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語呂合わせが好き。

今でこそ、車の中での楽しみ方は多様にあるが、わたしが子どもの頃、車の中でのアミューズメントといえば、兄弟とする “しりとり” か “なぞなぞ” 、行き交う車のナンバーを見てつくる “語呂合わせ” か、といったところだった。

語呂合わせ、けっこう好きだ。

昨日書いた記事を書いた時点では、

野田くんが高校に行ったのかなんだったのか記憶にない状態だったが、あの後、断片的な記憶がいくつかよみがえってきた。
野田くんは高校受験をした。
受験票が配られたとき、彼は同じクラスで、席がわたしの後ろか前かだった。勉強はあまり好きでなかったと思うが、受験するということに対してすごくドキドキしていた彼を思い出す。
もちろんわたしもドキドキしていたのだが、配られた受験票を見て、勢い良くわたしに話しかけるほど彼はいつもと違うテンションだった。
思いがけず彼がわたしに話しかけた言葉はこうだった。
「やベー!見て!“1051”。イチオーコイ、だって!」
受験番号を瞬時にうまいこと語呂合わせにし、嬉しそうに言った後、ひとり勝手に落ち込んでいた。
イチオーコイ、って、試験だけは受けさせてやるぞ、てな解釈に捉え、頭を抱えていた。
わたしは、その瞬時の語呂合わせに嬉しくなって
「それだけ頭回転してれば、受かる!イチオーコイ、って、来い!って言われてるんだから、絶対受かる!」と、どこから目線かわからないが、かなり無責任に言い切っていた。
彼はいつもの照れ笑いで受験票を眺めていた。
・・・それで、彼は結局その高校に合格した。その後、卒業まで通ったかはわからないけど。
自分の高校受験の受験番号はすっかり覚えていないが、彼の番号が “1051” だったことは昨日はっきりと思い出した。

そんなふうに語呂合わせは好きだったが、歴史の年号の語呂合わせはトンと苦手でまったく覚える気が湧かなかった。

歴史もきちんとストーリーとして学べばおもしろいと今は思うのに、あの語呂合わせで覚えよう、とピンと来ない語呂合わせで言わされるのは、わたしにとっては余計に歴史嫌いになる要因だったと思う。

そんな語呂合わせLOVERなわたしだが、大きな間違いをしたことがある。
正確には語呂合わせではないけれど、通信手段としてポケベルが主流だった時代の数字文字の読み間違いだ。
片思いの相手から “91 1101” という番号が送られてきたことがあった。
わたしは完全に恋に恋していたのでそれを 「コイ アイタイ」 と変換し、友達との約束をキャンセルして彼のバイト先にすっ飛んで会いに行った。
そこできょとんとされ、読み間違いだったことに気づく。
冷静に考えれば 「コイ(来い)」 は “51” だ。
野田くんの受験番号 “1051” の通りだ。
なんなら、その頃は 「コ」 は 「 ]」 というカッコの後ろ側を使うようになっていたくらいだから “ ]1” が一番正解の 「コイ(来い)」だ。
そんなことは百も承知なのに “91” を 「コイ(来い)」と読みたかったのはわたしだ。
ちなみに正解は 「クビ イタイ」 だった。
たしかに “1101” を 「アイタイ」 と読むのもかなり都合がいい読み方だ。 
切なすぎる読み間違いだった。
もちろん、その片思いは叶うことはなかった。

今はいろいろすっかり便利だけど、ポケベル時代の
ストレートすぎないやりとり。
想像力をかきたてるコミュニケーション。
わたしはけっこう好きだったな。(自爆してるけど)

それでも今日も今日とて、素敵な数字並びについ喜んでしまう。
わたしは、まぎれもなく語呂合わせ好きだ。


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サミダレ

たわいない日常の中にある、くすっとすることや、ちょっといい話が好き。 書くことも好きだったような気がして、noteを書いてみています。
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