【歌い方解説】Diamond City Lights/Lazulight(にじさんじEN)
この記事ではDiamond City Lightsを歌えるようになるために、英語の発音のコツなどを踏まえた解説をしていく予定です。本当は動画にできればそれが一番よいとは思うのですが、まずは文面にまとめる形にしてみたいと思います。
一緒に歌えるように頑張りましょう~!
この手の解説を作成するのは初めてなので、こうした方が分かりやすいかも(これだと分かりづらい)/これは分かりやすくてありがたい、などあればぜひ教えてください。
※注意※ 説明スライド25枚前後を画像挿入しているため、読み込みに時間がかかるかもしれません。あらかじめご留意ください。
PNG出力したスライド画像はこのリンクにアップロードしています。
画像だけで追いたいという方はどうぞ。
※2024/1/21追記
動画版をYouTubeに投稿しました。動画制作慣れておらず拙い部分ありますが、動画で練習したいという方はぜひご覧ください。スライド2枚分解説→0.75倍速練習、という構成です。
この動画内で説明している内容
ふりがなは読みづらいとは思いますが、カタカナで覚えてしまうよりは実際に近い形で発音できると思い、あとは早口になるところはカタカナで認識するとどうしても追いつかないと思うので、こういう形を取ってみました。
一致率が低くなってもとりあえずカタカナのふりがなが欲しい! という方は教えてください。
スライド内に表しきれないことは補足で説明を加えています。
おすすめの練習方法
それぞれのフェーズ、慣れるまでは0.75倍速を活用するのもおすすめです!
実際は①と②を繰り返したり、②と③を行き来したり、③と④を行き来したり…という練習になると思いますが、まずは①と②の段階にちゃんと時間をかけると、他の歌を歌いたくなったときもルールが身についていて楽になると思います。
よく出てくる発音事項4つ
歌詞の説明に進む前に、何度か繰り返し出てくる英語の発音ルールについて先にまとめて説明します。
①母音をはっきり発音しない「ə」の音
カタカナ英語でアイウエオの音が与えられているけど実際は母音をほとんど発音しないところです。
母音を本当に発音しないつもりで言うか、口を半開きにして喉の奥から出す、発音記号だと「ə」の音で発音してみましょう。
・curtain → カートゥン(×カーテン)
・emotion → エモーシュン(×エモーション)
・ocean → オーシュン(×オーシャン)
ちなみにSchwa sound=シュワーサウンドと言いますが、この「ə」の音は英語で1番使われている母音と言われています。
さらにちなむと発音記号は辞書によって異なります。この記事ではCambridge DictionaryのUSの発音を参考にしました。ただどの辞書だとしても大抵口を半開きにして喉の奥から出す音というのは変わらず、半開きの口の形が微妙に変わるくらいなので気にするほどではないかなと個人的には思っています。
②Tの音をラ行で発音することがある
waterがアメリカ英語で「ワラー」になるのは有名ですが、そういう箇所がこの曲の中でも何回か出てきます。
・that I →ざライ
・city→シリィ
・what it's → ワリツ
③~ingのgは発音しない
somethingとか、動名詞の~ingとかのgは発音されません。が、gを言う直前の鼻の方に息が抜ける感じにはなります。
実は発音記号で書いても「sʌm·θɪŋ」になって、gの音はこのnとgが合体したみたいな発音に吸収されています。最後の子音がほとんど発音されなくなる/聞こえなくなるパターンはよくありますが、次の単語がすぐ来ているから消えちゃった、とかではなく前提としてgを発音することはない、くらいに思っていてよいです(ただし発音する直前までの音、という!)
