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(ネタバレあり)トップをねらえ!OVA上映前編を観た

 オタクのためのアニメことトップをねらえ!がスクリーンで観られる!ということで衝動的にTOHOシネマズに駆け込んできたので、感想書いてきます。

 とことんクサい青春美少女SFロボットアニメ…正確には
炎の熱血友情ハードSF宇宙科学勇気根性努力セクシー無敵ロボットスペクタクル大河ロマン!!!!!
の通りの内容。すべてのセリフがクサいし、あまりにド直球すぎて、見ていて(声を出さず)笑ってしまった。訓練用マシーン兵器が縄跳びしたりタイヤ引っ張ったり、そんなのを大マジ熱血でやってる。笑いは堪えられないけど、熱さはしっかり伝わるという、そのあたりのバランス感は凄いと思う。
 リアルロボットアニメとしての本作も非常に魅力的だと思う。マシーン兵器のコクピットはファーストガンダムに近く、計器類に溢れた仕様。

モニターの表示もとってもカッコいい。目盛りと数字の動きが滑らかで良い。ガンバスターはZガンダムのような全天周囲モニター。ガンバスターだけちょっと違う感じを出してる。


 初めて観た時は普通にカッコいいなーとだけ思っていた本作の宇宙ステーション。その後、名作SF
2001年宇宙の旅を観てから今日の上映に行ったら

トップをねらえ!
2001年宇宙の旅

そっくりじゃん!絶対2001年宇宙の旅のオマージュだ!と思ってしまった…が、帰ってから検索したら意外と似てなかった。それよりこっちのほうがトップをねらえに近い気がする。

初代マンとセブンの間の特撮作品、キャプテンウルトラ

でも作画の雰囲気としては「2001年」だな。
 艦内に電車が走ってるのも笑える。

 艦内の表示が「The・日本語」なのも庵野秀明ならでは。超テクノロジー満載の戦艦なのにわざとアナログ感を演出した艦内描写はなんともイカしている。

これはワープの表示だけど、ワープシーンは完全にヤマトのオマージュだろう。恥ずかしながらヤマトちゃんと見たことないけど。ワープシーンに限らず、宇宙のシーンはほとんどヤマトのオマージュと言っても過言ではない。ヤマト見てないのに「うわヤマトっぽい〜」と笑っちゃうくらい。多分制作サイドもそれが狙いだと思う。

 レーザー砲のシーン。細部の描き込みが美しい。芸術と言っていい。細部の描き込みと言えば、マシーン兵器の内部構造が面白い。画像が見つからなかったが、メイン機のRX-7の頭部の中がパイプとフレームでヒトの脳みそのようになっている。本作だとマシーン兵器は全く感情のない兵器だけど、そういう「生きた機械」っぽい描写はエヴァに通じるものを感じる。脳の部分はエヴァのMAGI内部、もしくは量産型エヴァのひしゃげた脳()に似ている。
 今日調べるまで知らなかったけど、RX-7って名前は完全にガンダムのRX-78のパロディで間違いないだろう。ここまでのパロになると清々しい。が、これはそういうアニメだ。全部ヤマトオマージュでできてるアニメだから、ヤマト好きな人は笑いが止まらないと思う。
 あと面白かったのが、学園シーン。87年の時点で、「パターン化された昭和スパルタ学園」っていう表現が使われていて驚いた。昭和レトロ自体は平成以前にも存在して、当時は単に「古き良き〜」だったんだろう。最近のマックの「平成レトロ」として00年代風のキャンペーンやってるのも同じ。

 制服はジャンパースカートではないけどエヴァの制服にも似た形状。昔からある高校の制服って感じ。デザイナー違うし、ガイナックスの好みなんだろう。母校(高校)の制服もこれに似たジャンパースカートで、僕は半袖の夏服がなんとなく好きだったな…懐かしい。

 ほぼメカ描写、パロディの紹介になっちゃったけど、本当にいいアニメなんで、未視聴の方はぜひ劇場に足を運んでもろて…
ほなまた!

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