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果たして君は何物か

ワンコの続き。

昨日、ワンコを預けた人から小まめに連絡が届いている。正直、嬉しい。夜はあまり寝られなかったみたいで、ケージの中でもそもそしているので、こちらから持って行ったタオルケットをひいて一緒に寝てくれたという。

多頭飼いしているし、犬に慣れているので、ケアが細かいのがよく分かる。ありがたくて感謝しかない。以前にも預かってもらったことがあるのでそれほどではないかも、とちょっと期待していたけれど、大きく環境が変わったのだから、仕方がない。下痢しなくてよかった。ワンコは見た目はいかつくてよく男の子?って聞かれるんだけど、実は繊細な性格。慣れるまでは仕方がないと覚悟しているけれど、お願いするよりほかない。もう、私にできることはほとんどないし。

昨日は散歩やごはんの様子を動画に撮って送ってくれた。今日はうーんと伸びて寝ている写真など。けっこうリラックスしてる。よかった。こちらが気にするといけないと思いながら、心遣いがうれしい。写真を見るだけで、すぐそばにワンコがいるかのように感じて、我ながら重症だなあと思う。

預け先の女の子が、ワンコをすごく好きらしく、撫でてもいいですか、とワンコに聞いてから撫でていると知って心がフルっとなった。ああ、仲良くしてくれてありがとう。友だちができればすごく嬉しい。これってほぼ、子どもを学校に送り出す親の心境だ。

預ける前の日にふと、そうか、娘を嫁に出すと思えばいいのか、と思ったのだけれど、ほんとにそうだ。もう私たちは傍にいないし、何もできない。心配しても仕方がない。それでも、でも、と思ってしまうのはエゴだなあと思う。思うけれど、気を緩めると気にしようとそっちに気持ちが寄ってしまうので、なるべく意識しないように、考えないようにしているのだけど、それに抵抗する気持ちが自分の中にあるのを感じてまたハッとして。笑っちゃうけれど、ほんとの話。気持ちがグルグルしていて忙しないこと、この上ない。

だけど、4歳くらいの女の子と二人で並んでいるワンコの写真を見た時に、ふと、ああ、もう私たちのことを忘れてもいいよ、と思っている自分に気がついた。いつかまた一緒に暮らしたいと今でもこっそり思っているけれど、でも君が幸せになるなら、私のことなんて忘れてもいい。二度と会えなくてもいい。預け先への信頼があるからかもしれないけれど、今の私は心からそう思える。

忘れてほしくなんてないのに。ずっと一番でいたいのに。でも、もう私のことは忘れていい。寂しがらなくてもいい。君はもともとお腹が弱い。また天候に影響されるかもしれないし、体調を崩す前に安心して暮らせるようになってほしい。そのためなら、別に私たち家族のことなんて忘れてもいい。

こんなにかわいいのに。写真を見ただけで、匂いや体温も感じられるし、すぐそばにいるような気持ちになるのに、でも、もう忘れてもいいからね、と同じくらい素直に言える。そんな自分が、自分でも信じられないけれど、これが今の私なんだな。こんなふうに思える私になれたのは、これまでワンコと一緒に過ごした毎日があったからで、それはそれはすごいことだと改めて思う。先週からの変遷が凄すぎて、ついていけてないんだろうなー。たぶん、実感できていないだけで、今の私は完全に白目剥いてるんだと思う。なんか仕事もやたらはかどるし。後が怖いかもww

起こった出来事に意味なんてないのかもしれないけれど。ワンコよ、君には頭が上がらないよ、本当に。

#ワンコよ君はナニモノだ #個人的備忘録 #怒涛の記録

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