④アとエの間の音、イとエの間の音
日本語は基本的にはアイウエオですが、英語には母音の数がめちゃくちゃあります。スライドにも表示していますが、これとこれの間! というのでよく出てくるのがとりあえず2つあるので先に説明します。
■その1:アとエの間(発音記号「æ」)
ちなみにこの音はオリバー先生がどこかのタイミングで、日本語で表記するなら「あゃ」が一番近い気がする、としゃべっていた気がします(出典見つけ次第リンクにします)。
個人的には作り笑いみたいに頬の筋肉を上げるとそれっぽい音が出ます。
あとはLuxiemの「Jazz On the Clock!!」の「Jazz」って「ジャズ」と「ジェズ」の間みたいに聞こえないでしょうか? そこも同じ口の形で発音するところです。
■その2:イとエの間(発音記号「ɪ」)
これは単語の始まりで特に多いかもしれないです。
おまけ:heart、sparkなどRで伸ばす箇所の日本語感が抜けないとき
これはルールではないので上記とは少し毛色が異なりますが……。
例えばこれは、memoryとかtomorrowとかrainbowとかには使えないのですが、heartやspark、burningには使える技で、どうにもRを含んだこれらの音が上手くいかないというときは、イギリス英語式の発音をしてみましょう(そもそもLazuLightのみんなはアメリカ英語的な発音なので、英語として歌うときのコツの話になります)。
さて、アメリカ英語は舌を浮かせますが、イギリス英語は舌を下げます。
舌の裏にミンティアが入っててそれを舌で押さえつける、舌の先を舌の前歯の裏にくっつけたままにする、イメージはそんな感じです(この動画が参考になります)。
イギリス発音はRが取れるから日本語に近いとは言いますが、日本語で「あー」という時は舌の力は抜けているので、比べてみると結構違うと思います。
この方法で日本語感を薄れさせるのも1つの手かもしれません。
さて、では以下からやっと、歌詞に沿った説明に入ります。
解説:歌いだし(The day I opened up~ And light came rushing inside)
・upは日本語の「アップ」より口を開けずに発音してみましょう。(発音記号:ʌ)
・opend upのpはほぼ聞こえないですが、pを発音するための口を作る(唇を閉じる)ところまではやっておくと不思議と実際に近くなります。
(他も薄い青にしているところは基本的に、それを発音する口までは作ってみてください。)
・memoryで日本語にない音rが出てきますね。Rの音は舌を巻くというよりは舌を浮かせて発音するイメージで、カタカナで表記するなら「メモリー」と「メモイー」の間に近いかもしれません。
・shookのシュは日本語よりも息を多めに吐く音になります(発音記号:ʃ)
これは2行目のrushingでも同様です。
・rushingとinsideが繋がります。冒頭③のルールによってgがほとんど発音されないので、nとiが一緒になって、らッシンニンサイdという発音になります。gはぎりぎり発音しないくらいの感じで歌ってみてください。
解説:1番(Data behind my heart’s~You'll never have to be alone)
・encryptionは後半が急ぎめになるので、encryptionだけ→encryption key→ heart's encryption keyと部分的に練習してみるとよいと思います。
・helpsにはLが入っていますが、Lは「ぅ」みたいに発音することがあって、ここでもその発音方法になります。ヘゥプの「ヘ」でエの形に開いている口を、そのまますぼめてみてください。
・ここは個人的に曲全体の中でも特に早口でパッと追いつくのが大変なところでした。半角カタカナにした「what it’s」は繋がって&TがLの音になって、ワットイズ→ワッティツ→ワリツになります。
一旦曲のテンポや音程を気にせず、前後を足していくと練習しやすいかもしれません。
what it's(ワリツ)
→what it's like(ワリツライk)
→learning what it's like to(ラーニンワリツライkトゥ)
・Lは「ぅ」にするっていうのが何か所かにありますね。
・neverはカタカナだと「ネバー」と必ず伸ばすイメージですが、アクセントではないerの音はRの音が入らずに「ə」の音で終わることがあります。(特にイギリス英語は基本的にそうですが、歌だとアメリカ英語の歌い手でもそうなることが多い気がします)
なのでここはあまりしっかり「ヴァ」と発音しないでOKです。
解説:サビ(Diamond City Lights~that will guide you through the night)
・Diamondの発音が地味に難しいですね。「ダームン」と発音するつもりでも割と近いかもしれない……。mondの部分ははCurtains、passionと同様に母音をはっきり発音しないようにしましょう。
・2行目、個人的にどの単語にリズムを置くかが難しかったです。繋がったり似ている音が多かったりするから……?
