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ファン感謝祭 ストレイライト芹沢あさひプロデュース編 感想 前編

 こんにちは。さみどりです。
 最近“気づきのオタク”という言葉が気に入っています。正確な意味は検索しても出てこないし初出も不明なのですが、おそらく「自分気づいてしまったんですけど、さては〇〇って××なのでは!?」って言うタイプのオタクの言葉なのかなあと思っています。何か詳しい方がいらっしゃったら教えてください。

 さて、今回感想を書くコミュは、プロデュースコミュファン感謝祭編 ストレイライト 芹沢あさひのコミュ群です。
 2019年9月10日、シャニマスにストレイライトの感謝祭シナリオが追加されました。楽しみにしていたプロデューサーさんも多かったことと思います。

 ファン感謝祭編はプロデュース、つまりアイドル育成モードの一つで、アイドルユニットごとのストーリーが展開されるのが特徴です。
ファンに感謝の気持ちを伝えるライブ「ファン感謝祭」に向け、各ユニットがライブの企画・演出をすることになった――という点はどのユニットも共通ですが、各人が想いを抱え、どうファン感謝祭に向かっていくのかはプロデュースするアイドルによって変わってきます。新人アイドルの祭典W.I.N.G.に挑んだ後の時系列として描かれており、活動の中での悩みや成長、そして深まったユニットの関係性が描かれています。
 ストレイライト以外の4ユニットは今年の4月に追加されていましたが……どれも濃い話なので、ちょっと腰を据えて読むのがオススメです。

 最初のプロデュースに選んだのは芹沢あさひさん。理由は好きなので。

 読んだ直後に上げようと思っていたのですが、丁寧に書くために何度も読み返しているうち、考察文になってしまいました。それでも良い方はどうぞ。(最近W.I.N.G.優勝の有無によって感謝祭のコミュが一部異なるらしいという話を見かけましたが、未検証です。当アカウントは全てのアイドルが優勝した状態でプレイしています。)

 以下、ネタバレのため改行(Trueを除く他コミュのネタバレを含みます)










▷空の青さを知る者よ

場所:送迎車内
時間:学校終わり
登場人物:芹沢あさひ、プロデューサー

 プロデューサーが学校終わりのあさひを迎えに行き、仕事現場へ向かうシーン。
 タイトルの「空の青さを知る」といえば、「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」という言葉が思い起こされます。
 あさひは常に面白いことを探し続ける性質を持っていて、気になることがあると探求・研究を繰り返す、しかもそれが苦にならないタイプの女の子です。彼女の性質は「空の青さを知る」、たとえ同じところにとどまらなければならないとしても、何かを極められる可能性の塊です。
 しかし、彼女は井戸から外へ出て、世界を見ることを望みます。さまざまな言動から、アイドルになる前のあさひは、退屈な教室という井戸の中にいたと推測されます。しかし、プロデューサーと出逢ったことで外と繋がりができ、彼女は外の世界から存在を認められるようになったのです。

↑あさひ、なんとなく欅坂の曲を聴いていそうなイメージがある(偏見)

 さて、空の青さだけを知るあさひは、外に出たことで何を見るのでしょうか?


▷The story so far

シーン1
場所:事務所
時間:昼
登場人物:黛冬優子、和泉愛依

 タイトルは「これまでのあらすじ」。イベントコミュ「Straylight.run()」やW.I.N.G.編から感謝祭までに、ユニットに何があったかというのがわかるコミュです。
 「Straylight.run()」ではその突飛さから注目を集める様子が何度も描かれていたあさひでしたが、バラエティ番組に出演、雑誌やドラマの撮影などなどに引っ張りだこになっており、対する冬優子、愛依は仕事もなくレッスンの日々。いつのまにか、ユニット内での明暗がはっきりと分かれてしまいました。これはプロデューサーのせいでも2人に才能がないからでもなく、この後の2人の言葉から考えると、あらゆる意味で「目が離せなくなる」あさひの性質が、流行勝負の芸能界に突き刺さり、「バズ」ってしまったのだと考えられます。
 ユニット内での人気格差。長期にわたるであろうアイドルのソシャゲ、しかもたくさんアイドルがいるタイプのゲームでするにはあまりにもつらい話ではありますが、シナリオ上は丁寧に描かれており、登場人物もこの現状が最善ではないと考えていることが伝わってきます。
 ここでの冬優子と愛依の話は、彼女たちをプロデュースしたときに書こうと思います。 最後に冬優子の目が涙ぐんでいるところがまた切なさを感じさせます。

