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始めなきゃ始まらない2019年#73.

こんにちは、アラフォーバリスタのsallyです。

noteお題企画のこちら。#旅とわたし。久々にPCでnoteを開いたら目に飛び込んできたんだもん、今日はこのテーマにしよう。

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私の人生の転機とも言える旅は何と言っても【ニュージーランド】。
32歳で初めての海外旅行、HISのお正月セールで見つけた”3泊5日のオークランド旅行”が全ての始まりでした。始めからニュージーと決めていたわけでもなく、ただ転職して時間ができて、どこか行きたいなぁ〜と考えていた時に、なんとなく今まで海外旅行に行ったことないから、思い切って行ってみようかなと軽い動機がキッカケ。
 グアムやサイパン、定番のハワイという王道な選択肢はもともとありませんでした。バカンスや買い物には興味がないし、アジアは少し苦手意識がありました。そこで、高校の同級生でもう何年も海外と日本を行き来している友人に『初めて海外行くねんけど、どこがいいかな?』と尋ねたら『ニュージーランドが治安いいし、人が優しいし、自然が綺麗でいいとこだよ』と教えてくれました。海外ベテランの友人が言うなら間違いないだろうと、それでNZに決めたのです。
本当に理由はこれ。ここで違う国をお勧めされていたら、また私の人生は大きく変わっていたと思います。
おすすめされてから、雑誌やネットで調べているとタイミングよくHISのお正月セールが目にとまりました。往復の航空券+宿3泊込みで10万円と言う破格の値段。通常飛行機の往復だけでも10万を超えるので、本当に驚きです。初めての海外だし、あまりにも安いので不安になって、1万円プラスして宿をアップグレードしましたww.おかげで清潔で綺麗な中心街のホテルに宿泊できました。
 ニュージーランドへ向かう飛行機の中からすでにドキドキ。

ニュージーランド航空は、このように機内がなんだか怪しい紫色。
約12時間のフライトはすこし疲れましたが、この飛行機が着いた先にはどんな世界が広がっているのだろうと想像しているとアドレナリンが出て全く寝付けなかったのを覚えています。

降り立ったそこは、目に見える景色、聞こえる音、肌に触れる空気が日本とは別物でまるで映画の世界に入り込んだかのようでした。

オークランド市内は、ニューヨークのダウンタウンのように高層ビルが立ち並び交通量も多く、行き交う人々は多国籍に溢れています。
滞在中の3日間は特に予定も決めずのノープラン。その時行きたいと思ったところへ行くと言うスタイルでした。さすがに3日間と言う短い滞在なので、スケジュールを詰めつめにしてもどうせ疲れるだけ。全てを満喫するのは無理だから、のんびりと気の向くままに過ごそうと、それだけを決めていました。
バスに乗ることもレストランに入ることも、スーパーで買い物することも全てが初体験。こんなに日常にドキドキしたのは子供の頃以来じゃなかったかな。日本で生活していて、しかも日常生活の中でドキドキすることなんてほとんどないからあらゆることが新鮮でした。本当に童心に返った気分で、毎日が大冒険。
買い物中、スーパーの量り売りコーナーの買い方がよくわからず、英語も読めなくてあたふたしていたら、おばあちゃんが親切に教えてくれました。言葉で私たちが理解してないとわかると、動きで一連の流れをやって見せてくれました。それでようやく理解して「サンキュー、サンキュー」と伝えると、柔らかな笑顔で返してくれたんです。
初めて外国の人と直接触れ合った瞬間で、それまで外国人って少し怖いと感じていましたが、この時にその壁はスッとなくなりました。

ニュージーランドは中心街でもほとんどのお店は早くに閉まります。
物価は日本と比べるとやや高いですが、この国の人たちはあまりお金を散財しません。生活そのものは質素ですが、必要なものを必要な分だけ持ち、質の良いものを長く使います。自然食品に溢れていて、週末は至る所でマーケットが開かれています。お金をかけて遊ぶと言うよりは、家族や友人たちとの時間を大切にします。
こうした心の豊かさに繋がる暮らしがとても魅力的なこの国に、私は一目惚れしてしまいました。

情報や物に溢れていて、常に時間をとコスパを天秤にかける社会。いつしか息苦しささえ感じていました。これが当たり前に思っていましたが、いざ外の世界に出るとこれまでの当たり前はまったく通用しませんでした。最初はイライラしましたが、それって自分の常識に当てはめているからなんですよね。なんて自分は狭い”自分の常識で固めた世界”で生きていたんだろうとハッとさせられた旅です。
こうして大きな衝撃を受けた初めての海外旅行でしたが、この年から毎年ニュージーランドへ旅に出かけています。
行くたびに新しい出会いや体験があり、それが日本でも繋がって交友関係が大きく変わりました。ニュージーランドの魅力に惹かれた人たちは、どこかしら価値観や共感するものが似ていて、初対面なのになんだか不思議と距離が近くて話しやすい。人見知りな自分なのですが、なぜか気軽に話が出来てしまうんですよね。以前の自分からは想像がつかないほどです。こうした変化ももたらしてくれました。

まだまだこれからもニュージーランドへは行くつもりです。

こんな世界もあるんだと知れたことで、心に余白をもたらしてくれたこの国をもっともっと楽しみたい。そしてこの国の魅力を1人でも多くの人に知ってもらいたいと思います。


頂いたサポートは、次回のニュージーランドの旅でのカフェ代に当てさせていただきます。ニュージーランドでもっとコーヒー巡りがしたい!