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37.ブラックな社長と、グレーな弟子にお会いしてきました。

昨日、西村幸志郎さんの粋な計らいのおかげで、西崎康平さんともう一人の学生(DJ RECRUIT、本名はまなみさん)と4人で大阪で昼食を食べることができた。

康平さんは滅多にお会いできる方ではないし、ましてや一緒にいお食事をする機会なんて今後ないと思っていたので、とても貴重なチャンスを頂いた。

今回はそこでお聞きしたことの話をしたい。

■なぜお会いすることができたのか

まず、お二人に直接お会いするまでの流れについて話したい。

きっかけは、幸志郎さんのツイートだった。

このツイートを見た私は食いついた。

というのも、私はもともと人から影響を受けることや人と話す中で学ぶことがすごく多いと感じており、特にそれが社会人の方やさらに言えば経営者の方であればおのずと吸収量も上がる。
そういった理由で、人と会ってお話しできる機会は逃したくないと感じていた。

さらに言えば、今成長が止まらないTOMORROWGATEの社長 西崎康平さんと、北海道の老舗建設会社 西村組の若頭である西村幸志郎さんとは、今回のチャンスを逃せば今後一生会えないだろうとも思った。(私は現在沖縄の大学に通っており、特に幸志郎さんとは物理的距離も遠い)

以上の理由で私はツイートにリプライを送り、まなみさんとふたりで、お二人の昼食にお邪魔させていただくことができた。


昼食をご一緒したのは7月17日。
私もまなみさんもその前日から大阪に来ており、幸志郎さんとお会いしたり、他のTwitterを通して仲良くなった方々とお会いしていた。

康平さんと4人で昼食を食べられる話を頂けた時点でTwitterの可能性はすごいと思っていたが、やはり以前から仲良くしていただけている方と直接お会いし、就活やキャリアや今の悩みについて話すことができる時間がとれたことはすごくうれしかった。


12時に心斎橋にあるTOMORROWGATEのビルの前で康平さんを除く3人で集合し、2階にあるオフィスに。

エレベーターから降りた瞬間から真っ黒で、世界観に引き込まれた。
例えるなら、ディズニーランド。舞浜駅を降りた瞬間から、夢の世界が広がっている。ゲートを潜り抜けるまでに私たちは魔法にかけられる。
TOMORROWGATEは、エレベーターを降りた瞬間から、「カッコいい」の世界に引き込まれる。
なるほどファンになる学生も多いわけだ。

そこからオフィス内をぐるりと案内していただき、会議室に通され、康平さんを待った。


■ブラックな社長

数分すると康平さんがいらっしゃって、私たちはすぐ近くのカフェでランチをした。
そこでは、康平さんの経営についてのお話をしていただいたり、私たち自身の相談に乗っていただいた。


その中で意外だった話は、康平さんはあまり冒険的な経営はしない、という話だった。

例えばTOMORROWGATEが初めて借り入れをしたのは会社設立から7年目だったり、身の丈に合わないような大きな投資はしなかったり。
そうすることで事業の成長スピードは落ちるのかもしれないが、おかげでTOMMOROWGATEは倒産の危機や、社員さんの家族が路頭に迷う危機に会うことはなかったと言う。

リスクは最小限に、身の丈に合った経営を。

挑戦を続けるTOMMOROWGATEの姿勢からは意外だったが、資金面で冒険をし過ぎないからこそ安心して挑戦ができ、そしてその姿勢のまま10年会社を存続させれているのだろう。


話の中で、すごく個人的な相談をしてみた。
私の話になるが、少しだけ読んでほしい。

私は、誰かの「やりたい」の背中を押したいと考えている。
資金面や情報面、人脈などで、「やりたい」気持ちの後押しをしたい。
そして、いまこうやってnoteを書いている。文章力はある方だと言われる。以前、ある人事さんとの面談のレポを書いた時に、それを見た学生がその人事さんにお話が聞きたいと面談を申し込んだそうだ。
「やりたい」と思った人の夢を私が書けば、それをサポートできる誰かが読んでくれるかもしれない。もしそうなら、今それができるならそれがしたい。でも、今はテスト前ということもあり、課題とテスト勉強に追われていてそれができない。

