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滞在日誌 2024年1月26日-27日(6-7日目)

後半の滞在がスタートしました。ここから最終日の2月4日(日)まで一気に駆け抜けていきます!前回の滞在が終了した昨年の12月24日(日)からの約1ヶ月間、藤原さんの中で上演のイメージや構想が立ち上がってきたようです。

1月26日(6日目)

人形製作にトライ

上演では人形を使うというプランを考えているため、この日は人形遣い・人形美術・人形劇作演出家の長井望美さんにお越しいただき、様々なアドバイスをいただきました。

人の形をした洋服を動かしてみるだけでも、不思議とそれが人のように見えてきます

上演を通してそこにどんな場を立ち上げたいのか、その時に人間と人形の間にはどんな関係が生まれるのか、そして人形はどんな役割を果たすものなのかなど、今回の上演の核心に迫る部分についてもじっくり話す時間となりました。浮かんでいる考えやイメージを、時には言葉に、時には図を描いたりして伝え合いながら、同席していたスタッフも含めた全員で少しずつチューニングしていくような時間でした。作品創作にとっては必要不可欠な時間です。

実際の人形製作に関しては、どんな素材を使うのが良いか、どういう可能性があるのかという点から長井さんと一緒に検討したり、その見せ方から動かし方、実際の作り方を教えていただくなど、大変参考になることばかりでした。教えていただいたことを元に、明日から人形の製作に取りかかります。

1月27日(7日目)

この上演に必要な人形とは?

開催中の企画展「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」がこの週末で終了となるため、朝からたくさんの方が美術館に来場されています。普段と比べて賑やかな世田谷美術館ですが、この日は地下の創作室で人形を黙々と製作することからスタートしました。

この日から合流した俳優の坂口彩夏さんと一緒に、上演で使用する人形を作ります。材料は世田谷美術館にある廃材を使っていきます。藤原さんと坂口さんはこれまでに数々のプロジェクトを一緒に過ごしていることもあり、坂口さんは今回の上演のイメージをすぐに理解し、早速2人で作業に取り掛かっていました。

美術館にあった段ボールや木の破片を使っていきます

ある程度まで製作が進んだところで、実際の会場となる講堂で見え方を確認した際に、あることが判明。今回の上演に必要な人形とはどんなものなのか、大きな方針を見つけることができました。そして藤原さんと坂口さんは美術館を出て、ある物を探しに出かけたのでした。

何を探していたのかは上演をお楽しみに

明日からは、藤原さんと坂口さん、そして砧公園で見つけたある物との協働作業が始まっていきます。
どんな上演が立ち上がるのでしょうか。

2月4日の上演+滞在報告会(トーク)をどうぞお楽しみに!

テキスト:武田侑子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

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