2023 皐月賞 全頭評価

*五十音順 除外馬等省く

ウインオーディン

前走共同通信杯は出遅れで参考外だがそれでもよく追い上げている。これまでのレースからスローからの末脚勝負には強いことがうかがえる。ここはメンバーが強化されるが展開が向けば好走は可能

グラニット

緩みのないハイペースを刻んで自身も残せる強い逃げ馬。適距離は1600-1800で2000は長く厳しいと言わざるを得ない

グリューネグリーン

京都2歳Sでトップナイフに勝っているようにマイペースで逃げる競馬ができるなら強い。弥生賞やホープフルSでは控える競馬をしたために基本的には参考外。
下記に前走弥生賞のラップとレース後のミルココメントを貼る

弥生賞ディープ記念ラップ
Mデム弥生賞後コメント

おわかりだろうか。弥生賞は速いどころかむしろスローなのだ。おそらくミルコの体内時計がちょっと狂っているのかもしれないね!巻き直して!
ちなみに京都2歳Sを勝ったときにミルコ自身が「マイペースに行けば強い馬」と言っている。マイペースに行かせてあげて。そして阪神2000でトップナイフに勝っている馬に対して1ハロン長いかもね!もあまり信憑性はなさそう。ごめんなさいミルコは好きです
長くなってしまった。要するに鞍上が石川Jに変わることはこの馬にとって大幅にプラス。マイペースに運んで前で残せるかの戦い。トップナイフやホウオウビスケッツ、タッチウッドと同型機が多いのは割引

シャザーン

前が崩れると後ろから突っ込んでくる。前走すみれSは37.7-33.8のスローな展開を出遅れて最後方から差し切った。今回も出走するショウナンバシットよりも明らかに強い内容。2走前も馬場の真ん中に持ち出す余裕がありながらも末脚勝負でマテンロウアルテを寄せつけず。新馬戦のメンバーレベルも下記のように高い。この後シーズンリッチが重賞勝ち。

シャザーンの新馬戦の結果

出遅れたことで末脚が使える新味が出た。もともと好位で競馬するタイプだが当日はどんな位置取りをしてくるのだろうか。グラニットがいることで前が速くなり崩れる展開で、ある程度控えて追走するならソールオリエンスあたりと一緒に上がってきても不思議ではないタイプ。最近いいかもと思った穴馬にいつも岩田ミライが乗っている現象何なん

ショウナンバシット

スローからの瞬発力勝負には強いが馬群や狭いところに入ると再加速には時間がかかるタイプに見える。シルバーステートの牡馬は渋った馬場に強い印象①

ソールオリエンス

3歳牡馬クラシックで唯一化け物の可能性を秘めているかもしれない1頭。新馬戦で叩き合いを演じたレーベンスティールは次走勝ち切れなかったが渋った馬場で厳しい展開を差のない2着まで粘った。さらに前走京成杯もラスト3F加速ラップを踏んでいて素質は高い。
懸念は過去2走とも前半スローからの瞬発力勝負を楽に制している点で前傾ラップを経験したことがないために追走力が未知数。また多頭数の経験がなく馬群に揉まれたときにどうなるかということ。さらにコーナリングも上手くない

タスティエーラ

新馬戦のラスト3F11.2-11.1-11.2を失速せずにまとめている点は評価。共同通信杯での福永Jの教育が効いたのか弥生賞では高い位置で競馬できるようになった。脚質に幅が出たいまの充実度でクラシックを迎えられるのはプラスでここでも十分勝ち負けできる

タッチウッド

共同通信杯で逃げてしまったことが最大の懸念。あのレース内容では次走から逃げなければ折り合いを欠く可能性があると見る。白梅賞で同じような競馬をしたカルロヴェローチェは次走1ハロン短縮してファルコンSで2着。現段階でタッチウッドが控えて2000持つとは考えにくいがグラニットがいることで逃げるのも簡単ではないか

ダノンタッチダウン

これまで全てスロー展開での勝ちでハイペースになったときに対応できるかは未知数。距離が伸びていいとはあまり思えないタイプでNHKマイルへの前哨戦でここを使ってきたか。ドルチェモアを始めとした朝日杯組がその後奮っていないこと、朝日杯で強い競馬をしたレイベリングが共同通信杯で負けすぎなことからも中距離のここは一段メンバーレベルが上がるイメージ

トップナイフ

勝ち味に遅いが3歳牡馬戦線では一線級と言っていい。これまでノリさんが控える競馬でじっくり競馬を教え込んでいたが、加速が鈍いタイプで控えても良さが出ない。弥生賞でも直線で内がなかなか開かずにアクセルを踏んでいけなかった。クラシック本番ではおそらく変に控えずにマイペースで前に行き粘り込む戦法に切り替えてくる。このメンバーなら足りる

ファントムシーフ

ホープフルSではイン前有利でイン前追走だが、出負けして位置取りが少し後ろになってしまったことや直線で前が開かなかったことなど見直せる部分もあった。共同通信杯でも前で競馬し最後はタッチウッドをかわして勝ちきった。トップナイフと同じようなタイプの競馬をするがこちらはトビが大きく広いコースの方が合いそう

フリームファクシ

これまでの4戦は全て5ハロン60秒を大きく超えるスローからの末脚勝負かつ少頭数のレース。前走も先行してオープンファイアに迫られている。折り合いも難しそうに見えて逃げたくない。鞍上にレーンで人気するなら疑ってみても

ベラジオオペラ

これまではスローからの瞬発力勝負で強さを見せていたが前走スプリングSではハイペースを控えて追走し突き抜けたことでハイペース対応も苦にしないことを証明。グラニットが緩みのないペースで逃げたことで追走できない馬は振り落とされた形。重馬場もこなせるが良馬場の方が良いはず。距離延長も問題はなさそうでここでも十分勝ち負けできる

ホウオウビスケッツ

逃げることもでき好位で粘り通すこともできる。ハイペースもスローペースも問題にしない。前走スプリングSではグラニットがつくった前傾ラップを高い位置で追走して2着。着差以上に強い競馬

マイネルラウレア

前走若駒Sでは前残りの展開の中後ろから1頭違う脚で差し切って突き抜けた。ただ2着馬は弥生賞でタスティエーラやトップナイフとは相当差のあったワンダイレクト。少頭数の経験しかないのもマイナス

メタルスピード

ハイペースの前傾ラップを追走し後方から突っ込んでくることができる馬。前が速くなる展開なら重賞は勝てそう。シルバーステートの牡馬は渋った馬場に強い印象②

ラスハンメル

ドスローの楽逃げならば残せるが今回は他に逃げそうな馬も多く厳しい

ワンダイレクト

前走弥生賞は出負けはしたが展開に恵まれながらの3着で現時点ではタスティエーラとトップナイフには力負け

まとめ

*能力比較のみで評価。TBと展開で上げ下げ

◎候補
ソールオリエンス、タスティエーラ、トップナイフ、ファントムシーフ、ベラジオオペラ、ホウオウビスケッツ

△候補
ウインオーディン、グリューネグリーン、シャザーン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?