見出し画像

スマナサーラ長老のからのメッセージ

開始7日目、たくさんのご支援をありがとうございます!

サンガ新社の新しいクラウドファンディング「スマナサーラ長老『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』を紙書籍で刊行します!」が、スタートしてから7日目となりました。

ご支援金額は86万円を超え、支援者数は98人となっております。応援を誠にありがとうございます!

さて、この『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』再刊行プロジェクトをスタートするにあたり、たいへん光栄なことに、アルボムッレ・スマナサーラ長老からメッセージをいただきました。

メッセージはプロジェクトページにも掲載しておりますが、「無常・苦・無我」を学ぶことについて、何度も繰り返し読み返したい貴重なお言葉です。そこで以下にご紹介させていただきます。

アルボムッレ・スマナサーラ(初期仏教長老)

サンガ新社から、『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』がクラウドファンディング出版の形で再刊されるそうです。これらの本が書店等に並んで、改めてブッダの教えの真髄を多くの人々に知ってもらえるようになるのは、大変有意義なことだと思います。

無常・苦・無我とは、お釈迦様が真理として語られた3つの概念です。「存在とは何か?」という問に対しては、「すべての存在は無常・苦・無我である」と答えることができます。言葉としては3つですが、これは理解の仕方の違いにすぎません。「すべての存在は無常・苦・無我の3つの立場で理解できる」ということで、意味は同じなのです。

大乗仏教では、無常・苦・無我を「空(くう)」という一つの単語でまとめることがあります。「空」という単語はブッダも使っていましたが、ブッダはあまり概念を抽象化したくなかったんですね。ですから、一般人でもそれなりに理解できる無常・苦・無我という言葉を使って存在の姿を説明しているのです。

無常・苦・無我を知り、納得したら、人々は心が解放されて解脱に達します。すべての生きる苦しみがなくなります。

生きる苦しみというのは、「生きているんだ」「私がいるんだ」「物があるんだ」という考えから出てくるものです。しかし、「物があるんだ」と言っても、物はない。「私がいるんだ」と言っても、そんなものはない。すべては無常で流れているので、そのような固定した概念は絶対に作れないし、使えないのです。

生きることについての問題は、「自分がいる」という気持ちが消えたところですべて解決します。人は存在を観察して、この法則を発見するのです。
「世界は無常・苦・無我である」と言いますが、自分自身も世界の一部です。ですから「自分も世界も、すべてまとめて無常・苦・無我である」ということを発見して体験してほしいのです。

本の中では、できるだけ頭で理解できるように工夫して書いていますが、皆さんにはそこから一歩踏み出して、実際に無常・苦・無我を体験してほしいと思っています。「地球は丸い」と言うことは簡単ですし、説明もできますが、宇宙に行ってみるのが一番楽チンです。実際に宇宙から眺めてみれば「地球は真ん丸だ」と簡単に発見できます。

そんな感じに、自分で体験してみてください。特に「無我」については説明すると難しくなるのですが、体験してしまえば、しごく簡単です。「無常=苦=無我」なのです。仏道を実践する人は無常・苦・無我のどれかを体験します。どれかを体験すれば、それで真理を完全にわかったことになるのです。

無常・苦・無我が分かれば、お釈迦様がおっしゃったことはすべてわかったと自慢できると思います。経典は膨大でたくさんありますが、無常・苦・無我はその真髄です。
3冊の本に書いてあることは、そのとおりにしなくてはいけない神の言葉ではなく、人間が考えて書いたことです。ですから、内容を鵜呑みにするのではなく、自分自身の観察能力や経験を活かして、自分で理解してみてください。そうすれば、精神的にとても役に立つ読書になるだろうと思います。

クラウドファンディングの最終日は「11月5日」です!

今回のクラウドファンディングは「11月5日(日)23時59分まで」です。

「無常・苦・無我」を理解し、人生に活かしていくために、スマナサーラ長老の『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』の3冊をしっかり皆様にお届けしていこうと思います。最後までどうぞよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?