自己紹介(1)

 前回の記事は自己紹介と銘打っておきながら自分のことをちょっとしか話していなかったので、名刺代わりにこれまでの経歴を書こうと思います。

「プロデューサー」になった日

 私がアイマスにきちんと触れたのは、2015年の9月中旬でした。ひょんなことからリリース直後の「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(通称デレステ)をインストールしたのです。当時はアイドルが歌って踊る音ゲーとして、ちょこちょこ遊ぶ程度でした。しかし、転機が訪れます。
 突然ですが、私は眼鏡をかけたキャラクターが大好きという傾向があります。デレマスのアイドルだと、絶対に外せないのが上条春菜さんの存在です。彼女がどんな人か簡単に説明すると、眼鏡大好きで人にかけさせる用の眼鏡を持ち歩いている女の子です。

↑デレステイベントコミュ『Snow Wings』5話「まぁまぁ、眼鏡どうぞ」より。もはや彼女の代名詞となっているセリフ。

 しかし、私は彼女が眼鏡がそこまで好きな理由が分からなかったし、めっちゃ押し付けがましいなと正直思っていました。でもふーんと言いながら彼女のイベント報酬は取りました。ルームにもずっと初期レアリティの上条さんが鎮座していました。それくらいの距離感でした。
 そんなある日、Twitterを眺めていると、あるツイートが流れてきました。大体の内容は「上条春菜は視力が悪くてうつむきがちだったが、眼鏡によってそれを救われた」というものでした。しかも公式のゲーム(「アイドルマスターシンデレラガールズ」(通称モバマス)のアイドルプロデュースというイベント)のスクショでした。その情報は私にとって衝撃でした。眼鏡を配り歩く上条さんの姿は、私の目には明るく性格に映っていたからです。
 急いでアイドルコミュを読み返すと、そこにいたのは自分に自信のない一人の女の子でした。

↑デレステアイドルコミュ「上条春菜とのメモリアル1」より。眼鏡アイドル特訓後に眼鏡外さないで派には恐ろしい話だが、彼女はほぼこのコミュのためだけに眼鏡を外した差分が作られている。

 「眼鏡の君を採用」の言葉が、想像よりも遥かに重要だったことに気付かされました。そして、彼女のライブ(音ゲー部分)失敗時のセリフを知ったとき、私は彼女のプロデューサーになろうと決意していたのです。ここらへんは、デレステをプレイしている方は実際に上条春菜さんのメモリアルコミュを見ていただけると幸いです。Needle Lightイベントも最高なのでそちらも是非。
 私は、アイドルにはこんなに大事なエピソードがあるのにそれを知ろうともせず、アイドルかわいいとかこの子は変だなとか思っていた自分を恥じました。こうして、好きなアイドルのエピソードは全部追いたいプロデューサーが誕生したのです。


ニコニコ動画で深淵を覗いた

 デレステを始めてから、おおよそ1年が経っていました。私はスカチケで上条さんをスカウトし、デレ4thライブ神戸1日目のLVに参加するほどになっていました。どうしても、ライブの姿を見たかったのです。結論だけ言うと、私はそれで満足できませんでした。
 ライブを見た数日後にはモバマスのアカウントを作っていました。この背景には色々事情があるのですが、カードを集めたいとかの他に大きい理由として、シャイニーナンバーズを聴いてみたいというのがあったと思います。
 当時、シンデレラガールズ総選挙はモバマスのみの開催でした。そのため、新しくボイスを獲得したアイドルの声のお披露目(※意図的に伝わりやすい表現にしています)は先にモバマスで行われており、デレステのみユーザーの私はどうにかして声を聴く手段を探し、現代っ子の私はまずゲームを始めるのではなくニコニコ動画へと赴きました。
 そして、私は深淵を覗くことになりました。なぜなら出てきたのはこの動画だったからです。

↑「しゅがーボンババアマン」キャベツ氏の作成したMAD。佐藤心のボイス実装直後に投稿されたもの。2019/8/24現在、100万再生を突破している。嘘だろ……

 再び唐突ですが、私はMADの類が大好きです。幼い頃に見たグルメレースのMAD群に感銘を受けてからというもの、たまに癒しを求めて人気の動画を見るくらいのことをしていました。Z会MADは完成度の高い作品が多くてオススメです。その上、私は笑いのツボが浅いという得なのか損なのかよく分からない性質も持っており、つまり、「BBEMYBABY」にまんまとハマってしまいました
 「BBEMYBABY」の詳細はここでは省きますが、この頃一大ブームになっており、私は空いている時間があればこのタグか「アイドルマスター」のランキングばかり見るようになってしまいました。そして、現れたのがこの動画です。