だから、私は休学して課題もテストも全部おいてそれがしたい。
でも、そこまで決断して、自己満足で終わったらどうしようか。
そこで迷っていることを相談した。

大前提として康平さんは、やりたいと思ったことはやればいいというスタンスをとっている。
しかし、それはすぐにやめられることに限る。すぐにやめられるものなら、違うなと思った時にパッとやめればいい。

だが、休学はそうはいかない。一度申請を出すと少なくとも半年は授業がうけれないし、その分卒業までの時期も延びる。その分慎重に考えた方がいいということで、判断の基準を教えていただいた。

まず最初に言われたのは、「それが将来につながると思うならいいんじゃないか」ということだった。
将来につながるものであれば、卒業までの時間を延ばしてやる価値もあるだろう。そう教えてくださった。

私のやりたいことはその判別が少し難しいような気もする。
将来的に自分がやりたいこと(「やりたい」の背中を押す)にはつながっているが、スキル的につながるかと言われれば疑問が残る。

そのことを伝えると、「最後は自分でそこに覚悟が持てるかだ」と教えてくださった。
時間が無駄になるかもしれない。スキルが思っているほど残らないかもしれない。「それでもやってやるんだ、自分で選んだ道だから」と思えるかどうかだ。

確かにそうだと思った。
実はこの前の日にも社会人の方に相談をしたが、結局大事なのは誰がどういっているかではなく、自分がそれに対し責任をもって熱をかけられるかだ。
誰かがこういったからこうしようと思っていること自体に甘えがあったな、と少し反省した。


もう一人の学生、まなみさんにもいくつか悩みがあった。
今回は就活に関する悩みを一つピックアップしたい。

それは、就活中に「将来について聞かれる」ことについてだった。

まなみさんはDJ RECRUITという名前で、佐賀でDJ活動をされている。
彼女の最初の夢は、佐賀でクラブを広めることだったという。

まなみさんは東京を中心に就活を今まで約1年間やってきたそうだが、将来の夢を聞かれて「佐賀で…」と言うと「いつかそっちに帰るんですね」と言われ、長期的に人材を確保したい企業から断られ続けた。
そこで、なぜそういったことがしたいんだろう?と考えた時に自分は集客がしたいんだと思い、それを話すと「ぼんやりしすぎている」と言われたそうだ。

結局、就職面接のときに将来を聞かれたとき、どの抽象度で話すのが一番いいのかがわからないのが今のまなみさんの悩みだと言う。

それに対し康平さんは、

「別に抽象的でもいいと思うよ。事業プレゼンじゃないしね。
『具体的なことは御社で働きながら模索していきたい』っていえばいいと思う。それで採ってくれないなら、その企業でそれができんってことやから結局あってないと思うよ」

とアドバイスしてくださった。

まなみさんは合うと思った企業も、内定をいただいている企業もないことから、このまま独立も考えているそうだ。
しかし、このままどこの企業にも入らずに独立してもいいのかという思いもあり、就活をやめきれずにいるそうだ。

康平さんも、一度企業に入ってからTOMMOROWGATEを立ち上げられているが、企業に入ったことで仕事がどう生まれるかお金をいただくとはどういうことかを学べたり、起業してすぐは前職からついてきてくれたお客さんがいたことによってお金が回っていたというメリットもあったという。

就職するメリットと、でも企業がない矛盾に、まなみさんはどう決断していくのだろうか。


康平さんの今までの話を聞きつつ個人的な相談がでいたことで、悩みをどう考えていけばいいのかがわかったと感じた。
あとはこれを自分とどう向き合い、どう行動していくか。
これからの私たちの行動次第で、今回のランチタイムの価値が変わってくると思っている。
せっかくつかみ取ったチャンスだ。一緒に昼食を食べられたことで満足しないようにしたい。



■グレーな弟子

さて、ここまで康平さんのことばかり書かせていただいたが、しっかり幸志郎さんについても書きたい。

先ほども紹介したが、幸志郎さんは北海道にある建設業、西村組の次期社長だ。現在は西村幸浩さんが社長をされており、幸志郎さんは西村組の採用担当として奮闘してらっしゃるそうだ。

