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京極夏彦の語る妖怪と科学的な裏付け?

 鈴木祐の『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』では、ストレスを感じたときに使える100の対処法を科学的な裏付けのある論文から紹介している。その1つに「ネガティブ・ダストビン」という方法がある。これは、ネガティブな思考が浮かんだ場合にそれを紙に形として書き出し(思考の物質化)、それをびりびりに破いて捨てることでその思考を捨て去るという方法である。  この科学的な方法を見て想起されたのがpodcastで聞いた京極夏彦の妖怪観であった。昔の人も妖怪が

    • 外国小説の読みにくさの理由について

       かねてより外国人作家の小説について、とっつきにくさのようなものを感じていた。興味を持って買うのだがついつい後回しになり本棚に積まれていく。このように感じる理由は何かと考えてみて自分なりに2つの原因を思いついた。  1つは、翻訳の問題である。翻訳者は必ずしも小説を書くことに長けているわけではないこと、他方で小説家が訳した場合、その小説家の癖が出てしまう。特にサリンジャーのCatcher In The Rye の村上春樹訳は個人的に微妙であると感じた。  2つは、違う国の文

      • 『無敵の就職心理戦略』と私の経験

         私が面接練習で指摘されたことと対応していたところを紹介してみたいと思います。  まず、知性的な印象を与えるために必要なことが3つあります。特に、①目線を合わせること、②話すテンポと声の大きさは私が面接練習の際に注意されたところでもあります。これに加え③左右対称の顔(メイクも効果的)も知性的な印象を与えるようです。③は男性は難しいかもしれませんが①と②は練習で変えられと思います。  次に、話すテンポとも関わりますが、早口で話すと相手が余計なことを考える余裕がなくなり、自分

        • 『光』について

           三浦しをんの『光』を読んで、Humbert Humbertの「ひかり」を思い出しました。前者は暴力がテーマで後者は自殺がテーマとなっていて「光」とは程遠い気もします。しかし、暗闇の中でこそ光というものが重要になってくるのであり、順風満帆で明るい人には光は必要ないでしょう。その点で、暗い内容の両者の題が「ヒカリ」とされたのも納得がいきました。  ちなみに私は宇多田ヒカルの「光」も大好きです。

        京極夏彦の語る妖怪と科学的な裏付け?

          『アウトプット大全』の感想

           本書を読んで改めてアウトプットの重要性について考えました。というのも、自分自身を振り返ってみて読書が好きで小説や実用書をたくさん読んできましたが、特に小説については、読みっぱなしのことが多かったからです。読後の感想や学んだことについて形に残すことをあまりせず、面白かったけれど、どこが面白かったのか説明できないことが多いことを思い出しました。ちょっと意識的に日々学んだことを自分なりにアウトプットできるといいのかなと思います。継続できるくらいの負担のない程度にはなるでしょうが。

          『アウトプット大全』の感想