↑『浅利七海合作』黒土氏の合作動画。合作と銘打っているが、ほとんどのパートを黒土氏が作成しているため「一人合作」と呼ばれている。

 浅利七海合作を初めて見たとき、私は「次に続いてくれる動画が出てくれ!」と強く願いました。一人のアイドルに声をつけたい、注目して欲しいというメッセージを、他のアイドルでも見たかったからです。え、ただのネタ動画じゃないか?という方もいるのかもしれませんが、きっかけはどうであれアイドルを知れてかつ面白い動画がたくさん出てくれるのが本望だったのです。本当に。その後、実際〇〇〇〇合作という同じような趣旨の動画が次々上がって、私はそれも同時に追うようになりました。それらは俗に「アイマス一人合作シリーズ」とも呼ばれるようになりました。ここから数多くのアイドルのことを知り、語るプロデューサーの熱量を感じたり、ネタから真剣なものまで沢山の動画で笑わせてもらったりしていました。

アイドル広報見習いとして

 話は変わって、私はデレマスの担当アイドルが上条春菜さんの他に二人います。そのうちの一人が北川真尋さんです。
 真尋さんはゲーム世界の外で、正直あまり知名度がありませんでした。彼女自身はとても魅力的なアイドルなのですが、2016年冬、なんと北川真尋さんのカードの背景に写っていたおじさんがグランブルーファンタジーのコラボで敵として実装され、ストーリーには真尋さんが一切出てこないという事件が起きました。しかもおじさんにボイスまで付きました。
 私はアイドルが異世界に行ってうんぬんみたいなトンチキな話が大好物なので、シンデレラファンタジーに備えてグラブルのアカウントを作って待機していたほどでした。ネタとして消化するにもおじさんのMADがめちゃくちゃに流行ることはなく、アイドルとの導線も薄く、このままでは背景のおじさんの方が一人歩きして、真尋さんの知名度を抜いてしまうのでは、そう危惧するほどでした。
 いつしか私は、北川真尋さんの知名度を上げたいという野望を抱くようになりました。そしてそれは前述の経験から、アイドルのことを深く知って、担当としてアイドルを語ることで成し遂げたいと考えるようになりました。
 しかしながら、私は動画編集技術がない上に死ぬほど飽き性なので、現在も一人合作に続くことはできていません。でも一丁前にアイドルについて語れるプロデューサーの友人が欲しいと思った私は、「アイドル広報見習い」という肩書きを勝手につけて、SNSやブログのアカウントを作り、アイドルについて意見交換や情報発信をしていくことにしました。
 2017年春、アイドルマスターの話ができる場所を作ろうと思っていた私は、ふと思いついてマストドンのサーバーの一つ、im@stodonに登録しました。どんなところなのかはサーバー説明の方が適切なのでそちらにおまかせしますが、私はここに参加してから昼夜問わずネットで誰かとチャットする楽しさにどっぷりハマり(多分ネットで青春を送っていた方々には伝わる感覚だと思いたいです)、ついでにLV参加確率が2倍になりました。
 ここで私が学んだことは、他の人が自分と同じ沼にハマるのを見るのが大好きだし、沼にハマるのは気持ちいいということです。ほんまか?
 2017年冬、拡散力を高めたかった私はTwitterとはてなブログをはじめました。ブログでは「北川真尋を知ろう。」というシリーズを連載していましたが、割とすぐに失踪しました。
 それから現在に至るまでは、自分のアイマス観において特に大きなできごともなく、Twitterで時々担当アイドルのことをつぶやいては、ちょいバズを期待したり、他のプロデューサーさんが見るアイドル像にうんうん頷いたり、担当の名前をパブリックサーチしてはRTやいいねをする生活を送っています。私のTwitterはプロフィールにリンクがありますので、そちらから飛んでいただけると幸いです。


待って、シャニマスの話してなくない?

 そうでした。この話は元々別の機会のためにあたためていたものだったので、ついこんなに書いてしまいました。
 あまりにも長いので、シャニマス編は次回の記事に回すことにします。ハマるきっかけになったコミュの話とかもしたいですね。
それでは、また次の記事で。

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