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藤原基央と吉岡聖恵が本気で結婚して欲しい話

いきなりだが、皆さん好きなスポーツ、好きな芸能人、好きなアーティストなどさまざまに「好きなもの」があるだろう。その中で、好きなものを応援してるだけでも興奮するのに、違うベクトルにいる2つのそれが交わる(コラボ)するということがあると物凄く興奮してしまうと思う。私の話だと、プロレスラーの内藤哲也という選手がプロ野球の広島カープを好きと公言して様々なコラボを展開しており、プロレスと広島カープが好きな僕にとってはこの上ないコラボである。このような興奮を皆さんは経験したことがあるだろうか。
そして人間というものは、ある1つの大きな欲望を満たされたとき、それより更に大きな欲望を満たしたがる性質をもつ。ってことで僕の趣味どころか人生の大黒柱をになっている「音楽」について、「2つの好きなものが交わる」という興奮を探求していきたいと考えた。という動機にもなってない動機を展開したところで、早速本題へ。

題名でお察しの方もいると思うが、今回交わって欲しいのは(何だその毎週誰か交わってるみたいな言い方)、BUMP OF CHICKENのボーカル藤原基央と、いきものがかりのボーカル吉岡聖恵である。しかし、ここで大事になってくるのは「BUMP OF CHICKENといきものがかりのコラボ」の話ではなく「藤原基央と吉岡聖恵の交わり」という話だということである。ご存じのとおり、いきものがかりはバラードやスローポップを中心とした老若男女誰もが知っているポップミュージシャン、BUMP OF CHICKENは一般知名度こそ低くともその確かな音楽性とサウンドで圧倒的な若者人気と音楽界の支持を得るロックバンドという、まさに対極をなす者同士である。

こんな彼らが楽曲やライブなどでコラボするなど到底あり得ない。そんなことはファンなので当然分かっている。それならいっそのこと、「現実的に可能性があるかないかギリギリな交わり」を考えるより「可能性はバクテリアレベルで存在しないが実現したときの興奮が一番凄い交わり」を本気で考察してみよう。という結論に至った。


と、いうわけでいよいよ本題の2人の話をしていきたい。
まず藤原基央について。1979年4月12生れ40歳、恐らく未婚。地元の高校まで進むも雰囲気に馴染めず退学。そこから上京し、地道なバンド活動の末に今では若者のヒーローである。続いて吉岡聖恵について。1984年2月29日生れ35歳、恐らく未婚。農家の末っ子としてすくすく育ち、音楽大学のミュージカル専攻に進学した。歌うことに挫折した時期もあったが、そこでは後に超国民的アーティストとなるボーカルの、力強く美しい歌声が育まれていくこととなる。


このように、この二人は学生時代の生き方さえ真逆である。失うもののない茨の道を歩んできた男、優しく、時に厳しく育てられた女、これだけでも何となくお似合いな感じが見えてくるだろう。
更に、藤原基央の歌う詞は、Sっ気のある強気な態度でありながら、弱い部分も温かく優しく包んで相手を引っ張ってくれる、そんな印象がある。対して吉岡聖恵の歌う詞は、時に失敗もするし頼りない私だけど頑張るから君も頑張って!というような、とにかく前向きな雰囲気がある。
吉岡聖恵が「恥ずかしがり屋の貴方はいつもやたらと早足で」と言えば藤原基央が「二人で歩くには少しコツがいる君の歩幅は狭い」と返す。吉岡聖恵が「躓いたり転んで泣いてみたり 決して上手く生きれる私じゃないけど」と言えば藤原基央が「なんだよそんな汚れくらい丸ごと抱きしめるよ」と返す。藤原基央が「ご自分だけがヒーロー世界の真ん中で 終るまで出突っ張り」と言えば吉岡聖恵が「ヒーローなんて要らないよぼくは君の言葉がほしい」と返す。藤原基央が「それでも好きだと言ってくれますか」と聞けば吉岡聖恵が「きみのことが好きだよ」と返す。
なんと素敵なカップルであろうか。人前ではシャイで強がって見せるが2人きりになると途端に強く手を引いてくれる基央、人前では天真爛漫で天然な姿を見せるが心は強く2人きりの時こそ頼りになる聖恵の、素敵な家庭が鮮明に見えてしまう。

