幽玄朗読舞「KANAWA」感想

ストーリーの予習なしで拝見しましたが、とても楽しめました…!!
中島ヨシキさん目当てでチケットを買いましたが、お芝居と舞・楽曲の融合が素敵で、作品としても味わい深かったです。


まずは全体の感想!

女の恨みを表現する場面では、吉岡さんのお芝居が素敵で恨みと寂しさにどんどん共感…。吉岡さん初めて拝見しましたがとっても素敵〜!特に好きだったのは、怒りの芝居で感情を乗せても、声の軸はしっかりしていて聞き取りやすさはそのままだったのが感動しました…!プロってすごいや…!

お芝居で感情表現があったので、そのあとの舞で振付や表情の意味を考えながら観られて、お芝居+舞の良さをすごく感じました。

また伝統芸能の厳かな雰囲気は、呪いたくなるほどの執着を静かに重く表現していて、次のお芝居シーンの導入にも効果的だったように思います。
終盤、芝居の高まりと舞・演奏の高まりが重なった瞬間は鳥肌モノ…!

芝居も、舞も演奏も、それぞれ「重み」を感じた作品でした。
きっとそれはお稽古に費やしてきた年月の長さと濃さが成せる業なんだろうなぁ…
プロフェッショナルのぶつかり合い、めちゃめちゃかっこよかったです。

個人的に、古典作品とオタクって相性が良いと思うので、こういうコラボレーションは今後増えていったら嬉しいな〜☺️
歌舞伎や文学作品って、意外とオタクの性癖に刺さる設定が山盛りなので…
曽根崎心中とか三人吉三とか激エモだからいつかヨシキさんにやってほしいな〜〜〜〜〜〜!!!!

そして皆さん兼役があったのだけど、色の違う役をそれぞれ演じ分けられていて1公演でこんなに美味しくて良いの!?というお得感。
演じ分けの技術力も光るような、意図的な役の振り分け。ありがたや…!!


ここからヨシキさんにまつわる感想!

ヨシキさんの兼役、おいしいところ詰め合わせって感じで最高でした…!
元気可愛い弟系、甘々好青年、後悔に苛まれるクズ男、老齢の神主さん(?)などなど…
ヨシキさんファンが喜ぶ、詰め合わせセット…!!

その中でも特に好きだったのが、語りの部分!笑
説明台詞が、ただの情報じゃなくて物語の世界観としてスッと入ってきて感動しました。すごいや。
普段演劇を観てると「めっちゃ説明台詞ww」って思うときがあるんだけど(それが嫌というわけじゃなくて、メタ視点的に味わい深くて好きだけど)、説明台詞がただの説明じゃない感じがした…!プロってすごいや。

あとは序盤に咳き込む芝居があるんだけど、一瞬心配になるくらいリアルで、すごすぎてちょっと笑ったww
技術が光りすぎるとちょっと面白くなることあるんだねwww

これは語りか役か忘れたけど、元気に丑の刻参りレクチャーをしてくれる場面があってこれも笑ったwww 笑顔で呪うなwww
全体的にシリアスなのに、突然「まず用意する道具は〜♪」な感じで紹介してくれて、ハートの強さと切り替えの技術に感服。笑
かわいかったな〜。
まるで箸休めシーン風味だったけど、実は「KANAWA」の意味をしっかり説明してくれる大事なシーンだった。

衣装と髪型も素敵だった〜〜〜
パーマか巻いてるのかな?ふわっとしたセンター分けで、衣装は作品の世界観と現代を融合させた感じ。和テイストなんだけど、襟の柄がアクセント効いてて素敵。
東京音協さんの夜の部の公式写真が激カワイイのでみんな見て。
https://twitter.com/online_onkyo/status/1433762448385855496?s=20


はぁ、とにかく書き殴ってますが感想はこんな感じです。
舞台は好きでよく観るんだけど、初めて声優さんの朗読劇に行ってみて、とても楽しかったです!
毎日いろいろあるけど、やっぱり人生を潤してくれるのはエンターテイメントだなぁ。
行ってよかった。

素敵な時間をありがとうございました!

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