「天才編集者」箕輪厚介の本を出版するときのテーマ選び
7月23日に行われた第3回のオンラインサロン響の定例会。
今回は、幻冬舎の箕輪厚介さんにお越しいただきました!
(Design by 目黒水海)
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オンラインサロン響の入会はこちらから
Text by 佐藤 みちたけ(@mi_chi_sato)
Photo by 矢野拓実 (@takumiYANO)
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販売戦略を考えるよりも、まずは最高のプロダクトを作る
メンバー:去年は地元の宮崎から上京してきて、西野さんのオンラインサロンに入ったり、箕輪編集室に入って、色々なことを勉強していました。今年は、クリエイターとして創作活動をしていきたいと思っているのですが、東京でやれば良いのか、地元でやれば良いのかわかりません。どっちが良いですか?
箕輪:どっちでもいいと思いますよ。そもそも選ぶこと自体が違うような気がします。まず自分のプロダクトを作るのが先なんですよね。例えば、チキン南蛮の店を開こうと思っていて、チキン南蛮をまだ作ってもいないのに「これは東京で売るべきか、地元で売るべきか」って悩んでるのと同じ状況なんですよ。
それよりも、まずは最高のチキン南蛮を作るのが先じゃないかな。アーティストになりたいとかクリエイターになりたいとか思うのは素晴らしいことだとは思うけど、どこで売るのかっていうのはお客さんが決めることだからね。
まずは地元でやってみたら大繁盛して、東京に進出するとか「こんなに美味しいのは世界に通用するから」って言われてニューヨークに行くとか、プロダクトありきなことなんだ。だからプロダクトがない状態で、自分が活動するのは東京なのか地元なのかと悩むことにエネルギーを使うことはもったいない。
あくまでも今はプロダクトを作るっていうことに注力した方がいいよね。なんでもそうなんだけど、売れればいくらでもルートはできるんだよね。
それこそ、News Picks bookが立ち上がったときに「ビジネス書の棚をとらないといけない」と思って、佐々木さんとふたりで書店をまわったり、キャンペーンを考えたりして「News Picks bookを一番良い棚に置いてください」って言うんだよね。
「News Picks」っていう名前があるから無下にはされないけど、最初は冷たいもんですよ。でも、ガンガン売れていけば、地方だろうが、どこでも「News Picks book早く配本して下さい」とか言ってくれるんだよね。
だから、あくまでもプロダクトが大事だよ。もちろん販売戦略も大事なんだけど、モノがないのに販売戦略を考えてもしょうがないから。「何を作るか」じゃないのかな。何を作るんですか?
メンバー:物語や、キャラクターを作りたいと思っています。簡単にいえば、アンパンマンやミッキーのようなものです。
箕輪:そんなの作りたい人めっちゃ多いよ。だから、まずはそれを作ってからだよね。販売戦略が東京だろうが、地元だろうが、それを作ってから考えることだよ。アンパンマンを作るとかは超茨の道でしょ。まずは必死に描いてみるってことかな。
キングコングの西野さんや俺とかが誤解されやすいのが、販売戦略の方ばかり見られるんだけど、西野さんも俺も誰よりもプロダクトを作っている時間が長いと思うんだよね。
それで、あまりにも巧みだったりキャッチーだったりするから「売り方うまいね」って言われるんだけど、それよりも「良いものを作ろうとしている」っていうことが大事だと思うんだ。
アンパンマンやミッキーみたいなハードルを越えようと思ったら、死に物狂いですよ。周りに気が狂ってるって言われて、誰にも相手にされないような状態を何年もやり続けて、それでやっとちょっとずつファンがつくようなら世界の話のような気がしますけどね。
西野さんをみていると楽しそうにやっているように見えるけど、あの人は圧倒的な芸能人で、あれだけ絵がうまくて、下に降りてきて、あれだけ営業活動やって今の地位ですからね。それを真似しようと思っても同じ努力量じゃ敵わないよね。
「天才編集者箕輪厚介」の本を出版するときのテーマ選び
メンバー:箕輪さんが本を出版するときにテーマ選びで気をつけていることはありますか?
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