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輪島塗のぐい吞みに思う・・・

能登に旅行に行った時は必ず訪れていた「輪島朝市」。
その朝市のお店の中でも特に親しくして頂いていた漆器のお店があります。
報道でも頻繁に取り上げられていましたが、地震によって発生した火災によって多くの建物と同じくそのお店も焼失してしまいました。
オーナーさんの受けた衝撃や喪失感は私達には計り知れないものであったと思います。
それでもある日SNSに投稿されていた写真・・・ 損壊を免れた輪島塗のぐい吞みの写真でした。
立ち上がったオーナーさん・・・その投稿を見て思わず「このぐい吞みを譲って下さい」とメッセージを送りました。

溜漆のぐい吞み

着いて早速このぐい吞みでお酒を頂きましたが、輪島塗は見た目は艶やかで美しいのに使うときは持ち手に軽く、口当たりは優しく、まるでその存在が消えるかのような使い心地で、注がれたお酒も食事も本当に美味しく頂けます。
その時頂いたお酒はこちら・・・

輪島市鳳至町 白藤酒造さんの「奥能登の白菊」

このお酒を造っておられる「白藤酒造」さんも蔵は倒壊したものの他の酒蔵さんの支援を受けてお酒造りを再開されています。
そしてオンラインショップでこのお酒を送って下さった輪島の酒屋さんも必死にお店を立て直そうと頑張っておられます。
御主人はお酒と一緒にこんなメッセージを送って下さいました・・・「輪島を離れる友達もいるけど、また戻ってきたいと思う町にしたい・・・」。

今の時点で輪島が、能登が、どの様になっていくのか分かる人は恐らくいないでしょう・・・
でもこれから能登がどの様になっていこうともまた能登に足を運びたい・・・いや必ずまた行きます!

最後に、写真が上手でなくて輪島塗の美しさが伝わっていないことをお詫びします。

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