そして、忘れてはいけないのは、幸志郎さんが康平さんの公認弟子であることだ。
「公認弟子ってなんやねん」
私が幸志郎さんをフォローしたのも、その興味からだった。


そんなお二人が出会ったきっかけは、やはりTwitterだったらしい。

幸志郎さんが康平さんにリプライを送り「一緒にやりたいね」という話から、幸志郎さんはすぐに康平さんにDMをしてその日のうちにZoomで話したそうだ。
そのままTOMMOROWGATEと西村組が契約を結ぶ運びになり、Zoomから1,2週間後、康平さんが直接北海道に出向いて幸志郎さんとお話しした。その際、幸志郎さんのまっすぐな想いなどを康平さんは「面白い」と感じたそうだ。ただ、技術的に不足してい物がある。そこを補いたいと感じたそうだ。

「経営者は自分の技術や知恵を下の世代に教えたい、この人に引き継ぎたいと思うようになる」とよく言われているそうだが、康平さんは幸志郎さんに出会うまでその感覚になったことはなかったそうだ。

幸志郎さんは、Twitterで見ているとすごくかっこいいだけの人に感じるが、師匠の前ではすごく緊張したり、学生と自分を重ねて応援してくださったりとものすごく人間味がある。ものすごく深い方だ。
康平さんが幸志郎さんを公認弟子にしたことも、話していればすぐに理解できる。


西村組の若頭(決してヤのつく怖い人ではないよ)としてTwitterを運用している幸志郎さんだが、会社を継ぐことを決心したのは大学4年生になってからだったそうだ。

当時幸志郎さんは、日本一周をしており、その間は自分と向き合う時間も自然と増えたそうだ。
その中で幸志郎さんは自分の人生や生きる意味について考え、3つの答えにたどり着いたそうだ。

・かっこいいこと
・人と違うこと
・(名前の通り)人の幸せを志すこと

そして、「かっこいい」を考えた時、長男なのに実家を継ぐことから逃げている自分はすごくかっこ悪いのではないか?と感じ、継ぐことを決意したと言う。

「現社長の息子」の立場に甘えることなく、そしてこれからの西村組にさらなる改革を起こすべく、今は社員さんに認めてもらうためにもまずは採用担当として実績を出していこうとしている。


ずっと憧れだった康平さん、それからずっとお会いしたいと思っていた幸志郎さんとご飯をご一緒することができ、とても緊張したが、とても有意義な時間だったと感じている。

そして先ほども同じように書いたが、ここからこの経験を活かし、どうつなげていけるかでこの2時間ほどの価値が変わってしまうとも感じている。
だから、今後も誰にも負けない行動力で様々なことに挑戦していきたい。


最後になってしまったが、もしも、西崎康平さんや西村幸志郎さんのことをまだフォローしていない方がいるのであれば早急にフォローしよう。
お二人とも、すごく学びの深いツイートが多い。
お二人の会社のHPのリンクも一緒に掲載しておく。ぜひチェックしてみて欲しい。

↓西崎康平さんTwitter

↓西村幸志郎さんTwitter

↓TOMMOROWGATE HP

↓西村組 HP


■西崎康平さんへ

昨日は貴重なお時間をいただき、一緒にお食事をさせていただいてありがとうございました。

すごく緊張していたこともあり、思うように話せなかった部分もありましたが、すごく有意義な時間となりました。
経営についてのお話や就職についてのお話など、様々なことを聞くことができ、とてもためになりました。また個人的な相談などはYouTubeLiveなどでもしにくいことだったので直接聞けたこともうれしかったです。
今回このお話を聞けたことに満足せず、これからどんどん生かしていきたいと思います。

今回は本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

■西村幸志郎さんへ

昨日は康平さんとのお二人の時間にお邪魔させていただき、ありがとうございました。幸志郎さんとはあと1年ぐらいは会えないだろうと勝手に思っていたので、こういった機会にお会いすることができてとてもうれしかったです。

また、今回のような貴重な機会を学生にも、と思ってくださったこと、本当にありがたく思っております。ありがとうございました。
機会をつかめたことだけに満足せず、これからもたくさん行動して、この2時間弱を本当に有意義な時間だったと言えるようにしていきます。
そして、幸志郎さんのように「自分で選んだ道だから」という覚悟をもって進める道を私なりに模索していきたいと感じました。

昨日は本当に貴重な機会をありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

いつも読んでくださってありがとうございます。