縮まりそうなfeelでしっかり2拍(?)取ると安定しやすい気がします。
・ここは私はパートごとに練習してると裏拍から始まる?ので混乱するのですが、同じような方がいたら前の「by your side」から続けると混乱が収まります。。。
・theseの前後が少し忙しくて、しかもtheseの1単語の中でthとzは異なる発音なので、慣れるまではthese emotionsを繰り返し練習してみてください。
・coloredをcoの部分は一番初めのupと同じあまり口を開かないアの音(ʌ)、lorの部分は口を半開きにして発音するəの音です。音が詰まっていて忙しい箇所なので、繰り返し練習していると、自然とあまり口を開かない・動かさないこの音になると思います。
解説:2番(When gray skies~We’ll never have to be alone)
・ここもスライドに表している以外の特筆事項はありませんが、ちょっと溜めるようなリズムのところがあるので、フリガナの区切りを参考にしてみてください。(I'll pain / t a rainbow~のところなど)
・with meのところ、2番だけ音が下がるので忘れないようにしましょう。
・progressの「ろ」には「ら」をさらに重ねました。ここは「ア」と「オ」の間みたいな音(かつ伸ばす音)です。
ちなみにまた別の曲から持ってきちゃいますが、Noctyxの「Stuck In the Abyss」で「I never stop, stop/Hop in the booth and it's hot, hot, yeah」という歌詞の太字にしたところと同じ音です(発音記号:ɑː)。
「ストp」「ホt」だけではなく「スタp」「ハt」と言っているイメージないでしょうか?
解説:2番サビ(Diamond City Lights~Now let me guide you)
1番サビで書いたことを箇条書きで並べます。
・Diamondの発音は「ダームン」と発音するつもりでも割と近いかも
・2行目は縮まりそうなfeelで2拍取ると安定しやすい気がする
・theseの1単語の中でthとzは異なる発音なので注意
・coloredは2音節ともあまり口を開かない音
解説:Cメロ(Let's go to the place~you would realize everything we could be)
解説:サビ(Diamond City Lights~that will guide you through the night)
2番サビ同様に補足を箇条書きで記載します
・Diamondの発音は「ダームン」と発音するつもりでも割と近いかも
・2行目は縮まりそうなfeelで2拍取ると安定しやすい気がする
・theseの1単語の中でthとzは異なる発音なので注意
・coloredは2音節ともあまり口を開かない音
解説:Dメロ(Diamond Lights~最後)
・there'sが短くて難しいですね。there's noだけで繰り返し練習してみてください。
・サビでfeelが短いと思いきやちゃんと拍を取るのと似ていて、fills meは特に縮まったテンポの取り方ではないです。
・let itが「レリ」っていう発音になるのはアナ雪のLet it goがレリゴーになるのと同じです。
*
さて、以上です!
終盤は説明済のことが多かったため補足事項は少なかったですが、いかがでしたでしょうか?
冒頭に記載した通り、もっとこうしてほしい、これありがたい、などあればぜひ教えていただけると参考になります。
具体的にここが歌いづらい、などあったら追記しますのでそれもご遠慮なくお知らせください。
Diamond City Lightsは歌詞が本当に好きな曲で、今回和訳を併記するにあたり少し変えた箇所もありますが、和訳+ここはこうだからこう訳してみました、という解説をつけた記事を別に投稿しているのでよろしければそちらもぜひ目を通してみてください。
Diamond City Lights/LazuLight(にじさんじEN)歌詞和訳|咲斗|note
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それでは。
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