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660万円のワンピースを着る女

今回は『仕事で全力を出す』『最高の仕事をする』ということについて書きたいと思います。

仕事で全力を出すというと、寝ないで仕事をするみたいなイメージがありますが、今回は量よりも質のついてのお話です。

たまたまYouTubeで流れてきたショート動画なのですが、660万円のワンピースがバズっておりました。

GUCCIのワンピースでとても美しいお花の刺繍と、服のあちこちにビジューが縫い付けてあるというもの。

服というよりなんかもう芸術品ですわ。

投稿者は23歳の女性なのですが、両親からの誕生日プレゼントだって。

ハタチそこそこの娘にポンと660万円の服を買ってあげちゃう親…

ガチなお金持ちって本当にいるんだ、とただただ感心するばかり。

私、多分投稿者の親御さんとあんまり年齢変わらないよ…

そのショート動画には1,200件以上のコメントがついておりました。


「作り手」という喜び

660万円のワンピースについて、どんなコメントがついていると思いますか?

ちょっと予想してみてくださいね。

凄く興味深かったのは

「親がお金持ちで羨ましい!」
「私もこんな服着てみたい!」

というよりも

「最高の仕事をさせてもらえる職人さんが羨ましい」

という「作り手側」からのコメントが多かったこと。

トップコメントはこんな感じです↓

そうお金持ちの役割りの一つは、大昔からこれだと思う
職人が全力を出す機会を作ってこそ、文化や芸術が花開く

2.7万件のいいねがついてました。

このコメントに対する返信も50件もついてた。

こんなコメントもありました↓

自分が職人で、もし660万円のオートクチュールをオーダーされたら、嬉しくて泣いてしまうかも。職人には、作り甲斐のある素晴らしい作品です。

服飾関係の方からのコメント↓

服作りを学ぶものとして、一つ一つ手で縫い付けた職人様の技術と美しすぎる刺繍に頭が上がらない。。
1度この目でその装飾見たい…
こりゃ素晴らしすぎる芸術作品っす。

職人さん/クリエイターさん多いな…

「作り手」の側からのコメントが多いのって、SNSなどで自分の「個」を存分に発揮できる時代だからこそなのですかね?

「最高の仕事をする」という至福

自分のメディアを持つことのなかった時代では、こんな感じの「消費者側」からのコメントが多かったのかな?と思います↓

「私もこんな服欲しい!」
「オートクチュールの似合う女になりたい!」
「こんな服をポンと買ってくれる親か彼氏が欲しい」とかね。

もしバブル期だったらこういうコメントで埋まりそう(^-^)

何が言いたいのかと言うと、昔は「消費者」として企業の作る商品を受け取るしかなかった一般人の多くが今は消費者であると同時に「作り手」や「職人」「発信者」「クリエイター」「表現者」であるということ。

そしてその中の多くは

最高の仕事をすることに大きな喜びを感じていること

私も660万円の服の所有者になるか作り手側になるかどちらに喜びを感じるかと訊かれたら、作り手側になりたいです。

昭和生まれなもんでどうしても私自身、大量生産大量消費の時代の癖が抜けなくて、ついついかかるコストも仕事の質もセーブしちゃってるんじゃないかな、と動画のコメントを読んで思ってしまったわけですが。

安くするということは、何かを犠牲にすること

大量生産大量消費の「時代」といいましても、大量生産大量消費はなくなったわけではなく、むしろ現在の方が加速しているわけですが、私たち個人起業家は「安く大量に」というのはできないわけですよ。

GUCCIのワンピースの話が出たので、アパレル系で大量生産大量消費の例を出しますと、ユニクロ、しまむらを超えて、今では『SHEIN』という中国のメーカーの服が日本の市場にも浸透しています。

SHEINの値段を初めてみた時はびっくりしましたね。

安い!
安すぎる!

安さの秘密は…

…と検索してみると、

「強制労働」
「人権侵害」
「劣悪な労働環境」

という文字が。

これ以上書くとメーカー批判になってしまうのであえて書きませんが、気になる方は調べてみてください。

つまり

コストを削るには何かを犠牲にしなければならないということ。

私たちのやってる整体やエステの場合だと安くした結果自分自身を劣悪な労働環境におくことになってしまいます。

そこで最高の仕事をしようと思ってもできませんよね。

なんか昔流行ったポン◯レを思い出しました。

そうならないためにも、「職人が全力を出す機会を作ってくれる」方をお客様にしたいな、と思います。

ダメな経営者ほど自己犠牲的

「自己犠牲は美しい」と思っている方は癒しの業界には多いようですが、ぶっちゃけ自己犠牲で経営している経営者はポンコツです。

自己犠牲なく、売り手と買い手がWIN-WINの関係性を築けるのが有能な経営者というもの。

ここでいう自己犠牲とは、お客様の金銭的な負担を減らすためにサロンの利益を削ることです。

前述したSHEINなど格安アパレルでは従業員の方にしわ寄せが来ていましたが、個人経営のサロンでは経営者、つまりあなた本人にその自己犠牲のしわ寄せがきます。

最近は「適正価格で提供しよう」「利益率は高く」といった考えが浸透していましたが、私がこの業界に入った頃は「うちのサロンが地域で一番安いんですよ!」とドヤ顔をしていたサロンや整体院の経営者さんは結構いらっしゃいました。

技術者の方と提携して安くてもきちんと利益の出るシステムを構築しているならともかく、一人でやっているサロンが格安を続けていたら、自分の体がもたなくなってしまいます。

利益を削った分、自分の労働時間が長くなりますからね。

個人経営のサロンの場合は、660万円のワンピースとまでは言わずとも、最高の仕事に対してそれに見合った報酬を支払ってくださる方を見つけたほうが、良い仕事ができるばかりか少ない労働時間で大きな利益を得ることができます。

一人でサロンを経営している方は経営者であると同時に技術者/職人/専門家でもあります。

今年は最高の仕事ができる年になりますように!


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