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社員に〇〇していることを感じさせないような体験を与えているのか?

先日参加したメディア向けの勉強会で「米国における働き方改革の最新動向」と題して、立教大学ビジネススクールの田中教授が、テクノロジーの進展から米国でいま何が注目されているのかというお話をなさっていた。

大きな潮流として従業員エンゲージメントから従業員エクスペリエンスという、募集から退職までの一定の従業員のエクスペリエンス全体をみるようになっているというお話を、企業戦略およびマーケティングで重要な概念となっているカスタマーエクスペリエンス「顧客の経験価値」の説明。

企業中心主義から顧客中心主義に変化してきて、企業の現場においても従業員中心主義、すなわち従業員の経験価値重視が求められている。と。

そのなかで従業員の経験価値とは何かということに対しては、

①社員の個性や強みを重視すること

②社員が働くジャーニー全体を考えること

③社員が個性や強みを生かし、自律的に働くことを重視すること

経験価値をあげるための3つのポイントを上げる。

ここですこし動画をみていただきたい

Amazon Goを顧客中心主義で顧客の経験価値向上のためのやっていることであって、まるで支払いをしていることを感じさせない快適さを提供している。

これを社員の経験価値に当てはめていくと

社員に「○○していることを感じさせない」ような、自然さ、快適さ、自己実現の環境を提供する。ということになる。

細かいところでいうと、勤怠管理していること、経費精算していることを感じさえないとかあるだろうし、

究極的には自分の自己実現に向かってがんばっているだけであって、仕事をしていることを感じさせない環境を提供できたら最高ということなのだなと思うわけです。

HR Techのツールをいれる動機についても、
企業中心の考えになっていないか?
社員中心の視点ではどうか?
社員の経験価値は上がるのか? 

という点については絶えず考えていきたいところだし、もちろん顧客の成果をあげることにコミットする組織であるためには全社的に取り組むためにも意識しておきたいポイントだ。

社員も顧客も人なのだから。




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