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今の若者にはニーチェが刺さる

今の時代には「用意された物語がない」

今の若者にはニーチェが刺さる。
なぜなら「神は死んだ」から。

ニーチェはそれまで信じられていた神を否定した。

科学が神を否定し、そしてその後、信じられるものが無くなった世界では何も信じられるものがないニヒリズム(虚無)時代となった。

それは今の若者が生きる時代と重なる。

大人になんかなりたくない。
この感覚が今の若者にはある。

なぜなら、今の若者はデジタルネイティブ時代で、今の若者が子ども時代から見てる大人っていうのはインターネット上で大人も子どももやってることが同じで、大人になったらできる憧れが無くなっている。
むしろ大人の方が若い子達を分かるっていうことが自慢になっていて、完全にインターネット時代になって子どもと大人の立場が逆転している。

つまり、大人が大人をやってくれない。
若者にとって今の大人は憧れの対象ではない。

そして、今の世の中には会社に入ればみんな正社員で年功序列で着実に出世できて夫の働きだけで生活できるから専業主婦が存在して退職金は貰えて年金も十分にもらえる、といった用意された物語は崩壊した。

これは神が否定され、みんなが信じられる物語が無くなった後、ニーチェが出てきた時代と今の若者が生きる時代は状況が似ている。

それは、誰かが用意をした物語をみんなで信じていた時代が終わったという共通点だ。

だから、ニーチェの言葉は今の若者に刺さる。

信じられるものがない今の時代を生きる若者は悟り世代になるのも必然だし、デジタルネイティブ世代で、世の中に溢れている情報に子ども時代から揉まれてきてるから自分の身の丈も自覚して、自分にも他人にも期待しない生き方を身につけている。

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