運よくセリアドールの19cmボディが手に入り、洋服も作り始めたころ。
私はあることに気が付きました。

「この体に履かせてあげる靴がない…」

10cmのボディに合う靴は売られているのですが、19cmのボディに入る靴は売られていないんです。
しかも、19cmセリアドールの足は私と同じでかなり幅広に作られていて、市販の22cmドールに履かせる靴も入らない可能性が高い。

そうなったら答えは一つ。自分で作る。

でも私は靴職人ではないので、靴なんて作ったことがありません。
どうしましょう？
とりあえずキットのようなものがあれば作り方は掴めるはず。
そう思って100均にそのようなものがないか探してみました。
すると、どうやら昔にフェイクレザーで鞄や靴などが作れるキットが販売されていたことを知りました。
ただ今はもう終売になってしまっていたので、メルカリで譲ってくださる方を探し、セリアとダイソーで販売されていたものを手に入れました。

セリアのものは型抜きされたフェイクレザーとコットンワックスコード、プラスチック針が入っていてあとは縫い合わせるだけの状態になっていました。
ダイソーのものはフェイクレザーとコットンワックスコードが入っており、自分で型取りと穴あけをする必要があり、道具も自分で用意しなければならなかったので、先にセリアのブーツからトライ。

靴の構造を全く理解していなかったため、何度縫い合わせてもなにかおかしい…。
失敗しすぎてすでに心が折れそうでしたが、見本と何度も見比べてなんとか違う箇所を見つけ、やっとのことで完成。

しかし、19cmのボディには少し小さい！残念！！

一つ完成できたことでダイソーのブーツにも挑戦してみようという気持ちが湧いてきて、早速取り掛かることにしました。
途中まで型取りをしたところであることに気づきます。

「あれ、これって片足分しか作れないんじゃ…？」

そうなのです。ダイソーのフェイクレザーキットはキーホルダーなので片足だけなのです。
全部型を取る前に気がついてよかった。
一部別のフェイクレザーを使うことにして、なんとか1足分のパーツを製作することができました。

前回苦労したので今回は割とスムーズに作れたと思います。
サイズもぴったりでほっとしました。

これですっかり気を良くした私、もっといろいろな靴を履かせてあげたいなーなんて思ってしまって。
ドール用の靴の本を購入しちゃいました。

ドールのための可愛い革小物

ウィングチップシューズ、バックストラップサンダル、デザートブーツに編み上げのロングブーツ…。
ページをめくるたびうちのアイリスちゃん(ピンク髪の子)に履かせてあげたい！と心が躍ります。
靴だけではなく、トランクやボストンバッグなどの鞄類、リュック、帽子や本などの小物など、沢山のアイテムの作り方が載っています。

この本は本革で作ることを想定していますが、本革は取り扱いが大変そうなのでフェイクレザーで作ることにしました。
でも作りは本格的なので全く問題ないです。

しかし作ってみて改めて思い知るのです。
19cmドールちゃんの足は幅広なのだと…！

入るには入るんだけど、幅広の部分がきつい。
20~28.5cmのドールに合うという謳い文句に安心していました…。
幸い私はコピー機を持っていますので、型紙を取り込んで横幅を広くしてみたり拡大縮小してみたりして、ピッタリのサイズになるように調整調整、また調整…。
一見苦痛にも思えてしまうこの作業も楽しいんですよね。
本当に小人の靴屋さんになったような気分です。

100均のフェイクレザーで作っているため、作り直しになっても罪悪感が少なくて済むのも助かります。
本革だったらこんなに気軽に作れなかったかもしれません。
サイズが合わなくてもできた靴は小さくてとっても可愛いです。

フェイクレザーでの靴作りに必要だったもの

最後に私も靴を作ってみたいと思われた方のために、必要だった道具を書き出してみますね。

目打ち

靴作りは型紙を写す→縫い穴をあける→切り取る→縫い合わせるという順番に作業が進んでいきます。
目打ちは穴をあける場所の目印つけに使います。

菱目打ち&ハンマー

もしかしたらフェイクレザーでは必要ではないかもしれません。
目打ちだけで穴が開けられるからです。
ただ、しっかり穴を開けたほうがそのあと縫いやすくなるため、私は目打ちで印をつけた後菱目打ちを使って穴開けしています。
間隔は3mmのものを使用。

皮用手縫い針&ロウ挽き糸

これはダイソーで購入しました。
もうちょっと短い針の方が使いやすいので、短いのがあれば欲しいなと思っています。
穴が大きい針でも代用でもできるかもしれませんが、先端で怪我しないように注意してください。
ロウ挽き糸もダイソーで購入できます。
白と黒しかなく、ちょっと太めなので私は細くてカラフルな糸を買い足しました。
もしかすると本革ではないので、0.5mmくらいのコットンワックスコードで十分かもしれません。

穴あけパンチ

レザークラフト用の穴あけポンチに似ていますが、穴あけパンチです。
というのも、フェイクレザーでは穴あけポンチで穴が開きませんでした。
とはいえ紙などに穴を開けるパンチでは不安なので、しっかり型抜きできる穴あけパンチが良いと思います。

接着剤

ワンストラップシューズのベルトや、ヒールの接着に接着剤が必要です。
100均のクラフト小町という接着剤でくっつきました。
ヒール部分に私はゴム版を使っているため、ゴムが接着できるセメダイン スーパーX2クリアをお勧めします。
というか、これ1本あればゴムだろうがガラスだろうが大体のものはくっついちゃうので、持っていて損はないですよ。
割高にはなりますが、速乾タイプもあります。

写真のように接着面が剥がれないように留めておく、小さなクリップもあると便利かも。(これは100均のお花のヘアクリップのお花をニッパーで切除したもの)

コキカン

靴のベルトのバックル用に5mmの丸い形のコキカンを購入しました。

いかがでしたでしょうか。
これを読んで「私もドール用の靴を自作してみようかな…」と思っていただけたら幸いです。
小さな靴作り、楽しいですよ～！

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