さて、ここまで妄想にも限度があるほどの妄想を繰り広げてきたが、ここから真反対の世界にいる2人がどうやったら交わるのか。どうしたら会ってくれるのか。真面目に考えてみよう。
まず2人の共演だが、テレビ、雑誌など含めても恐らくないと思う。それぞれのメンバーの水野良樹、直井由文は顔が広いのでその辺りの流れで一度面識がある可能性は少しだけあるが、それでも藤原と吉岡が会うことはなかったはずだ。


バンプ、いきものがかりが同じステージに立ったことはある。2016年のROCK IN JAPANだ。このライブはなんと、いきものがかり→RIP SLYME→BUMP OF CHICKENというタイムテーブルだった。連続ではないものの、同じ日に同じステージに立ったのは凄いことであり、RIP SLYMEのリハ中、本番中に控え室やステージ袖で顔を合わせた可能性もある。2016年8月7日、本来交わることのないはずの2アーティストが交わったかもしれないという歴史に残る日になった。もうひとつ、「吉岡聖恵がBUMP OF CHICKENのファン」という情報があるのだが、これについてはそれ以上のソースがないため、「数ある好きなアーティストの中でBUMPも好きだ」という意味と解釈する。実際に吉岡がラジオでBUMPのことを語ったりBUMPの曲をリクエストしたりはあっただろうが、桜井和寿や米津玄師のようなガチのBUMPフォロワーと言うわけではないと思う。

ここまで述べてきたがやはり、なにもないところから藤原基央と吉岡聖恵が会うきっかけは99%生まれないだろう。ただ2人の人脈を辿っていけば、仲介人となってくれるような人は結構いるわけで、彼らの力を頼ってみよう。今回は、特に頼りになりそうな3人を挙げてみる。

①HIROBA
HIROBAとは、いきものがかりの水野良樹が立ち上げたプロジェクトである。小田和正や高橋優といった有名アーティストや、その他さまざまなジャンルのクリエイターとコラボしてその様子をサイトに纏めている。その一環として、「ベーシストとコラボしたいと考えたとき、多くのアーティストと親交の深い寺岡呼人さんや亀田誠治さんではなく、一つのグループでずっと活動している方をお招きしたかった」という名目のもとBUMPのベース・直井由文とコラボしてみてはどうだろう。コラボ曲の作成や対談を経て彼らが仲良くなれば、必然的に藤原基央と吉岡聖恵の距離は縮まるだろう。
②野田洋次郎(RADWIMPS)
彼は、いきものがかりともBUMP OF CHICKENとも一定の親交がある唯一のアーティストではなかろうか。RADにとって、野田にとってBUMPは最大のライバルであり、最大級のリスペクトを送る相手だ。プライベートでもしょっちゅう会っているようである。そしていきものがかりに関しては、4年前に対バンを行っている。デビュー時期も近く、同じ神奈川出身ということもあり仲は確実に良いだろう。何とかして野田洋次郎が2人の間に付く機会が生まれればいいのだが、、、
③亀田誠治
先ほどチラッと名前が出てきたが、彼は音楽プロデューサーも務めており、いきものがかりの楽曲もデビューシングルのカップリング「ホットミルク」をはじめとして数多く手掛けている。またBUMPについても、2000年代に「本当に信念をもって頑張った」アーティストとして、桜井和寿、椎名林檎と共に藤原基央を挙げているという。NHKで番組も持っていたように、実績も行動力もある彼が2人の仲を取り持っていただきたい。

と、ここまで3人を挙げたが、裏を返せば藤原基央と吉岡聖恵の両方と仲がいいアーティストは、一般人が詮索できる範囲ではこの三人以外では探すのが難しすぎた。冒頭のとおり、確実に実現し得ない、でももし実現したらメチャクチャ嬉しい、天地がひっくり返るほど嬉しい、宝くじ6億当選の6倍嬉しい、そんなことを僕は本気で熟考し探求し妄想したのみである。
ここまで妄想についてきて頂いてありがとうございます。もはや僕にとって大事なのは藤原基央と吉岡聖恵が交わってくれることではない。こうやって今楽しい妄想のひとときを過ごせたことだけにある。藤くんも聖恵ちゃんも現在かなり忙しいだろう。そんな悠長な時間はないかもしれない。もしくは既に2人は会って喋ったことがあるのかもしれない。はたまたどちらも既に一般の方と結婚しちゃっているかもしれない。そんなことはどうでもいい。今僕は、「好きなアーティスト同士が結婚したらどうなるんだろう?」という小便中に少しだけするレベルの妄想でここまで文字数が積み上がったことにただただ驚いている。

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