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漫画を描かない漫画家が「Uber Eats」で金を稼いでみた

どうも、白井サモエドです。

先週から「Uber Eats 配達員」と肩書が増えました。どうも、金持ち・モテモテ・漫画家・レンタルスペースオーナー・配達員の白井サモエドです。
3月まで住んでた部屋の下階の老人からは更に「追い出し人・暴力団構成員・密入国外国人ブローカー」という闇の肩書も貰っていたのですが、割愛します。

配達員になった理由は金を稼ぐため。収入の半分以上を占めるレンタルスペースがコロナの影響をモロに受けています。
・3月売上前年比:20%減(26万円の黒字)
・4月売上前年比:90%減(63万円の赤字)

ヒェ〜〜wwwマイナス63万〜〜〜wwwww
この大惨事に抗うべく、国に500万円の融資(借金)をお願いしたり、給付金について調べたりと、出来る限り足掻いてみたので「あとは自分の身で出来るだけ金を稼ぐ!」という心で手軽に始められるUber eatsをすることにしました。

※仕組みや手順を記載するお役立ち記事ではなく、覚書き位の記事です。

登録~配達前日まで

意外と面倒。
18歳以上・スマホ・自転車があればネットで登録可能。顔写真を登録するのだが、以前友達と一緒にタピオカを飲んだ時に撮った写真が一番良い自撮りだったのでソレを使った。後にUberから「ストローが写ってるのはダメ」「背景は白に」「顔の角度が悪い」と注意されたので、白い壁をバックに笑顔で撮りなおした。

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絶対コッチの方が良い写真なのに…。

登録後、「サポートセンターに行って、説明を受けてバッグを受け取れ」と書いてあったので、新宿にあるサポートセンターへ行く。しかし、サポセンは3月30日から休止中。登録手順の更新くらいしろ!!!!

イライラしつつ、調べるとサポートに電話すれば良いとのこと。予約制らしく、いちいちスピード感が無いのが煩わしい。

翌日サポートから電話が来て色々な説明を受け、最後にバッグが買えるamazonのURLが送られた。
お値段4,000円でございまーす!「たけぇ!」と思ったが、Suica と同じ「デポジット方式」で、バッグを返却すれば4,000円は帰ってくるので安心した。

注文2日後の4月10日。念願の「Uber Eats バッグ」通称「ウバッグ」を手に入れたぞ!デカァァァァァイ!!
天板?や底板?の様な板が入っていたが、何の説明もないので組み立てに四苦八苦。先輩Uberが動画を上げていたので、ソレを参考に組み立てた。いちいち不親切なのはなんなの?

配達初日(金曜日)

バッグが届いたので、職場(原宿)周辺で配達をしてみる。興奮と不安が入り混じる中、19時にアプリを起動。下の様な画面が出て、タップをすると「受注」となる。

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【1件目】
ココイチでカレーの注文。
外国人に届けた。初配達が完了して嬉しい。
【2件目】
中華料理。
ココはよく行くお店で店員さんとはいつも二言三言話すから、「Uberでーす!」と入店した時「??」という顔をしていた。
配達した先で鼻と口を塞いで、摘まむ様に飯を取られた。運輸関係者が受けている「コロナ差別」を味わい、一気にテンションが落ちる。
【3件目】
いくら丼。
3.5キロも離れている。勘弁してくれ。
【4件目】
チキン。
3キロ先のホテルニューオータニ。これまた遠い。
Uber を頼む様な金持ち達にメシも食わずにメシを配る。東京のきらびやかな街の光に、僕だけが照らされていない。劣等感と孤独感が増してきたので、家に帰ることにした。風が冷たく、指がちぎれそうに痛い。
【5件目】
スパゲッティ。
帰宅途中に注文を受ける。「バッグを背負って店内に入らないで」と注意書きがあったので、降ろして手にもって入店。若い店員から「バッグ、店に入れないでって書いてるでしょ!?」と嫌味を言われる。「ならそう書いておいた方が良い」と反論してメシを受け取る。「この店には絶対食いに行かない」と心に決めた。配達先は普通だった。

【1日目まとめ】
勤務時間:2時間
走行距離:15キロ
配達件数:5件
売上:3,113円
時給:1,556円

コロナ差別と店員の態度、風の冷たさに言い様もない「惨めさ」を感じた初日だった。辞めたくなる。
折れそうになる心に、アニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』 のED曲を口ずさみながら、月夜の闇を駆け抜けた。

