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Cities: Skylinesのために学ぶコンテナ港

海に面する都市ではよっぽど都市規模が小さくない限り必ずコンテナ港が存在します。圧倒的な輸送量を誇る海運は都市にとって重要なわけです。ということで自分の備忘録もかねて今回はコンテナ港について軽く解説します。
※独学と勝手な妄想を含む

cities skylinesで作ったコンテナ港

1. 全体概要

コンテナ港は大きく分けて以下のように分けることができます。

  •  船の積み下ろし

  •  トラックの積み下ろし

  •  コンテナ内荷物の積み下ろし

本記事ではこれに従って解説していきます。最後の項目に関しては割愛します。

大井ふ頭
google earthより

2. 船の積み下ろし

船の積み下ろしにはガントリークレーンというクレーンを用います。コンテナを運んで来た船がクレーンの下につけて貨物のやり取りをします。

このクレーンは地面にレールが引いてあり横に移動できるようになっています。
クレーンは使用してないときは航行の邪魔にならないように折りたたんだ姿になります。折った際に相当な高さになるため空港の近くでは少し変わった折れ方をします。ちなみにこれはアセットがないですがもっと空港と近い中央防波堤埋立地にあるクレーンはまるごとスライドして格納するタイプが採用されています。

空港が近いときの折れ方(那覇)
google earthより
空港が遠いときの折れ方(東京)
google earthより
もっと空港が近いとき(東京、シャトルブーム式ガントリークレーン)
google earthより

小さな港では以下のようなクレーンで船から積み下ろしするようです

函館
google earthより

3. トラックの積み下ろし

大きい港では道路はロータリーのようになっています。
以下の例の場合トラックは
待機用の道路→入場ゲート→荷物やり取り→出場ゲート
という経路をたどります。

大井ふ頭のある1区画の例
google earthより

各列には名前がついており、列の中にはさらに番号が書いているため目的の地点にたどり着けるようになっています。

アルファベットは上図に対応
google earthより

そして目的の場所にたどり着いたら以下のようにクレーンの足の下でコンテナをやり取りします。

今の例はトランスファークレーンを使用している場合の例ですが他にもストラドルキャリアという小型クレーンで積み替えを行う港もあります。
このクレーンを使うタイプ港では船と垂直にコンテナを配置している傾向がある気がします。

左:トランスファークレーン
右:ストラドルキャリア
左の緑のコンテナ群はトランスファークレーン
右の赤いコンテナ群はストラドルキャリア
コンテナの置き方が異なる google earthより

ここで紹介したクレーンの整備場所も作るのを忘れないように注意が必要です。

google earthより

4. ゲーム上のコツ

4.1 道路

コンテナ港では自動車の走る高さが地面と同じ高さだったり特徴的な色の線だったりするため現状コンテナ用に適した道路はあまりないと言えます。この問題の解決策として透明高速道路アセットにIMTで線を引いて疑似オリジナル道路として使う策があります。
他にもゼブラゾーンや道路以外の線も書くことができます。しかもIMTの最近のアップデートで文字を入力できるようになったので何でも字が書けます。

IMTで作った道路とか線とか文字

使った透明道路アセット

4.2 地面をアスファルトで塗る

アスファルトの色はsurface painterで塗ることができないためploppable asphaltかsurface networkで塗る必要が出てきますが、広大な範囲をこれで埋めると重くなります。(多分)
そこでploppable asphaltをprop anarchyの機能で拡大して配置するのがおすすめです。頂点数が少なくて済むので負荷をかけずに作れる。多分軽量なはず…?

4.3 入出場ゲート

最近リリースされた高速道路の料金所アセットを使うと簡単にそれっぽい施設を作れますしトラックもそれっぽい動作をしてくれます。

4.4 航路

cargo shipが通る航路をいじるためには以下のmodが必要です。

5. コンテナ船的な他の船

似たような働きを持つ船としてフェリーがあります。トラックの荷台ごと貨物を船に積み込むという方式です。
航空写真だと港の見た目が結構似てるので見分けや作り分けが重要になってきます。

素人目にはパッと見の港の見た目は似てる…気がする
google earthより

6. 日本の特殊な事情

日本では海上コンテナを輸送できる鉄道路線が限られていることや長らくトラックに海上コンテナを任せていたこともありコンテナ港と貨物列車が直接やり取りする場所はありません。
以下のロサンゼルスの例ではコンテナ港に線路が乗り入れているため直で載せ替えができるようになっています。一方大井ふ頭では鉄道とコンテナ港が完全に分離されてしまっています。
最近では海上コンテナを鉄道輸送させる重要性が増したようで海上コンテナが使えるような低床貨車の開発等の動きがあります。

直接船と鉄道でやり取りできるLAの港
google earthより
JRと船で違う規格のコンテナが並んでいる大井ふ頭
google earthより

また海運に強いイメージの日本ですがコンテナ港の規模は国際的にはそれほど大きくなかったりします。(厳密にはもともと強かったけどどんどん抜かされてる)
上海やシンガポールを見るとめっちゃでかいコンテナ港を参考にすることができます。

シンガポールはこの規模のコンテナ港が複数あります
google earthより

7. アセット紹介

7.1 船

7.2 トラック

このページの説明欄に各種トラックアセットがあります。

7.3 クレーン

7.4 岸壁

港として機能します。

7.5 コンテナ

倉庫として機能します。

8. 参考になるサイト

9. 自分の宣伝

このゲームでこんなものを作ってます。


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