アニメ批評って何?やり方は?オワコンって噂はホント?調べてみました!

最近アニメ批評が話題ですね!でも実際アニメ批評をしたいと思っても何から始めていいのかよくわかりません。

さらにアニメ批評には「オワコン」「金にならない」「みんなに嫌われている」などのよくない噂が……

そこで今回はアニメ批評のやり方や噂について、自分なりに調べてみました!

1.アニメ批評って何?

調べてみると、アニメ批評とは、アニメを色々深読みした文章を書くことみたいです。

次に、アニメ批評に対する悪い噂(「オワコン」「金にならない」「嫌われる」)ですが、調べてみたところ、これらはすべて本当だということがわかりました!

さらに、アニメ批評のやり方について自分なりに調べてみたところ、大きく分けて2つのやり方があることがわかりました!以降で解説してみます。

2.物語を解釈する

2-1.作者の物語としてアニメを見る

アニメ批評の基本中の基本は、物語をそのまま受け取らないことです。調べてみると、アニメの物語を監督の人生に重ねて論じることが、アニメ批評の定番であることがわかりました。

特に巨匠と呼ばれる人のアニメを批評するときは、監督の人生を物語に投影して論じることが一般的なようです。主人公を監督(の幼少期)に見立てたり、ヒロインを監督の妻に見立ててみましょう。

2-2.父親と母親に注目する

アニメを作者の物語と見立てたとき、注目すると批評になるのが、父親と母親です。調べてみると日本アニメを母親との関係から論じる批評がとても多いことがわかりました。

これは日本アニメの特徴が「未成熟」であると考えられているからのようです。オタクに対するよくある批判に、「母親離れができていない」だとか「大人の女が怖いからロリコンになる」などがあります。母親との関係のせいで登場人物がうまく成長できないことを論じるのが良いみたいです。特に登場人物が男性の場合、母親との関係を批評すると、日本的なロリコン精神、マザコン精神という大きな社会問題を論じることができるようです。

しかし、なぜこれほどまでに親子関係(特に母子関係)が批評の対象になるのでしょうか。調べてみると、精神分析という学問が関係していることがわかりました。

精神分析とは、フロイトという人がはじめた学問で、いろんなことをペニスや親子関係の比喩として捉える学問みたいです。代表的なものにエディプス・コンプレックスというものがあります。

エディプス・コンプレックスとは、「男の子が母親のことをえっちな目で見て、父親を憎むようになる」気持ちのことのようです。これを物語構造に落とし込むと、「父親を倒し、母親をゲットする」というたいへんわかりやすい話になるので、「作中で倒されるもの」を父親に、「作中で奪い合うもの」を母親に見立てることができるみたいですね。

まとめますと、エディプス・コンプレックスをベースに、いかに母親から離れるか(=成長するか)や、その難しさを論じることが一番オーソドックスな批評のようですね。

また、応用パターンとして、母親不在の男性主人公の冒険物語を「胎内回帰」と呼ぶというものがあります。成長するとはつまり「生まれ直し」をするということですから、冒険物語で行って出るところや、なにか乗り込むところを「子宮」と見立てることができます。ここまでできるようになるとアニメ批評中級者といえるかもしれませんね。

2-3.悪者を家父長制にしてみる

物語にはだいたい悪者がいますよね。この悪者を家父長制(つまり男性優位社会)にしてみると、とたんにフェミニスト批評となります。家父長制という人間ではない大きな敵を倒すために、登場人物が誰とどんな関係を結べばいいのかを分析します。

使うと批評らしくなる言葉は、シスターフッドです。シスターフッドとは女性同士の強い繋がりを指し、女性たちは家父長制を倒すために連帯するようです。この打倒家父長制のために、現実性や有効性のある連帯を示すことができるかどうかを論じると、それは立派な批評になるみたいです。

2-4.戦後や震災と絡めてみる

アニメを用いて大きな災害や事件を批評してみると、社会性のあるかっこいい批評となります。

批評の世界だと、日本社会がいまでも引きずっている一番大きな出来事が敗戦で、10年代以降になるとそれが震災になるそうです。

もちろんこれらのテーマは製作陣が意識してアニメを作っていることはそれなりにあります。しかし製作陣の意図とは関係なく、これらの出来事とアニメを紐付けで論じることは全然自由です。

また戦後や震災ではなくても、自分が関心を持っている事件とアニメを自由に紐付けることができるみたいですね。アニメを語っているようで社会問題を論じてるというかっこいい批評をしたい人はここから試してみましょう。

2-5.哲学者が言っていたことを絡めてみる

やっぱり論文には哲学者の言葉を引用したいですよね。哲学者が登場する批評はなんだかとても高尚なものにみえます。

コツは少しだけ引用することのようです。ヘーゲルだったら「否定によって前に進む」とか、バタイユだったら「禁忌を侵すのがエロい」とか、ドゥルーズだったら「真ん中が大事」とか、そのくらいの自分が利用できるレベルの言葉に置き換えるのがよいみたいです。

なにかを主張したあとに「実際に哲学者もこう言っているよ」と補足のように書くのが一番使いやすいようです。あるいは哲学者の思想との共通点を発見して、「このキャラや話は◯◯的」みたいに言ってみると、哲学をかじっている感じを醸し出せます。

3.画面を解釈する

3-1.花言葉を調べる

調べてみると、画面に映っていることを解釈するのがアニメ批評の第一歩だそうです。まずは背景にある花の花言葉を調べるところから始めるとよいでしょう。

3-2.光と影の演出に敏感になる

調べてみると、光と影の演出はアニメでよく登場するそうです。キャラクターの心理の対比や、心理の変化を光と影の演出から説明してみましょう。

3-3.特定のシーンやモチーフを比較する

花や光と影がよくあるモチーフですが、繰り返される自分なりに気になったシーンやモチーフを比較分析してみるのも手です。

最近だと『水星の魔女』におけるトマトがそれのようです。ここで自分なりの着眼点があると良い批評になるかもしれませんね。

3-4.同一人物説を唱えてみる(7/24 追記)

YouTubeの考察動画で当てたいなら、作中人物の同一人物説を唱えてみるとよいみたいです。ダブル主人公ものはもちろんのこと、ラスボスは主人公のありえた将来の姿と言ってみるのもよいでしょう。若干陰謀じみているところがウケる肝のようです。

普通に考えて同一人物なわけがないのですが、別側面とか相補的であるというくらいのことを「同一人物説」とセンセーショナルに表現することで、バズる批評になるようです。

いかがでしたか?

いかがでしたか?調べてみたところ、アニメ批評について少し理解することができました。

今後のアニメ批評の活躍に期待したいですね!

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