これ絶対Uber Eats配達員の気持ちを歌った歌だって。
サビで「Uber~~~♪」って言ってる。

配達2日目(土曜日)

初日で心が疲れたので、ランチタイムに90分だけ働いた。
ケンタッキー2件とココイチ1件。心なしかUberはチェーン店が多い気がする。

【2日目まとめ】
勤務時間:1時間40分
走行距離:9キロ
配達件数:3件
売上:1,458円
時給:860円

配達3日目(日曜日)

天気が良かったのでランチから配達。家を出て歌舞伎町周辺に向かうと注文がドンドン入る。
バーガーキング、タピオカ、とんかつ、天丼、チーズドッグ、韓国料理、マック、松屋、バナナジュース、鉄板焼き、焼きそば、タピオカ、ラーメン、カフェ、クレープ、ココイチ、松屋、壱角屋、すき屋、マック…。
半分以上チェーン店だった。強いなチェーン。

12時~15時までのランチタイムだけ働こうと思っていたが、注文がひっきり無しに入るのであれよあれよと配達が続く。15時の段階でケツの皮が痛くて辞めたかったけれど、金に目がくらんだ。

新宿から始めたはずの配達は、気が付けば「永田町」や金持ちの住む「白金台」、「品川」「目黒」「恵比寿」「中野」と縦横無尽に走り回った。
明らかに「SEXを終えた後」という雰囲気でパンツ1枚で出てきた男の人が居たりして「配達エロハプニングって本当にあるんだ~」と笑った。女の人が出てきてくれよ!!!!

【3日目まとめ】
勤務時間:7時間
走行距離:46キロ
配達件数:24件
売上:12,399円
時給:1,771円

初の1万円超え!う、嬉しい…!!これを30日続けると月収37万も夢じゃないんだ!!!

誕生日にフォロワーさんから貰ったモバイルバッテリーが大活躍。本当にありがとう。

報酬の基本料金について

3日目はわりと短距離の配達が多くて効率がよかった。Uberで稼ぐコツは「短距離の配達を多くこなすこと」らしいのだが、Uberのアプリ、配達者が受注する段階では配達先の情報がわからない。メシを受け取るお店の情報しか表示されず、メシを受け取ったらやっと配達先が表示されるという極悪な仕様だった。

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お店の位置しか表示されていない。

配達員の皆が長距離の依頼を受けたがらないのでこういう仕組みになっているのだと思うんだけど、先輩Uberさん、当たってますか?

東京の報酬の基本料金はこう。

受取料金:265円
受渡料金:125円
距離料金:60円/km
手数料:10%(Uberが持っていく)

1キロ配達の報酬
265円+125円+60円=450円
3キロ配達の報酬
265円+125円+60円×3=570円

3キロ配達を1件こなすより、1キロを2~3件やった方がコスパが良い。この「短距離配達」を見極めるコツをこれから掴んでいきたい。

3日間やってみた感想とか

【メリット】
・参入が楽(面接も研修もない)
・仕事が簡単
・一人でいられる
・自由に働ける
・お金を稼ぎながらダイエットや体力作りしたい人には良いかも
・ヒマで金を稼ぎたい人には良いかも
・ハングリー精神を思い出す

【デメリット】
・惨めな気持ちになる
・ひたすらシンドイ

【感想】
・お金を稼ぐって大変
・人の温もりがあったけぇ
・電動アシスト自転車を持っててよかった
・コロナが終息して、俺は絶対元の生活を、より良い生活を取り戻してみせるぞ

配達中にお店の人と元気よく挨拶を交わしたり、労われたり、注文したお客からお礼を言われると嬉しかった。あとは、ヘトヘトになってTwitterで弱音を吐いたら、励ましの言葉とかエッチな画像を送ってもらえてとても嬉しかった。その日はスマホを抱いて寝た。

明日、4月15日は東京は晴れそうなので俺はまた配達する。東京のメシの物流は俺達Uber Eats 配達員が支えるからよろしくな!
頼むから注文する時は正しい住所をアプリに登録しておいてくれ!!
そして、なるべく家から1.5キロ以内のお店に注文してくれると嬉しい!!!

ほなまた!!!!

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サモエドパーカーを来た配達員が来たら優しくしておくれ。

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