきまでに叩き潰した方がよっぽど気が楽だってな!」
バイカイザー「この裏切り者が!」
エボルト「なんとでも言え。だが、お前らを倒すことは既に決定事項だけどな。さて、お前はまだ1人で戦うつもりなのか?」
オウルハードスマッシュ「何だって?」
エボルト「さっきも言っただろ?今のお前は多勢に無勢だと。それでも無謀な賭けだと知りながら単独で戦いを挑むというのかと聞いてるんだよ。」
オウルハードスマッシュ「もしもそうじゃないと言ったらどうするつもりだ?」
エボルト「どうもこうもないさ。お前と一緒に俺が戦ってやるさ!」
オウルハードスマッシュ「本気で言ってるのか?」
エボルト「ああ、本気さ。こいつを使ってでもな!」
そう告げたエボルトが腰にエボルドライバーを装着したのだった。
『エボルドライバー!』
『コブラ!ライダーシステム!エボリューション!』
『Are youready?』
エボルト「変身!」
『コブラ!コブラ!エボルコブラ!』
『フッハッハッハッハッハッハ!』
エボル「エボル、フェーズ1……!」

遂に復活を果たした仮面ライダーエボルがオウルハードスマッシュの隣に並び立つのだった。
エボル「さあ、行くぜ?相棒。」
オウルハードスマッシュ「え?」
エボル「え?じゃないぜ。俺とお前であいつを止めるんだよ!」
オウルハードスマッシュ「わ、分かった!」
ここにまたエボルとオウルハードスマッシュという新たな即席タッグが誕生したのだった。
バイカイザー「なめるな!」
そう叫んで歯車状のエネルギーを発射したバイカイザーの攻撃を片手で防いだエボルの背後から羽を広げて高速突撃を繰り出したオウルハードスマッシュの一撃を交わすまもなくバイカイザーは食らうのだった。
バイカイザー「何?」
エボル「お前の相手は俺だけじゃないぜ?見ただろ、空中からもお前を狙ってるんだからな!」
オウルハードスマッシュ「そういう事だ!」
バイカイザー「ふざけるな!」
そして、ネビュラスチームガンを連続で放ったバイカイザーの銃撃を高速移動で交わしたエボルは一気に急接近すると目にも止まらぬ打撃攻撃を連続で放つのだった。
エボル「お前では小手調べではなく練習試合みたいなものだな。全く話にならん!」
バイカイザー「ふざけるな!」
そう叫んでエボルに向かって走り出したバイカイザーに対してトランスチームガンにコブラエボルボトルを装填すると威嚇のためにスチームショットを放つのだった。
『コブラァ』
『スチームショット!』
エボル「言っただろ?お前の相手は俺だけじゃないってな!今だ、突っ込め!」
バイカイザー「何?」
オウルハードスマッシュ「終わりだ!」
エボルのアシストを受けて再び空中から急降下して高速突撃を繰り出したオウルハードスマッシュのスピードに対応出来なかったバイカイザーは吹き飛ばされてしまうのだった。
バイカイザー「お、お前ら本当に即席タッグなのか?」
エボル「ああ、そうだぜ。たった今組んだばかりだ。それがどうした?」
オウルハードスマッシュ「お膳立てはしたんだ。トドメは任せたぞ、エボルト!」
エボル「ああ、任せとけ!」
そう告げたエボルがエボルドライバーを回すとベートーベンの交響曲第九番に似たBGMが鳴り響くのだった。
『ReadyGO!』
『エボルテックフィニッシュ!チャオ!』
そして、足元に星座早見盤を模したフィールドを発生させると共にエネルギーを右足に収束させてキックを放つ必殺技であるエボルテックフィニッシュを食らったバイカイザーは地面を転がると共に変身を解除してしまうのだった。
最上「クソッ!覚えておけよ!」
別の世界の最上「お前のような反逆者は内海に報告して潰してもらうからな!ファンキーによ!」
そう告げると共に2人の最上はネビュラスチームガンから放たれる煙に包まれると共に姿を消したのだった。
エボルト「ハッ、勝手にしろ!お前らに負けるつもりなどさらさらないからな。」
黄羽「本当にあんたも俺達に力を貸してくれるのか?」
エボルト「当たり前だろ。という事でお前とも休戦だな、幻徳!」
幻徳「一つだけ言っておくぞ、俺達に対して変なことをしようもんならすぐにでも貴様を消してやるからな!」
エボルト「はあ、怖い怖い!だが安心しな、お前達を倒すのは内海達を消してからにしてやるからよ。」
幻徳「それなら良いんだがな。」
そう告げた幻徳とエボルトは握手を交わすのだった。一方、東都にいたはずの一海はこれまた何故か万丈と共に走りながら猿渡ファーマーへと帰っていたのだった。それも赤羽から受けた連絡が引き金となって。
一海「クソッ!なんでエボルトが北都に来たんだよ!」
万丈「それだけじゃなく三羽ガラスと協力してバイカイザーを追い返しただと?あの野郎、何考えてやがる!とにかく急ぐぞ、カズミン!」
一海「ああ!」
果たして一海と万丈がエボルトと遭遇した瞬間、何が起きるのだろうか?そしてエボルトの裏切りを知った内海はどう動くのか?物語はエボルトの参戦によって新たな展開を迎えることになるのだった。









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