シーン2
場所:送迎車内
時間:昼?(シーン1と同時刻?)
登場人物:芹沢あさひ、プロデューサー

 場面変わってあさひのシーン。
 仕事続きでレッスンや打ち合わせのできない日々が続くあさひ。彼女のシーンは文字通り暗雲が立ち込めて終わります。

 シャニマスは特に空をモチーフにした描写が多く、「三峰は雨」のように天気がキャラクターと深く関わりがある場合も多いと感じます。
これをあさひに当てはめると、あさひの朝コミュ「Morning①」で、晴れている=いいことがありそうな予感がする、と言っているので、彼女にとって雨や雲は良くないイメージがあるのではないかとなおさら思ってしまいます。

↑芹沢あさひ共通コミュ「Morning①」より。選択肢で「何か関係があるのか?」を選ぶと……


▷One step

場所:フェス会場
時間:不明
登場人物:芹沢あさひ、黛冬優子、和泉愛依、アイドルファン、関係者、MC

 ストレイライトでフェスに出演することになるも、冬優子はどこか集中できていない様子。その理由はあさひ(の人気)にあるわけですが、あさひは原因に気づくことができません。
 そして本番で冬優子は立ち位置を変更し、あさひがカメラに映るよう振舞います。

↑立ち絵でも冬優子と愛依が見切れている

 この後のあさひと冬優子のやりとりがいつものすれ違いという感じなのですが、あさひはダンスを完璧にすることについては天才なので、冬優子を責める意図はなく、なぜ練習になかったポジションにしたのか純粋に疑問に思っているだけだと考えます。また、後でも出てきますが、あさひは人気にあまり関心がなかったので、「あさひを見に来ている」ということについて気づけないのと、わざとあさひを目立たせる意味が分からない(理由として、「Straylight.run()」で冬優子を観察した結果、ステージでも冬優子は他人の引き立て役だけに徹する性格ではないと思っている、または努力家だしパフォーマンスで手を抜くことはしないと考えているのかな、と思ったのですが、これはかなり怪しいです)、あたりがあさひの思いだったのかなあと思います。


▷Force

場所:事務所
時間:昼
登場人物:芹沢あさひ、黛冬優子、和泉愛依、プロデューサー

 ストレイライト3人で感謝祭の打ち合わせをするシーン。
 愛依にバラエティ番組での活躍を褒められ、「トップアイドルってカンジ」と言われたことに対し、あさひは考えこんでしまいます。この脳内は、リハーサルの際に語られます。


▷リハーサル前・リハーサル後

場所:感謝祭会場?
時間:不明
登場人物:芹沢あさひ、プロデューサー

 リハーサルで完璧なパフォーマンスをしたあさひ。
 しかし、あさひは一つの疑問に行き当たります。

 ここで少し前のコミュに戻りますが、「ワンステップ」といえば、思い当たる文章があります。オーバーキャストモノクロームの衣装コメントです。あさひの衣装コメントは次のようになっています。

ワンステップ。この空の上には、何が?

 衣装の実装当初、このコメントを見たときは空=アイドルを探求し飛んでいくことを想像していたのですが(特にあさひは「空の青さを知る」タイプなので)、感謝祭を読むとこの印象は変わってきます。オーバーキャストモノクロームは「The story so far」の終わりに出てきた一面の曇り空、今のあさひは空の上を想像することができなくなってしまったのです。

 これが意図的ならシャニマスこわ……(大好きですありがとうございます)


 そんなところで前編は締めたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。


おまけ

 ストレイライトのCDが発売中です。試聴はこちらから


○今回取り上げたコミュ
「アイドルマスターシャイニーカラーズ」
・芹沢あさひ共通「Morning①」(2019/4/1実装)
・イベントコミュ「Straylight.run()」(2019/6/30実装)
・芹沢あさひ283プロダクション ファン感謝祭編(2019/9/10実装)
引用文の書いていない画像は、題字のコミュの画像です。

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