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【F1 2020新車レビュー】マクラーレン新型マシンMCL35を徹底考察

2月13日マクラーレンの2020年シーズンに挑む新型マシンがLIVE配信で公開されました。攻めるのか?守るのか?どっちだ!?

■チームデータ
 運営企業 :McLaren Racing Limited
 チーム名 :マクラーレンF1チーム
 シャシー :マクラーレン
 エンジン :ルノー

■背景
 19シーズンはルノーエンジンを積むカスタマーチームながら、ルノーワークスを上回る速さを見せ、トップ3に次ぐコンストラクターズ4位を獲得したマクラーレン。
20シーズンに向かうにあたり、かつてザウバー、フォースインディア、トロロッソでマシン開発をしていたジェームス・キーが初めてデザインするマシンで挑む。トップ3を食うための攻めに出るのか?第二集団のトップを守るのか?どんな意志が見られるのでしょう。

■新車(MCL35)

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■ファーストインプレッション
ファーストインプレッション。意外と固くいった?ただし、やみくもに攻めた開発をするよりも、明らかに効果が出そうな部分に絞ってタイムを縮めに行く。
つまり、今いる位置を投げうって勝負に出るよりカスタマーチームとしてのトップポジションを奪いに行ってる感じでしょうか?
ワークスではないので厳しい部分も垣間見えたのでしょうがない部分もあるのかと。

と、カラーリング。。。パパイヤオレンジを復活させてからと言うものずっと……な感じ。
19シーズンマシンは少し良くなったかなと思いきや。
MCL35は、ここオレンジ!ここ黒ー!ここ青!的な
機能的なデザインと美的なデザイン。
違う人が担当していると思うけれど、最終決定者のセンスが問われるわけで。。

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19シーズンマシン(MCL34)と20シーズンマシン(MCL35)の比較
ノーズ部分とサイドポンツーン付近を中心に考察。

1、ノーズを更に細く
昨年もノーズを補足する方向で開発していたが、今シーズンも注力した部分はこのノーズ部分と行って良いと思う。前面から空気を取り入れることで得られるアドバンテージに開発の多くのリソースを投下したといっても良いのでは。
まずAの部分比べてみるとノーズを更に細くしていることがわかる。
ただし、メルセデスやレッドブルとは若干思想が違うようでノーズの先端から空気を制御したい。大量の空気を取り入れて制御するよりも、制御した気流を取り入れたいという気持ちをかじる。

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ノーズ先端のエアインテーク部分も積極的に空気を取り入れるよりも、しっかり制御した空気を取り入れたいという印象。
ただし、それであればフェラーリのように横方向の整流版でトンネル効果を狙っても良かったのでは?とも思う。
また、ノーズ先端にエアインテークは無いので、ノーズ内部には空気を流していない模様。

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2、下側に気流を流す意図が明確なサイドポンツーン構造
②の部分とその下の部分を見ると明確に再度ポンツーン下部を意図的に絞り込むことで空間を大きく取り、空気を流す意図。ノーズを細くしているので当然か。

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注力した、というか出来たのは、サイドポンツーンのしたの絞り込みまでか?
昨年マシンと比べても空気の流れも上部で処理して下部をつぶす設計になっている。
ただし、残念なのはそれ以降がほぼ絞り込めていない。
エンジンの大きさやパッケージをマシン開発とともに進めることが出来ないカスタマーチームの限界と割り切っている感じ。

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■総括
かつてはマクラーレン・ホンダ、マクラーレン・メルセデスとしてF1の雄だったマクラーレンも今はメルセデスのワークス参戦。ホンダとの提携失敗で自らカスタマーチームであることを認めた印象。
中堅チームのマシンを開発していたジェームス・キーという開発者の能力、そしてかけられるコストもワークスやレッドブルとは一段下がること。
その中でトップ3に次ぐチームをしっかり抑えていこうというスタンスは個人的にはがっかりするけど、理解できる。

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