日本仏教に決定的に欠けているものは何なのか。

『WEBサンガジャパン』に好評連載中の山下良道『令和の時代の「仏教3.0」シーズン４」（https://online.samgha-shinsha.jp/contents/eaf74bfffdcd）の終了と、2022年1月から始まるシーズン５の重要な予告として、オンラインイベントを開催します。

https://peatix.com/event/3115803/view

幻冬舎新書『アップデートする仏教』で仏教3.0の狼煙を上げ、同時代の改革者として日本仏教を揺さぶり続けているのが、山下良道師です。

山下良道師の師であり禅の修行道場である安泰寺の第六代住職の内山興正老師の哲学を紐解きながら、現代日本仏教の変遷をその変革の当事者としての視線から綴る同時代仏教エッセイ。足掛け三年の連載で語られた個人史と仏教史の織り成す物語は、いよいよシーズン５
を迎えます。

ここで、これまでの連載を振り返ってみたいと思います。
雑誌掲載時は各回タイトルはないですが、今回あえてつけてみました。

連載第１回（シーズン１）
2019年夏Vol.33掲載
「元号と日本仏教アップデートの不思議な相関」
じつに、令和元年の企画として始まったこの新連載は、何と元号の話から始まったのでした。さすが山下良道師、いきなり元号とはそんな牽強付会な、との予測を裏切り、日本仏教のアップデートが符合しました。
昭和＝仏教1.0
平成＝仏教2.0
令和＝仏教3.0
見事に整理される仏教の変革の同時代性。そして3.0展開のヒントこそ、内山興正老師の「自己曼画」に秘められているのでした。

連載第2回（シーズン２）
2020年冬Vol.34掲載
「不思議と懐疑を超克する第三の道」
そしてこの年の10月22日に行われた、令和天皇の即位礼正殿の儀の日の虹の不思議。ご記憶にある方も多いでしょう。荒天のこの日、徳仁天皇の儀式のときに一転にわかに晴れ渡り虹がかかるという神話的な風景に立ち会わされたわけです、私たちは。
ここに不思議を見出すという、妄想。この不思議を戯画とする懐疑。

不思議の非合理性が唯一許される領域、それが宗教ではあるわけで、消えゆく世間で世間知の合理性に従っていたら、世間を超えた真理には到達できないよというのが、宗教的な立場だと山下さんは言います。

その一方で、とはいえ論証されない真理はどうなのか、聖書と言い法華経と言い、妄想世界の産物ではないか。そんなものは合理性を旨とする理性は受け入れられない。却下！　という立場が私たちの世界であるともこの連載は言うのです。

そして、非合理を退けるでもなく、非合理を猛進するでもない、その対立を超克する第三の道をわれらは歩もう、と日本仏教の変革者は宣言します。

その第三の道とは何か。それは、宗教的テキストの読み方の問題であると。
そして、不思議と懐疑とその超克としての第三の道の三つが統合されているのが、なんとまたしても内山老師の自己曼画であった、と。

この整理から、ようやく「本当の宗教」の話ができる土台が立ち上がる……。

連載第3回（シーズン３）
2021年冬Vol.36掲載
「追悼・島影透　日本仏教の新たな次元への道のり」
いよいよ、本格的な論述か、という2020年、サンガの島影透社長の急逝という一大事に私たちは立ち会います。島影の重要なメンターであった山下良道師は、島影の訃報に接して、あらためて平成仏教史の振り返り、ティク・ナット・ハン師と内山光照老師が重なる地点へと私たちを導きました。

そして、この連載第3回を掲載した号が刊行された直後、サンガは営業停止したのです。

しかしサンガは、仏教のアップデートを目撃し続ける任を負うべく、サンガ新社として甦り、この連載も『WEBサンガジャパン』の配信記事として、再開されたのです。

再開第1弾のシーズン４（全8回／連載第4回に相当）
オンラインサンガで配信
故・島影氏の墓前への参拝から、現代仏教史のコンテクストを整理。自身の葛藤の解決の道として、ミャンマー修行に行き着き、そこでの決定的な体験の予告までを描出。シーズン４の終了となりました。

※シーズン４は全8回。第1回は全文無料公開です。（https://online.samgha-shinsha.jp/contents/eaf74bfffdcd）
※第2回～第8回はオンラインサンガ（月会費：5,000円）に加入するとお読みいただけます。（https://online.samgha-shinsha.jp/）

いよいよ2021年1月から連載の締めくくりシーズン５がスタートします。
日本仏教に決定的に欠けているものは何なのか。

連載を未読の方も、連載読者も、日本仏教の「今」にご興味のある方はぜひ、アップデートを開拓し続ける山下良道師の、同時代を総括するこのイベントにご注目ください。

【開催概要】

山下良道先生zoomイベント
連載「令和時代の仏教3.0」シーズン４終了記念
仏教アップデートの同時代性を語る

2022年1月8日（土）
13：30～15：00開催

下記よりお申し込みください。

https://peatix.com/event/3115803/view

【プロフィール】
山下良道（やました・りょうどう）
Sudhammacara Bhikkhu

1956年、東京都生まれ。鎌倉一法庵住職。東京外国語大学仏語科卒業後、曹洞宗僧侶となり1988年アメリカのヴァレー禅堂で布教、のち京都曹洞禅センター等で坐禅指導。2001年ミャンマーで具足戒を受け比丘になる。現在はワンダルマ仏教僧として鎌倉一法庵を拠点に国内外で坐禅指導を行う。主な著書に藤田一照師との共著『アップデートする仏教』（幻冬舎新書）、藤田一照師と永井均氏との共著『〈仏教3.0〉を哲学する』（春秋社）、『青空としてのわたし』（幻冬舎）、『本当の自分とつながる瞑想入門』（河出書房新社）、『「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える』（集英社）、『光の中のマインドフルネス』（サンガ）がある。

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【オンラインサンガのご案内】
◆オンラインサンガ会員価格：各チケット半額
サンガ新社の会員制オンラインコミュニティ「オンラインサンガ」（月会費：5,000円）にご入会されますと、チケットが半額でご購入いただけます。
ご入会は下記サイトよりどうぞ。
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