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ブルックリン流リーダーシップに迫る(後編)

グーグル、アマゾン、マイクロソフト、東京三菱銀行USAといった名だたる企業も含め、5年で400社からの受注を取りつけ、現在ではニューヨーク・ブルックリンから北中南米全てを指揮するFoleonのクリス。

このクリスの成功の秘訣に迫るインタビュー記事の第2弾です。今回はオランダ本社との異文化コミュニケーションやクリスのセルフケアについて聞いてきました。

(初回記事はこちら

異なる文化間での仕事にフラストレーションを感じることも

ーーオランダ本社との仕事に難しさはありますか?

オランダ本社との仕事はとても難しいです。ビデオ会議など、向こうが何を言っているのか、よくわからない。例えば、オランダ本社の重役とiPadを通して話すことがよくあります。でも彼らの真意が分からない。画面を挟んで自分だけが取り残されている気分です。もちろんマイクは機能しています。だから言葉としては分かる。でも伝わらない。

弊社の場合、プロダクトがオランダにあるので、オランダ主体でプロダクトがコントロールされます。一方、アメリカが弊社最大のマーケットであり、僕らがコミュニケーションを取るのはアメリカにいるクライアント達です。だからアメリカでなにか起きたら、すぐに対処したいのに、それができない。こんな大きなクライアント抱えているのにですよ。

ーーワークスタイルに関して、オランダとどのような違いを感じますか?

オランダのワークライフバランスは素晴らしいです。仕事する、帰宅する。以上!(笑)週末の仕事もありえない。

アメリカは全く違います。例えば私はオフィスでの仕事を7:30から17:30までと決めています。その後ジムに行き、帰宅して、夕飯を作る。そこから自宅で仕事します。週末でもメールに返信して電話もします。


カラオケとオープンコミュニケーションがチーム作りの秘訣

ーーアメリカのチームをまとめるためにどのような工夫をしていますか?

カラオケがチーム作りにとても役立っています。オフィスにカラオケマシンを導入して、木曜と金曜はチームメンバーで歌いまくります。歌って踊る。これ、最高のチーム作りですよ。

最近は面接でも聞きます。テキーラとカラオケ好き?って。すると、「ええ、どうしよう、どう答えるべきなんだろう・・・」と迷っている人と、即答で「大好き!」って答える人がいる。即答の人は即採用です。

ーーとはいえ、カラオケが苦手なメンバーもいますよね?

もちろんカラオケだけじゃありません。カラオケ以外には、オープンコミュニケーションの時間が役立っていると思います。大きいものを四半期毎に、小さなものは毎週開催しています。

ここでは率直に思っていることを話します。なんであんなことしたんですか、すごい気分を害しました、、、とか。もう聞いていて自分が嫌になってしまう。それくらい率直に思っていることを話す会です。

家族以上に長く時間を共に過ごしているんですよ、話さないと。口に出して、認識することもたくさんあります。大事なことです。これがある意味、弊社のウェルネス施策かもしれません。

その証拠に、メンタルはとても健康的な社風です。みな楽しんでいます。それは絶対に言いきれます!


セルフケアはボーンブロス

ーーご自分のケアはどのようにされていますか?

健康維持のために自家製のボーンブロスを作り始めて半年になります。君が言った通り、ボーンブロスに卵と海塩を入れたスープも一週間試しました。ボーンブロスって骨を煮込むだけなので、作るのがすごく簡単。第二のスムージー的な感覚です。

ただスムージーと違い、ボーンブロスは自分のペースをスローダウンしてくれる気がします。私はせっかちなので、さっさと飲んでしまいたいという衝動に駆られますが、熱々だから一気に飲めず、ゆっくり飲むことになる。常に動いていたいし、休みも疎かにしがちな私を、自分のペースを戻してくれるのがボーンブロスです。自宅の冷凍庫は牛の骨でいっぱいです。

コーヒーもやめました。サラダや魚を意識的に食べるようにしています。炭水化物は控え気味です。ジャンクフードはもう食べなくなりました。

効果は血液検査をしないと分からないけど、気分はいいですね。

ずばり成功の秘訣は?

ーー公私ともに順調そうですね。成功の秘訣を1つ挙げてください。

人生いろいろあったけど、つねに前向きに辛抱強く対応してきました。そうすればうまくいくんです。アメリカでクライアントを数多くとれたのも、その結果だと思います。

今後の目標は妻をアメリカに呼び寄せること。彼女はトルコ人で、いまはベルリンに住んでいます。妻が来る、仕事は面白い、周りも自分もみな健康、こんな幸せなことないですよね。何も文句はないです。

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日本では「昭和」と言われてしまいそうなカラオケコミュニケーションが北米の最先端企業で採用されていたとは驚きです。答えは常に一つではないということでしょうか?企業のカルチャーにあった取り組みというものはあるのですね。中村さんのインタビューはまた企画していますので、是非次回もお楽しみに!!(サラド:細井

執筆:中村 洋一郎(@Yoichiro32


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