今のうちに誰かの役に立っておきたい

昨日こんな記事を書いた。

気候・治安・交通・食事!ベトナム旅行前に読めば安心する話(”安全意識”と”IT活用”が大切)

読んで字のごとく、ベトナム旅行において知っておくと安心するという話をまとめた記事。冒頭に書いてある通り、これまではあまり観光情報記事は書いてこなかった。理由はシンプルに「興味がなかった」からだ。でも、心境の変化か、これを書いてみようと思った。手前味噌になるが、自分の知っていることはベトナムのベの字も知らない人にとってなら役には立つと思う。

この「役に立ちたい」という気持ちにはふたつの理由があると思っている。

ひとつはタイ(バンコク)にいたことで、ベトナムに対してほどよい距離を取れたこと。今までは、拠点だったり、恩があったり、良くも悪くも自分の半生と切り離すことができなかった。だが、いったん離れてバンコク在住者の方と仲良くなり、結果「ベトナムってこう見られてたんやな、これが必要とされてるんやな」と一端ながら分かった気がする。もうひとつは、自分が書くばかりではなく、だれかの原稿を見るようになって、書き手と読み手の間に立つことを意識しつづけてきたからだろう(できてるかはともかく)。

これは料理人にもたとえられるかもしれない。それまでは「今までにないものをつくるんや!」と息巻いてあれこれ手法を凝らしてきたけど(このあたりは「でもやっぱりできなかった」という葛藤もすごくあるけど)、「これ素材の味を活かしてもいいんじゃね」「それくらいの知識は得てきたんじゃね」「そもそも…求められているのはそれじゃね」と思うようになったと。

べつに、求められることに応える必要は何ひとつないし、あいかわらずそういうのってあんまり好きじゃない。基本的に赤の他人のことはどうでもいいし、赤の他人の失望はうれしくないし、期待にしても複雑だ。いつだって、自分の人生を全うしようとしている人がかっこいいし、素敵である。けど、こうして取材で溜まってきた知識、そういうものを今のうちに出しておいた方が、いいんじゃないか。それをしないままというのは、この世において自分の使い方がもったいないのではないか。だから、記事にも書いたけど、死期でも近いんか?と思った。まぁ、最近それを意識する出来事があったからな。もうすぐ死ぬ訳じゃないんだけど、あながち間違いでもないんだろう。最近はじめた動画についても、そうした理由がなくもない。もちろんそれだけじゃないけれど。

そういえば、ベトナムの日本語教師には定年後にやってきたという人をたまに聞く。そのような方々からは、「お金よりも人の役に立ちたい」という思いも聞く。給料については日本語教師としてのバランスというものがあるので、今ここで俺の口から適当なことは言えないけど、その気持ちに似たものが自分にも生まれているのかもしれない。まだ35歳!と言いたいけれど…。

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\小吉/
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ネルソン水嶋@サルニークリエイション

海外ZINEというサイトの編集長、たまにライター。2011年に旅先で誘われベトナム移住、現地ブログ・べとまる開始。ダチョウに乗って走ったりドリアンを装備したりと人は羨まないが平和な人生送ってます。ライブドアブログ奨学金、デイリーポータルZ新人賞2014など受賞。@のうしろは屋号。
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